見出し画像

「椀を捨てるディオゲネス」ニコラ・プッサン【ルーヴル美術館の名品150選】68

作品が語っているメッセージは何か?
世界屈指のコレクションを誇るルーヴル美術館。何万という作品中、絵画に注目、世界的に有名な作品群のうち「意味を読み解く」観点から面白い150の作品を厳選。
人物は?場面は?出典は?意味深なディテールが語っているものは?作品に隠されたメッセージを読み解きます。

ニコラ・プッサン作「椀を捨てるディオゲネス」1648年、INV3708、1.60×2.21m、フランス絵画部門、シュリー翼

心地よい景色。
気づけばディオゲネス。
今でいうミニマリストの哲学者。
若者が手で水を飲むのを目にし
唯一の持ち物椀も捨てる。
景色に人物が溶け込みます。

◆美的な景色◆

ここから先は

1,147字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?