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She or He?

マイクロフェミニズムの事例がSNSを流れてきた。
自分がどの言葉を選ぶかはひとり社会運動でもあるので、私にも絶対に使わない言葉、あえて言い換える言葉はいろいろあるが、heで受けられがちな属性の人をまずはsheで受けて返す、というのは面白いと思った。
(私は現状、知らない人物の話が出たら、ほぼtheyで受けるが)

話はそれるが、英国で生まれ育った甥が2歳だったころ、レストランで料理人を指差して"She's cooking"と言った。
そうか、英語で完全な文章を語ろうと思ったら、このころから目の前の人間が男性か女性かを判断できなければならないのか...と気づかされた。

実際、代名詞に男性女性の区別がある言語の話者の場合、それがない言語の話者と比べて、対象の性別を気にする傾向は強いという。(出典忘れ)

ただ、言語が思考のクセを左右する、という論について、検証されている範囲では有意差がある項目はごくわずからしい。まあな、主語、述語をすっとばせず語順がかっちりしたゲルマン語派を話す人は、ふろしき言語の日本語話者よりも論理的なのではと思い込んでいたが、結局、人による、としか言えないもんな。こないだ英語話者の医師から届いたメールもひどかったもの。整理されていないグルグルした文章で「結局何を依頼したいんだ!」とキレそうになった…

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