🌑

... 抽象的¦哀残、夢、遺書¦綴りごと...

🌑

... 抽象的¦哀残、夢、遺書¦綴りごと...

最近の記事

紫煙

おおきく吸い込む黒色 大半が、ただ苦くて 微かに感じる意地悪な甘みに 惑わされそうになる こころの蟠り ぼかされていく 感覚 これが安らぎなのか焦慮なのか まだわからない ひとつ、わかるの くゆらせると 徐々に脳内が重くなって 暴力的な白色に覆われる 極彩色の夢 膜を張るみたいで 天邪鬼なぼくは 遠のく それ に 触れたい 今すぐ 衝動にのまれそうで 手を伸ばしたけれど 彼女の影に遮られたんだ こんな目眩をおぼえさせたのは 紛れもなく あなた 煙の中に すこ

    • monochrome desire

      誰かの 幸せ には 誰かが傷ついた跡が残っている それ が叫んでいても 僕ら 平然としている 「ゆるされたい」 その感情が厭わしいまぼろしの底に 沈んだという報せ 連鎖の中 削がれていく心を軸として 綻んで、崩れて、跡形もなく消える きっとこの深夜とあなたの存在 まるごと溶かされて 無機質な愛というもの 誰彼なしに 素敵な思い出 に、なることなく 忘れられるといいね 幸せ の意味を持たぬまま 僕の中で 僕が僕であればある程 失ったものを数えれば数える程 幸せ

      • 夢の痕

        . 重かった 痛かった けど、このまま首を絞めて ぼくのこと さっさと 殺してよ って思ってしまった 夢の痕の話。 本当の感情が見つからないごめんねは この残響のなかで、独り泳いでる 間に立ちはだかっている、大きな鉄の板を、きみが融かしていく、それは幻想で、戯言で、ただの夢だったけど、まだ知りたくない温度だったのかもしれないと考え出して 酔いも夢もこころも さめていく きもちわるい ぼくの中の悪魔を、きみの手で、殺して欲しかったんだよ、その汚れた手で おはよ

        • re:placed

          僕は僕でしかなくて 君は君でしかない っていう たったそれだけの、単純な話らしい 「もしも 本当に君にとって 僕しかいなかったのなら 他の方法でさ 大事にできたんじゃないかな」 不器用だとしても、と思っても今更 僕は君にとって何者にもなれないのに 強欲だ、我儘だ、欲しがりだった 本音ってやつは、毒かもしれない じわじわ熱く汚い透明がどろどろになって 胸の奥から湧き出てくるから気持ち悪いな どうやって隠そう 拭い切れなかった涙達は 皮肉にも澄んだ雨となり 灰みた

          overdose your memories under the pale star.

          居なくなってしまったきみが 狭くて、広い、この部屋に 唯一残したものは、匂い。 跡に煌めくふたりの思い出なんかよりも それ に囚われては 今夜も同様 頭を抱えている。 漣 涙の代わりに滴った 僕の嘘に混じる血。 涙は決して、この感情の答えにはならない 嘘は決して、僕の味方でもない 血は決して、生をあらわすものではない のかもしれない 空疎なお気持ちと 足の踏み場も無いくらい もので溢れ返っているのに おおきな静けさを立ち籠めて 揺らぎ続けている空間。 きっとどこか

          overdose your memories under the pale star.

          dreamcide.

          火は紅。 褪せ切った残像を焚く。 19歳になった彼女は今宵も 噎せ返るほどに 真っ白の濃霧を 身体に纏い、 少し歪んだ、鳴っていないはずの 音と揺蕩う。 まだ夢の中の話。 深い藍 で満ちた、 あの夜の空が答えだとしたら 月光、 きっと彼女はあなたに殺されたのだ。 朧気の記憶が 態とらしく 僕の脳内を揺すり あの消えそうな柔らかい手に 触れた感触を燃やした 窓から射す星影は、 溶かすようにあの子の死体を あの子の夢とやらを 当然の如く 待ち望んでいたかの様に 伽藍とさせて

          dreamcide.