おおきく吸い込む黒色 大半が、ただ苦くて 微かに感じる意地悪な甘みに 惑わされそうになる こころの蟠り ぼかされていく 感覚 これが安らぎなのか焦慮なのか まだわから…
誰かの 幸せ には 誰かが傷ついた跡が残っている それ が叫んでいても 僕ら 平然としている 「ゆるされたい」 その感情が厭わしいまぼろしの底に 沈んだという報せ …
. 重かった 痛かった けど、このまま首を絞めて ぼくのこと さっさと 殺してよ って思ってしまった 夢の痕の話。 本当の感情が見つからないごめんねは この残響のなか…
僕は僕でしかなくて 君は君でしかない っていう たったそれだけの、単純な話らしい 「もしも 本当に君にとって 僕しかいなかったのなら 他の方法でさ 大事にできたんじ…
居なくなってしまったきみが 狭くて、広い、この部屋に 唯一残したものは、匂い。 跡に煌めくふたりの思い出なんかよりも それ に囚われては 今夜も同様 頭を抱えている。…
火は紅。 褪せ切った残像を焚く。 19歳になった彼女は今宵も 噎せ返るほどに 真っ白の濃霧を 身体に纏い、 少し歪んだ、鳴っていないはずの 音と揺蕩う。 まだ夢の中の話…
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2024年6月23日 02:19
おおきく吸い込む黒色大半が、ただ苦くて微かに感じる意地悪な甘みに惑わされそうになるこころの蟠り ぼかされていく 感覚これが安らぎなのか焦慮なのかまだわからないひとつ、わかるのくゆらせると徐々に脳内が重くなって暴力的な白色に覆われる 極彩色の夢膜を張るみたいで天邪鬼なぼくは 遠のく それ に触れたい 今すぐ衝動にのまれそうで手を伸ばしたけれど彼女の影に遮
2024年6月20日 02:18
誰かの 幸せ には誰かが傷ついた跡が残っているそれ が叫んでいても僕ら 平然としている「ゆるされたい」その感情が厭わしいまぼろしの底に沈んだという報せ連鎖の中削がれていく心を軸として綻んで、崩れて、跡形もなく消えるきっとこの深夜とあなたの存在まるごと溶かされて無機質な愛というもの誰彼なしに 素敵な思い出に、なることなく忘れられるといいね幸せ の意味を持
2024年6月10日 17:41
.重かった 痛かったけど、このまま首を絞めてぼくのこと さっさと 殺してよって思ってしまった夢の痕の話。本当の感情が見つからないごめんねはこの残響のなかで、独り泳いでる間に立ちはだかっている、大きな鉄の板を、きみが融かしていく、それは幻想で、戯言で、ただの夢だったけど、まだ知りたくない温度だったのかもしれないと考え出して酔いも夢もこころも さめていくきもちわるい
2024年6月3日 23:49
僕は僕でしかなくて君は君でしかない っていうたったそれだけの、単純な話らしい「もしも本当に君にとって僕しかいなかったのなら他の方法でさ大事にできたんじゃないかな」不器用だとしても、と思っても今更僕は君にとって何者にもなれないのに強欲だ、我儘だ、欲しがりだった本音ってやつは、毒かもしれないじわじわ熱く汚い透明がどろどろになって胸の奥から湧き出てくるから気持ち悪い
2024年3月15日 01:16
居なくなってしまったきみが狭くて、広い、この部屋に唯一残したものは、匂い。跡に煌めくふたりの思い出なんかよりもそれ に囚われては今夜も同様 頭を抱えている。漣涙の代わりに滴った 僕の嘘に混じる血。涙は決して、この感情の答えにはならない嘘は決して、僕の味方でもない血は決して、生をあらわすものではないのかもしれない空疎なお気持ちと足の踏み場も無いくらいもので溢れ返
2024年3月13日 17:05
火は紅。褪せ切った残像を焚く。19歳になった彼女は今宵も噎せ返るほどに真っ白の濃霧を身体に纏い、少し歪んだ、鳴っていないはずの音と揺蕩う。まだ夢の中の話。深い藍 で満ちた、あの夜の空が答えだとしたら月光、きっと彼女はあなたに殺されたのだ。朧気の記憶が 態とらしく僕の脳内を揺すりあの消えそうな柔らかい手に触れた感触を燃やした窓から射す星影は、溶かすようにあの