ふゆ@メモワール読書

メモワールの読書メモ。メモワールを読んだり、ブックイベントに行ったり。カリフォルニアン。

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記事一覧

お客さんが読んでいた本

週に数時間手伝いをしているレストランは、まあまあ一人客がいる。スマホを眺めながら食べている人がほとんどだが、本を携えてくる人もいなくはない。日本でのようにカバー…

あっ、Let’s play it by ear...って、「場面で〜」か!

友人宅におよばれに行く話をしていたら、姪が「ちっちゃい子も来る?」と聞いてきた。来ないよ、と言ったら「じゃあわたしは行かない」だって。誘ってないし。

ちきりん氏から教わったことメモ

一時期ブロガーのちきりん氏の発信物を集中的に読んだことがあった。2015年に、アカウントを乗っ取られたか?と思うほど下劣な中傷の投稿をリツイートしているのを見かけて…

She or He?

マイクロフェミニズムの事例がSNSを流れてきた。 自分がどの言葉を選ぶかはひとり社会運動でもあるので、私にも絶対に使わない言葉、あえて言い換える言葉はいろいろあるが…

西海岸某都市の丸亀製麺に行った。肝心の麺はボソボソ、肉はあからさまにこっちのスーパーで売ってる冷凍牛丼具の肉と同じだった。やっぱり日本の店舗と同じのを期待したらあかんねんな。おにぎり・いなり類がないのも残念。ズッキーニの天ぷらは美味しかった。

銀行で外貨を買ったら、ふたつも間違いが。
- 口座から出金になるはずが入金になっていてなぜかもうかる(報告済み)
- ブツを受け取りに行ったら、他人のオーダーを目の前で開封してカウントされる(華やかなデザインの南米某国の通貨を見られたのでよかったことにする...)

牧師の仕事をした牧師にイラッとしてしまった話

同じ教会の兄弟が急死した。まだ中年にさしかかるかどうかという若さだった。 前の週の礼拝で「また来週」と別れて数日後。 彼と同じ奉仕をしていた別の兄弟からコングリゲ…

白鶴亮翅 陰翳礼讃

多和田葉子『白鶴亮翅』より。 フライブルクに暮らす主人公の夫が「部分照明を嫌い、部屋中が均一に明るくなるように天井に蛍光灯を設置した」ところ、訪ねてきた隣人に「…

昨晩corkageのお客さんが2010年のドンペリを空けていった。つい空き瓶をひっくり返してみたくなる。

カリフォルニアがオンラインスポーツ賭博違法でほんっとよかったねー、と言いたくなる人がまわりに2人いる。最寄りのカジノは車で2時間以上先で現金オンリーだから一定の歯止めがかかっている。ちなみに日本に行ってもパチンコはしないらしい。おもんないんだって。

ほんもの考 『書く仕事がしたい』を読んで (2)

「時間に耐える作品と耐えない作品の違い」「本物と偽物の違い」をちょいちょい考える。 特に、名作とそう内容が違わないのにほとんど読み継がれていない著作権切れの小説…

締め切り考 『書く仕事がしたい』を読んで (1)

佐藤友美著『書く仕事がしたい』を読んだ。著者がライターにいちばん似た職業として挙げている翻訳者のはしくれとして、私自身が常日頃考えていることをラブリーにパラフレ…

今日からファストフード店の最低賃金が時給20ドルに上がった。それを受けて近隣の某サンドイッチ店はすでに8店舗の閉鎖を決めた。この10年、最低賃金が上がるたびに飲食店の顔ぶれが入れ替わる。

10年ぶりに『エースをねらえ!』7〜9巻の電子版を読み返した。相変わらず魂が飛ぶ面白さだったのだが、いくつかせりふの差し替えに気づいた。「めくらだね」が「夢中だね」になっていたり。
「めくら」は、日系の先達方からまだ時折聞かれる。聖書の頻出語だからというのもあると思う。

今更ながら星占いと手が切れた

アダム・グラントのニュースレターでWe need to talk about astrologyと題する配信があった。占星術に科学的な根拠はない、とはいえ無害でもないよ、と説く内容。 この記…

お客さんが読んでいた本

お客さんが読んでいた本

週に数時間手伝いをしているレストランは、まあまあ一人客がいる。スマホを眺めながら食べている人がほとんどだが、本を携えてくる人もいなくはない。日本でのようにカバーなどかけないし、ペーパーバックでもだいたいが大判なので、知っている表紙なら半分でも見えれば「あの本だ」とわかる。

今日もひとりいて、Donna TarttのThe Secret Historyを手にしていた。借りた本なのか、読み込んだ古本

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あっ、Let’s play it by ear...って、「場面で〜」か!

友人宅におよばれに行く話をしていたら、姪が「ちっちゃい子も来る?」と聞いてきた。来ないよ、と言ったら「じゃあわたしは行かない」だって。誘ってないし。

ちきりん氏から教わったことメモ

ちきりん氏から教わったことメモ

一時期ブロガーのちきりん氏の発信物を集中的に読んだことがあった。2015年に、アカウントを乗っ取られたか?と思うほど下劣な中傷の投稿をリツイートしているのを見かけて以来、避けるようになったのだが、見なくなってそろそろ10年になってもいくつか折にふれ記憶を新たにすることがあるので共有する。

出典を探したくないので、あくまでエッセンスとして私の中にとどまっている内容として。場合によっては氏の発信した

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She or He?

She or He?

マイクロフェミニズムの事例がSNSを流れてきた。
自分がどの言葉を選ぶかはひとり社会運動でもあるので、私にも絶対に使わない言葉、あえて言い換える言葉はいろいろあるが、heで受けられがちな属性の人をまずはsheで受けて返す、というのは面白いと思った。
(私は現状、知らない人物の話が出たら、ほぼtheyで受けるが)

話はそれるが、英国で生まれ育った甥が2歳だったころ、レストランで料理人を指差して"S

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西海岸某都市の丸亀製麺に行った。肝心の麺はボソボソ、肉はあからさまにこっちのスーパーで売ってる冷凍牛丼具の肉と同じだった。やっぱり日本の店舗と同じのを期待したらあかんねんな。おにぎり・いなり類がないのも残念。ズッキーニの天ぷらは美味しかった。

銀行で外貨を買ったら、ふたつも間違いが。
- 口座から出金になるはずが入金になっていてなぜかもうかる(報告済み)
- ブツを受け取りに行ったら、他人のオーダーを目の前で開封してカウントされる(華やかなデザインの南米某国の通貨を見られたのでよかったことにする...)

牧師の仕事をした牧師にイラッとしてしまった話

同じ教会の兄弟が急死した。まだ中年にさしかかるかどうかという若さだった。
前の週の礼拝で「また来週」と別れて数日後。
彼と同じ奉仕をしていた別の兄弟からコングリゲーション全員に「XXさんが倒れたらしい、祈ってください」と連絡がきた。
それから2時間もしないうちに「ご家族によると先ほど天に召されたとのこと」。

唖然としていると、今度は牧師から彼の突然の昇天に意味づけをする内容のメールがきた。
要は

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白鶴亮翅 陰翳礼讃

白鶴亮翅 陰翳礼讃

多和田葉子『白鶴亮翅』より。
フライブルクに暮らす主人公の夫が「部分照明を嫌い、部屋中が均一に明るくなるように天井に蛍光灯を設置した」ところ、訪ねてきた隣人に「どうして自宅を法律事務所みたいに明るくしているのですか」と驚かれる。夫がまともに答えないでいると、「日本の人は、陰の美しさを礼賛しているのではないですか。タニザキは間違っていますか」と畳み掛けられる。

関空から大阪市内に出る空港バスから見

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昨晩corkageのお客さんが2010年のドンペリを空けていった。つい空き瓶をひっくり返してみたくなる。

カリフォルニアがオンラインスポーツ賭博違法でほんっとよかったねー、と言いたくなる人がまわりに2人いる。最寄りのカジノは車で2時間以上先で現金オンリーだから一定の歯止めがかかっている。ちなみに日本に行ってもパチンコはしないらしい。おもんないんだって。

ほんもの考 『書く仕事がしたい』を読んで (2)

ほんもの考 『書く仕事がしたい』を読んで (2)

「時間に耐える作品と耐えない作品の違い」「本物と偽物の違い」をちょいちょい考える。
特に、名作とそう内容が違わないのにほとんど読み継がれていない著作権切れの小説や、なぜか紙一重で魂に響かない音楽、どうにも気持ち悪い、安っぽいと感じるアート(宗教系に多い)にふれるたびに何が違うんだろうと思う。

今まで見つけた答えとしては、

神にクレジットを返すためにやったか、自分にクレジットを盛るためにやったか

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締め切り考 『書く仕事がしたい』を読んで (1)

締め切り考 『書く仕事がしたい』を読んで (1)

佐藤友美著『書く仕事がしたい』を読んだ。著者がライターにいちばん似た職業として挙げている翻訳者のはしくれとして、私自身が常日頃考えていることをラブリーにパラフレーズして見せてもらい大変楽しかった。実用書は著者の自叙伝的な要素があるものが面白い。

締め切りを破られた思い出3つ

冒頭、締め切りに1日遅れる上手いライターより、腕はそこそこでも必ず締め切りを守るライターに頼む、という編集者の言葉が出て

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今日からファストフード店の最低賃金が時給20ドルに上がった。それを受けて近隣の某サンドイッチ店はすでに8店舗の閉鎖を決めた。この10年、最低賃金が上がるたびに飲食店の顔ぶれが入れ替わる。

10年ぶりに『エースをねらえ!』7〜9巻の電子版を読み返した。相変わらず魂が飛ぶ面白さだったのだが、いくつかせりふの差し替えに気づいた。「めくらだね」が「夢中だね」になっていたり。
「めくら」は、日系の先達方からまだ時折聞かれる。聖書の頻出語だからというのもあると思う。

今更ながら星占いと手が切れた

今更ながら星占いと手が切れた

アダム・グラントのニュースレターでWe need to talk about astrologyと題する配信があった。占星術に科学的な根拠はない、とはいえ無害でもないよ、と説く内容。

この記事をたまたま読んだのを機に、星占いをぷっつり見なくなった。
もともとはまったり依存したりしていたわけではなく、課金したこともないが、それでも無料メディアの占星術コンテンツをチェックし続けていたのは、何となく意

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