中務 たきもり

Bromance & Lack of Paternity..🧃 白昼夢みたいな…

中務 たきもり

Bromance & Lack of Paternity..🧃 白昼夢みたいな物語と散策記を書きます

最近の記事

キース・ヘリング。作品と生の軌跡

キース・ヘリングときいて、何を思い浮かべるだろうか。 僕にとってヘリングとは ポップでアイコン的な親しみやすいイラストを描く、 AIDSで亡くなった芸術家だった。 昔使っていたiPhoneのスマホカバーがたまたま彼のもので そこからヘリングのことを知ったのだが 彼の作風からは、どうしても80年代のニューヨークで とんでもなく絶望的な病の中で生きた人物像とは結びつかなかった。 だから、知人の勧めで今回の展覧会は大絶賛されていたこともあり もっと彼のことを知りたいと思い、最終

    • 【古賀コン】赤いバックライト

      • あなたがいるから、暖かい。

        2024年になりましたね。昨年お世話になった方 新しく出会った方、一緒に遊んでくれた方 あと今の所あんまり関係がない方も 今年度もどうぞ、よろしくお願いします。 また、能登半島地震で被災された方々に お見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興と 平穏を取り戻されることを心よりお祈りしています。 去年の暮れに二十年くらい探していたCMを見つけました。 僕が子供の頃に ドラえもん等、晩ご飯どきのアニメ枠で流れていたCMです。 どうしてももう一度見てみたかったんですが タイト

        • なかつか式 瞑想法・アイデアノート

          早いもので、今年も終わりが見えてきました。 Xでの文芸イベントにも、かぐやフェス(SFレーベルのオフライン授賞式)も 無事参加し終えて、一足先に巣ごもりモードです。 去年に引き続き、今年も京都に足繁く通ったのですが 去年と今年で明確に何か違ったことがあるとすれば 仏教に興味を持って学んでみたことでしょうか 二月に高野山を訪ねてから 密教の世界をちゃんと知ってみたいと思うようになりました。 あー、そっち方面に行っちゃうのか〜…と思われるかもしれませんが まあ、ちょっと待っ

        キース・ヘリング。作品と生の軌跡

          本当の音楽(BFC5)

          本当の音楽(BFC5)

          秋の奈良散策記

          昨日、奈良に行ってきました。 生駒や桜井にはちょこちょこ遊びにいってたんですが 奈良市を訪れるのは、二十数年前くらいぶり。 京都には去年と今年で80回は行ったと思うし 神戸にも年に何度かは行っているのですが どちらも、既にルーチンが出来上がりつつあって そういうのが全くない街に行ったら楽しいだろうなって思い 近鉄電車に飛び乗りました。 やはり、昔の記憶は抜け落ちてしまうもので 奈良も京都と同じ古刹だから、 まったりお寺を巡れるだろうな〜と思っていました。 でもね。 奈良

          秋の奈良散策記

          探してる曲のうろ覚えの歌詞って大体間違ってること多いよ

          JUDY AND MARYの『Berthday song』って曲をずーっと探していました。 FUJIFILMのCMソングだったわけですが、 十数年くらい見つからなくて、手がかりはサビのメロディラインと うろ覚えの歌詞だけ。 それで、なんとなく覚えていた歌詞が ♪ああ、明日はもっと綺麗に(自由に?)なれるよ ってものだったのですが、Google検索しても一向に見つからない。 iPhoneのアプリであったsoundhoundなんかで鼻唄を歌っても 精度が悪くて、かすりもしなかっ

          探してる曲のうろ覚えの歌詞って大体間違ってること多いよ

          夢は失ってしまった過去を映す魔法劇場

          その時々でよく見る夢のパターンがある。 少し前までは出身高校にあった図書室がとても美しくデフォルメされた形で存在し、その場所に行けることが大変楽しみであった。 けれど、その夢の図書館を強く意識することで 睡眠状態の脳が興奮してしまい、途中で目が覚めてしまったり 図書室の入り口の分厚い扉に頑強な鍵が掛けられて、 ある時期を境に出入りすることができなくなった。 夢のモデルとなった出身高校の図書室は、耐震性の問題で取り壊され もう地球上のどこにも存在しない。 夢が失ってしまっ

          夢は失ってしまった過去を映す魔法劇場

          ヘミングウェイお絵描き

          昨日、記事を書こうと思ってnoteを開いていたら 何故かヘミングウェイの記事がたくさんありました。 ヘミングウェイの世界観、好きですね。 天国みたいに清々しくて。 ということで、僕も描いてみました。 なるべく漫画っぽくならないように頑張りました。 いつもはclipstudioを使っていますが アナログの方が、ガリガリ描けて楽しいですね。 「老人と海」だったら アレクサンドル・ペトロフのアニメーションも好きです ペトロフ自身の出世作だったこともあって 青年の憧憬を想起

          ヘミングウェイお絵描き

          第1回 あったらいいな『ニューヨークの四つ辻に建つビル』

          子供の頃、旅行で宿泊したホテルや旅館がどんな風になっているのかワクワクして探検してみたりしませんでしたか? 僕も、そのワクワク感が大好きです。 たくさん面白いことがあるこの世の中でも 美術館のフロア全体を使って表現する 『空間芸術』は特に好きなコンテンツです。 旅館を探検するときと同じように 少し不可思議に捻じ曲がったように見える現実を自分のペースで進んでいけるところが、 共通しているのかなと思います。 僕は普段、中長編くらいの分量の 小説を趣味で書いているのですが

          第1回 あったらいいな『ニューヨークの四つ辻に建つビル』

          12サイクル前半のintroduction

          最近考えていること。 干支は運命星である木星と同じサイクルでやってくる。 12年という年月は、これまでのライフサイクルを鑑みて チューンナップし直すには丁度いい。 1987年に生まれた僕は、今年三回目の生まれ年が巡ってきた。 一度目の12歳、二度目の24歳だった時分も 意図せずして、これまでの日常が一旦終わり それにつれてやってきた新しい生活が、 人生目標を設計し直すことに大変役立った。 12歳という年は幼稚園・小学校・家庭といった 温室のように狭い世界の中だけで生きて

          12サイクル前半のintroduction

          昨日の日記 2023/03/07 紀伊國屋書店

          3月6日は非常にドキドキしながら寝た。 ほんま明日どうなるんや、みたいな。 正確には願いが届かなかったら、自分がどうなってしまうのか すごい心配だった。 24歳(2011年)のとき、終着の関西空港駅まで寝てて乗り越してしまって 折り返す電車が無かったから、関空島にある日航ホテルに泊まった。 今までの自分には縁が無かった、綺麗でリラックスできる部屋で 次の干支がくる頃にはこのホテルにほんの気まぐれで泊まれるような大人になっていたいなと思った。 そして文筆の趣味も相俟って 2

          昨日の日記 2023/03/07 紀伊國屋書店

          小説『同じだった』

          12年前に書いた小説の処女作を少し手直ししてみました。  最初の作品ならではの、原風景。  自分の脳味噌を絞ってみて一番最初に出てきたもの。  そんなお話です。  ※若干、グロテスクな精神描写があります。 **********************  深夜二時を過ぎた商店街。人気もなく小便と生ごみのすえた匂いが立ち込める薄暗い街路を、気のむくまま歩いていた。  時折、新鮮な風が入りこむと夜のひんやりとした空気を思いきり吸いこむ。人の瘴気に当てられそうなこの通り

          小説『同じだった』

          『八年間』(BFC4)

          ↓↓ブンゲイファイトクラブ4(BFC4)の概要はコチラ↓↓ ↓↓BFC4予選の結果およびジャッジの発表はコチラ↓↓ BFC4の参加を通じて、 大切にしている言葉や、出来事の色彩と向き合い表現できる 楽しみながら、藻掻くみたいな体験ができたと思っています。 少しでも長く生き残って自分の大切な言葉を表現したいし、 来年も参加してみたくなる。そんな魔力がある大会だと思いました。 ジャッジの皆様、審査ありがとうございました! 本戦出場の皆様、最高にイカした闘いを見せつけてくださ

          『八年間』(BFC4)

          見える・Brazilian Magic(イグBFC3)

          ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ この記事は #イグBFC3 に応募したものを、TLを遡らなくても見られるようにまとめたものです。読んでくださってありがとうございます✨(中務) ↓↓ イグBFC3の概要はこちら ↓↓

          見える・Brazilian Magic(イグBFC3)

          シルクロード紀行〜翳の国より(西安編)〜

          ※この記事は無料で全て読むことができます。 180円は投げ銭感覚でお願いします。 2009年に西安・敦煌・トルファンに行った。 その頃も今のように新型感染症が流行していて、 丁度SARSがその役だった。 自由な思念の中心地だったニューヨークに行くか、 壮大な大地に、悠久の時間が刻まれるシルクロードに行くか 迷いに迷っていたのだけれど、結局それが決定打になり シルクロードを訪ねることに決めた。 シルクロードの出発点となる西安の中心街の広場には 四肢がおかしな方向に捻じ曲がり

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          シルクロード紀行〜翳の国より(西安編)〜

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