最近の記事

司法試験の結果について

令和3年度司法試験合格してました!! 合格発表はさすがに震えたました。本当に受かってよかったです😭✨

    • 短答結果など

        いよいよ司法試験の合格発表が間近に迫ってきているということで,報告。  遅ればせながら,短答の成績ですが,139点でした。論文の足を引っ張らない点数でよかったです。また,自己採点と同じでマークミスがなくてなによりで。  そして,このnoteも多くの方に見て頂けて嬉しい限りです( ;∀;)アクセス状況見てると,会社法答案へのアクセスが一番多くて驚きました。会社法が見る分には一番答案としてとっつきやすいんですかね?  ちなみに6,7,8月はバイトや就活をしていました。

      • 所感。

        再現答案を一通りあげてみました,めめです。 労働法:細かなミスはあったが,問題の事情もうまく使えてよくできたと思う。もともと得意で一番好きな教科というのもあるが,全科目の中で一番の手応えを感じた! 憲法:もともと苦手。匿名表現の自由はふんわりと知っていた。しかし、判例もひとつも出さず微妙なのでは?(判例をよくわかっておらず使いこなせる自信がないため,何も書かない,いや,書けなかった)設問2の権利選択は非常に迷った。13条よりは21条で書くべきだよなあと思いつつ、何がいけな

        • 令和3年司法試験再現答案 憲法(評価A、公法系97点台)

          第1 規制➀の適合性について 1 規制➀は,匿名表現の自由を侵害し,憲法21条に反しないか。  デモ行進は動く集会として,憲法21条1項の表現の自由として保護される。顔を隠してデモ行進をすることは匿名表現である。匿名での表現により,表現活動をしていることは周りからばれにくいため表現行為をしやすくなる。そして,匿名表現を禁止することは,匿名であるがゆえに表現行為をしていた人に対しての表現萎縮効果がある。よって匿名表現の自由は表現の自由として憲法21条によって保障される。 2 

        司法試験の結果について

          令和3年司法試験再現答案 行政法(評価D、公法系97点台)

          第1 設問1(1)について 1 本件不選定決定は「処分」といえるか。(行訴法3条2項)処分性とは,公権力の主体たる国または公共団体が行う行為のうち,その行為によって,国民の権利義務を形成しまたはその範囲を画定することが法律上認められているものをいう 。 2 不選定決定はA市基本条例(以下「A市条例」)26条1項に基づき,A市市長が行う,Bを本件区画の屋台営業候補者に選定しないという決定である。「公権力の主体たる」「公共団体が行う行為」で,「法律上認められているもの」といえる。

          令和3年司法試験再現答案 行政法(評価D、公法系97点台)

          令和3年司法試験 刑事訴訟法(評価A、刑事系110点台)

          第1 設問1について 1 差押え➀について (1)差押え➀は,捜索差押許可状に基づく差押えとして適法か。差押えは,(ア)令状記載の物件で(218条1項,219条1項)(イ)被疑事実と関連性があること(99条1項,222条1項前段),が要件となる。 (2)丁の名刺は「名刺」として令状記載の物件である。(ア充足) (3)要件(イ)については,直接証拠に限られず,間接証拠であっても関連性を有する。本件住居侵入強盗は甲が実行犯としてVへの強盗しており,甲は犯行について自白している。

          令和3年司法試験 刑事訴訟法(評価A、刑事系110点台)

          令和3年司法試験民事訴訟法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          第1 設問1について 1 課題1について (1)引換給付判決をすることができない場合,正当事由(借地借家法6条)が補完されないことになるため,請求原因事実は認められず,請求棄却判決となる。 (2)Xの申出額と格段の相違のない範囲を超えて増額した立退料の支払との引換給付判決(以下「増額給付判決」)は許されるか。「裁判所は,当事者の申し立てていない事項については判決をすることはできない」(246条)ため,問題となる。246条は処分権主義を規定したものである。処分権主義とは,訴訟の

          令和3年司法試験民事訴訟法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          令和3年司法試験会社法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          第1 設問1について 1 本件保証契約の332条4項2号該当性  本件保証契約が「多額な借財」(332条4項2号)にあたれば取締役会決議が必要なところ,本件では決議を経ていない。そこで,「多額な借財」にあたるか問題となる 。 (1)「多額な借財」かは,総資産に占める割合,純資産に占める割合,借財の価格,借財の目的等を総合考慮した上で,会社への影響が大きく取締役会の慎重な決議を必要とするか判断する。  本件で,甲社の総資産額は10億円とはいえ負債額は2億円もある。1年間の経常

          令和3年司法試験会社法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          令和3年司法試験民法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          第1 設問1について 1 アについて  アの主張は,Dが即時取得により所有権を取得したという主張である。即時取得(192条)が成立するか。  Dは借入金債務の弁済に代えて,Bから甲を譲り受けている。代物弁済という「取引行為」により「平穏」かつ「公然」と占有を始めている。Bは甲を中古業者から買い受けたという虚偽の説明をしておりDは信じていた。よって,Bが無権利者であることにつき「善意」であったといえる。また,甲に所有者を示すプレート等はなく,他に不審な点もなかったというから,D

          令和3年司法試験民法 再現答案(評価A、民事系180点台)

          令和3年司法試験労働法第2問 再現答案(58点台)

          1 懲戒解雇が不利益取扱い(労組法7条1号)に当たれば懲戒解雇は無効となる。(ア)労働組合の正当の行為をしたことの(イ)故をもって(ウ)不利益な取り扱いをすること,が要件となる。(ア)要件について検討する。 2 争議行為に基づく懲戒解雇について (1)争議行為とは,正常な業務の運営を阻害する一切の行為をいう。Xは4月13日に早退届を提出し,21日まで仕事をしていない。Xの行為は正常な業務の運営を阻害するもので争議行為にあたる。  争議行為の正当性の有無は➀主体②目的③手続き➃

          令和3年司法試験労働法第2問 再現答案(58点台)

          令和3年司法試験労働法第1問 再現答案(58点台)

          第1 設問1について 1 懲戒権の有無について  Y社は懲戒権を有するか。使用者は企業秩序を維持するため,労働者に対する懲戒権を有する。もっとも,懲戒は労働者への不利益が大きく罪刑法定主義類似の要請から,懲戒事由の事由と種別を労働契約に明記し,労働者が認識できるようにしなければならない。  本件では,労働契約書の第18条1~10号で事由が,19条で種別が明記されている。そして,Y社と各労働者は労働契約締結の際,労働契約書を手交し,署名押印を得ていたというから,各労働者は懲戒事

          令和3年司法試験労働法第1問 再現答案(58点台)

          令和3年司法試験刑法 再現答案(評価B、刑事系110点台)

          第1 設問1について 1 甲の罪責 (1)丙を脅して腕時計を奪った行為 ア 強盗罪(236条1項)が成立するか。ナイフを突きつける行為は一般人の犯行を抑圧する程度の害悪の告知といえ,「脅迫」があったといえる。強盗罪が成立するには,強盗に基づき相手方が畏怖し財物を交付することが必要である。本件で,甲は丙と事前に共謀のもと,防犯カメラにその様子を映すためにナイフで脅しており,脅迫により畏怖した結果交付したとはいえない。したがって,強盗未遂罪(236条1項,243条)の客観的構成要

          令和3年司法試験刑法 再現答案(評価B、刑事系110点台)