ぼくのおもひで おりじなる
うらめしそうに かめらを にらみつけるぼく・・・
よるになって みんなが いなくなった
みんなは かえってくるのかな
まっくらな おにわにぼくは ぽつんとのこされた
おすわりして おほしさまたちを みつめていたら なみだがでてきた
ぼくは はなればなれになった ぼくをうんだ しぇるてぃの おかあさんやきょうだいたちの ことを おもいだした
みんな どうしているのかな
きょうだいたちとは よく ごろごろしたり かみついたり
おいかけっこ したりしてあそんだ
そのうち きょうだいたちが いっぴきずつ
どこかに つれていかれて いなくなりだした
ぼくはとうとう さいごのいっぴきに なってしまった
ぼくはおかあさんと はなれたくなくて べったりくっついていた
そしてついに ぼくのばんがきた
ぼくは おかあさんの うしろに かくれて おすわりして
みみを ぺたーとさせて ぷるぷる ふるえていた
そして だっこされて くるまにのって どなどなで
ぼくみたいな ちびいぬたちが いっぱい いるところに つれていかれたそこでは とうめいの ちいさなはこに いれられた
そこには ずうっと はいってなくては いけなくて
まえみたいに はしりまわったり あそんだり できなくなった
となりの しーずーのこと あそびたかったのに・・・
そのうえぼくは まだちびいぬ だったから
おふろにいれて もらえなくて くっさーくなった
ぼくが かわいいのに うれのこっていたのは
それが げんいん だったのかも・・・
ぼくはしゃんぷーが きらいだから よかったんだけど ・・・
そしてまいにち いろんな にんげんたちが やってきては
ぼくをなでたり だっこしたりした
あるひ さんにんかぞくが やってきた
それがぼくと まるがおの おんなのこの さいしょのであいだった
まるがおの おんなのこと ぼくは
すぐに ともだちに なれそうなきがした
なぜならこのこは あきらかに ぼくより しただったからだ
だから ふくとか くつしたに かみついたり うえにのっかったり
かみのけを たべたり よんでる しんぶんのうえに のっかって
おならとか してもいいんだ・・・
・・・それにしても みんなは かえってこない
ぼくはこのまま ひとりぼっちに なるのかな・・・
もうごはんを もらったり さんぽにいったり
ぼーるで あそんでもらったり
まるがおの おんなのこに かみついたり できなくなるのかな
ぼくみたいな こうきな おぼっちゃまが
のらいぬとして いきていけるのかな
ぼくが かわいすぎて ほかのつよい のらいぬたちに
いじめられたり しないかな・・・
そうおもうと ぼくは ふあんで さみしくて うろうろして
ちびっこたちとか ちびいぬたちとかが いないか
かきねのあいだから そとをのぞいて みたりしていた
よるだから いるわけないのに・・・
そのときだ
だれかの くすくす わらうこえが きこえた
ぼくは くるっとふりむいた
そこには まるがおの おんなのこと おかあさんがいた
みんなが かえってきたーーーっ
ぼくはあまりの うれしさに はんぶん しろめになって
ぴょんぴょん じゃんぷして びゅんびゅん はしりまわって
ぶんぶん しっぽをふって くるくる まわって おおあばれして
うれしすぎて もうなんだか わけがわからなかった
わーいって ひっくりかえって みんなにおなか わさわさされて
くしゃみ れんぱつして ひとしきり おおはしゃぎして
だいかんげいの ぎしきをおえて おちつくと
ぼくは またそとに だされないように いぬの すばこのなかに
しっかり おすわりして みんながまた でかけたりしないか
きょろきょろして みはっていた
そしたら まるがおの おんなのこが ぼくに
さんかくのぼうしを かぶせてきた
みんな げらげら わらっている ちっとも おかしくなんかないや
ほんとうに うっとうしいし めいわくなんだ やれやれ
ぼくは かわいいからって いろいろ かぶらされたり きせられたりしてまえなんか まるがおの おんなのこが
あかちゃん だったときにきてた きいろいふくを きせられて
とっても きゅうくつだったんだ
ぱつんぱつんに なってたから
みんなが だいばくしょうしていた・・・
やれやれ ためいき ふー
でも さんぽにいくと ぷーどるのことかが
よく ひらひらの どれすとか きせられている
きゅうくつそうで きのどくだ・・・
それに すぬーぴーは いつもいろんな いしょうを きている すごいなあぼくなんか れいんこーとでも いやなのに・・・
でも おでかけのときは おかあさんに ばんだなを つけられるんだこれでぼくの うつくしさが ひきたつ みたいなんだ
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