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どうして小学校の算数が大人になって役に立たないのか。

読んでいただきありがとうございます。私は学びのワクワク感や役に立つ情報を発信している現役の東北大生です。今日は「どうして小学校の算数が大人になって役に立たないのか。」というテーマで語らせていただきます。

みなさん、小学生の時に「これを学んで将来何の役に立つんだろう。」と思ったことはありませんか?または、そう思っていた友達がいたことはありませんか。本当に将来算数が役に立たないのでしょうか。私の考えはこうです。「算数ができなくても直接死に関わることはないが、算数を知ることで脳が若くいられたり、生活が楽で豊かなものになったりするのは確実である。」ということです。なぜでしょうか。それを理解するために次の3つのエピソードを見てみましょう。
一つ目のエピソードは「生活」に関わるものです。想像してください。あなたが近所の子供たちにお菓子をあげるとして、子供たちが8人いたとしましょう。3種類のお菓子から最低1種類のお菓子を含むようにして5つずつお菓子を配るとしましょう。それぞれの種類のお菓子はいくつ必要で、いくつくらい余って、予算はいくらくらいになるでしょうか。というと難易度の高い算数の文章問題を出された気分になるかもしれませんね。ただ、このような時にパパッと計算できる能力があるとメリットがいくつかあります。一つ目は先が見通せることでストレスが減らせることです。予算に合わせた十分な金額を持ち合わせている、お菓子は十分に足りる数を買っているといった状態に確信を持っているので、余計な心配がありませんね。そしてもう一つが定期的に脳を使うことで脳を若く保てます。数学的な思考は普段の生活で意識しないとできません。さらに数学的な思考をする脳の部位が刺激されることで脳が活性化します。
二つ目のエピソードは「仕事」に関わるものです。あなたが仕事で、1320人が入る会場でのイベントで1980円のチケットを売ったとします。およそどのくらいの利益が見込めますか?一枚のチケット売ると1111円の利益があるとしましょう。ただ利益を計算するのは1320人×1111円でできます。しかし、ざっとその場で計算することができます。ここでのポイントは「およそ」と聞かれていることです。私がもしおよその利益を考えるとしたらこうです。「1300人×1000円=1300000円」と計算すれば1300に0を3つつけるだけの計算になるなので130万円とすぐにわかります。そして「最低でも、130万円の利益があります。」と答えるでしょう。実際には1320人のところを20人減らした1300人で、1111円のところを111円減らした1000円で計算しているので実際にはもっと大きな利益が見込めます。そのため「最低でも」という言葉で表現します。これ数学的なセンスが必要です。この「1111円は1000円くらい」と考えられる感覚は算数を通じて身につけることができます。この感覚を持っている人は、仕事でも数字をスピード早く、適切な形で判断することができるため活躍できますね。
三つ目のエピソードは、「学問」に関わることです。結局勉強かよと思ったあなた、なめてはいけません。学問ができる人ほど将来の選択肢が広がったり、効率の良い学びから資格を多く取ったり、現実として給料や待遇の良い仕事を得ることが多かったりしていますね。学問がないと死ぬことはないとはいえ現実として、豊かな生活の道を作っていくために学問が手段になることはあります。算数はそこに至る道の一つなのです。
そして、私は(雑にいうと)AIの研究をしています。算数ができるとAIの研究もできます。最先端のITや第一線で活躍される研究者が使う計算は皆算数です。算数の表現方法の違いは物理や数学の違いです。AIだけでなく、経済や文学等でも今はデータを扱うことが当たり前なので算数は必須です。社会でもITを導入していない会社はほとんどありません。ITを理解するためにも算数の考え方が助けになることが非常に多いです。

以上が3つのエピソードです。どうして小学校の算数が大人になって役に立たないのか(反語)。いや役に立つに決まっていますね。繰り返しになりますが、算数ができなくても直接死に関わることはないが、算数を知ることで脳が若くいられたり、生活が楽で豊かなものになったりするのは確実である。というのが私の考えです。

もし、周りで困っている小学生がいたらわかりやすく教えてください!
今日も読んでいただきありがとうございます。
今後も面白い記事を発信していきますのでぜひ注目していてください!

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