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AIなんて、無視でいい。

私は大学で情報工学(IT、AI、量子コンピュータ等)を学んでいます。

先日、ふとテレビを付けた時にあるバラエティ番組がやっていました。

久しぶりにクイズに本気で挑戦してみようなんて気持ちでいました。

すると、ある問題でこういう文章が「正解はAIによって計算されました!」

なるほど。消費者はこうやって騙されるのか。

そういう思いがよぎりました。

たしかに、最近ニュースやネットでも「AIを使った方法」「AIが答えを導き出した」といった商品や情報を多く見かけるようになった気がします。

つい最近まで「人間の仕事を奪う?!」みたいなデマ情報が流れていたような。

いつの間にこんなにも社会に受け入れられていたのか。

大学の勉強をしている間に、コロナで家にひきこもりがちになっている間に社会は変わったものだなあなんてゆるっと受け止めていました。

ここで疑問。

「AI」って言ってるけど、使ってる方も使ってる方も理解しているのか。

正直、AIがやっていることを雑に言うなら、統計的に将来の予測をしているくらいで、極端な話、気象予報と同じようなことをいろんな分野で予報しているだけ。

AIの「人間を超えるスーパーマシン」のような幻影を残しながら、こっそりと社会に進出してきたのか。

騙されるのは自然なことか。

先ほどの、「AIを使った方法」「AIが答えを導き出した」のAIなんて「パソコン」でも「電卓」でも「そろばん」でも”計算機”と言う観点で雑に括るなら同じようなことだ。

だからこそ、ここで伝えたい。

「AIなんて、無視していい。」

AIは効率化を進めるための、社会が自転車ならその補助輪くらいのもの。

便利だからといって「AI搭載」なんて言葉に踊らされてはいけない。

正直マーケティングの観点から「AI搭載」って書いておけば、「パソコンで計算しました」や「適切なアルゴリズムを活用しました」と書くよりも売れる。

環境問題に絡めたマーケティングで言うところの「エコ商品」「省エネ」「SDGs対応」に当たることころか。

細かい専門用語を理解してもらうことなく、商品の魅力を伝えるために「AI」と大きくくっているだけなのかもしれないが、賢い消費者であるためには、「AI」と言うだけで食いつてはいけない。

正直AIの中にも差はあるし、AIであっても精度が低いことなんてざらにある。(だからこそ研究されている。)

情報工学を勉強している私だからこそ、AIと言う言葉を全面に押し出しているPRの”嘘っぽさ”に気になってします。

賢い消費者としての選択、エンターテインメントとしてAIも楽しむ等人それぞれあっても良いが、AIだけで何も考えずに受け入れるのはあなたの人生をより豊かにする観点からはあまり賢い判断ではない。

AIなんて、無視していい。


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