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#270 【疲労】腹が減っては◯◯できぬ*解糖系|足からだ健康ラジオ

🎶📚音声配信に補足を入れながら記事にしています。


皆さんこんばんは。
めぐミカです。
きょうも一日お疲れ様でした。

【労作がもたらす疲労】
おさらい

きょうも疲労シリーズの続き。
【労作・運動がもたらす疲労】についてなんでですが
これまでに身体のエネルギーの源、
ATP・アデノシン三リン酸というものを紹介しました。
アデノシンにリン酸が3個ついているものなんですが、
その3つのリン酸の1個をポンと外すときにエネルギーが作られるということでした。
でもそれは運動をするとすぐになくなってしまうので、
どんどん生産しなければならないわけです。
その仕組みが3つあり、
前回はそのひとつを紹介しましたね。

筋肉からリン酸を取り出してATPにするという一番手っ取り早い方法でした。
それがADP・クレアチンリン酸系という経路ですね。
これは酸素がない形でできる無酸素系です。

●解糖系(無酸素系)

きょうご紹介するのも無酸素系ですね。
酸素がなくてもエネルギーを産生できるものなのですが
解糖系というものです。
糖を溶かしてエネルギーを作る経路。
これはATPクレアチンリン酸系に次いで
2番目に素早くATPを産生できるというものです。
この名の通り、糖を分解する過程でATPを産生します。

昔から“腹が減っては戦はできぬ”と言いますね。
食事から摂取される糖質が吸収され、エネルギーになる
ということは皆さんもわかりやすい分野かなと思います。

ご飯を食べて取り込まれた糖質は吸収される
 ↓
筋肉の中にグリコーゲンとして合成され、そして貯蔵される
 ↓
筋肉を使うとエネルギーを産生するため、
グリコーゲンは分解されてリン酸化される

はい、ここでリン酸がでてきました。
グリコース6リン酸となります。これはすごいですね。
リン酸が6個もついてるんですね。
それで最終的にグリコーゲン1分子から
ATPは2分子作ることができるんです。
グルコース6リン酸を分解して
ATPとピルビン酸というものに分解されます。
そしてこのATPを
運動したときにエネルギー源として利用します。

無酸素運動する時 糖が使われる🟰血糖値下げる

ちょっとここで整理しますね。

この解糖系も筋肉を動かしたときに
グリコーゲンから分解されてATPが作られます。
ATPが作られる=エネルギーが作られるので、
運動するとそのエネルギーをすぐに利用できるというわけです。
そしてATPクレアチンリン酸系も解糖系も
エネルギーを作る過程で酸素を必要としないので、
主に無酸素運動を行う際に利用されています。

「酸素を必要としない」ということで無酸素といいますが、
これは酸素がない状態になってから働くという意味ではありません。
「酸素がなくても働く」という意味ですのでね。
そこはお間違いなく。

糖を利用して動けるということが
無酸素運動中に起こるわけです。
ということは糖を減らしたい、血糖値が高い方は
無酸素運動をすると血糖値が下がるということになりますね。
それで適度な運動をしましょうと言われるんですよね。
はい、ごめんなさいね。
分解する過程で関係があったので、
エネルギー源の話から血糖値の話にそれました。

身体のシステムはいろんなところと関連し合いながら動いているので
切り離してはお話できないのです。
「これはこれ、あれはあれ」と別々に考えずに
関連した事柄と組み合わせて考えていきましょう。

「乳酸」は悪者なのか?

話を戻しますね。
食べた糖からエネルギーを生み出す解糖系について。
糖が分解されてグルコースリン酸となり、
エネルギー源になるATPとピルビン酸を作り出す
ということまでお話ししました。
高強度運動(高度で強い程度の運動)では
解糖系が活発に働きますと
生成されるピルビン酸も多くなりますが、
大量のピルビン酸を全て利用するのは難しいので
一部は乳酸という代謝物が発生します。

「乳酸」は聞き覚えがある方も多いんじゃないでしょうか?
運動したら筋肉に乳酸が溜まる、みたいな。
激しい運動によって筋肉に乳酸が溜まって、
血液の流れによって脳に行ったり、
筋肉の疲労を知らせるシグナルであるということと
同時に疲労物質であると以前は考えられていました。

ところが実は
乳酸は糖質を急速に分解して、エネルギーを供給し、
筋肉の収縮を維持し続けることができるようにするもの
なんです。

激しい運動によって緊急にエネルギーを必要とするときには
エネルギー源であるブドウ糖やグリコーゲンなどの糖だけでは間に合わず
乳酸も使われます。
そのため、乳酸自体が疲労の主な原因ではない
ということが研究によりわかってきているそうです。

乳酸は疲れの元ではなく、
乳酸もエネルギー代謝の一環として重要な役割を果たしているということなんです。

きょうの話の中で出てきた「ピルビン酸」は
たくさん作られると一部が乳酸に使われますが
またさらに一部は次回お話しする
酸素を使った酸化系で利用することになります。

ATPクレアチンリン酸系と解糖系
短距離ダッシュ

前回と今回でエネルギーを作り出す3つの経路のうち
2つをご紹介しましたが、この2つは無酸素系です。

無酸素系で運動したときに素早くエネルギーを作り出すというシステムなんですね。
ですので、私のイメージは短距離走です。
私は短距離走は苦手なタイプなんですが、
この無酸素系、一気にガガガガと筋肉を使って
息を止めながらに一気に走り抜くみたいなイメージです。
その時に作り出されるエネルギーが
筋肉から最速に作られるエネルギーと
血管に流れている糖から作り出されるエネルギーを用いて
ゴールまで走り抜けるというイメージ。


ということで疲労のシリーズで、
なぜエネルギーを作り出すシステムをしつこくお話しするのかというと、
「疲れる」=「エネルギーが不足している」ことが関係しているので、
エネルギーを作り出すにはどうしたらいいのかというところから考えていただければいいなと思い、お話ししています。

次回は酸素を使った、長距離走に適した
エネルギーを作り出すシステムをお伝えしたいと思います。

少し難しい話だったかもしれませんが、
身体の作りは複雑ですけど、
いろんなことをよーく考えて作ってあるので
私たちは動けているし、
動くことでエネルギーを作り出していけます。
「身体を動かしてみようかなぁ」と思っていただけるとうれしいです。

それではきょうも最後まで聞いてくださりありがとうございます。
ゆっくりお休みくださいね。

シャローム
またね



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今日も聴いてくださり有難うございます!
健康管理士でメディカル・リフレクソロジーである中国足心道療術師の本格足揉み屋の「めぐミカ」です。
名古屋の藤が丘駅徒歩2分の本格足揉み環(めぐり)で師範として、毎日この手で足揉みと整体、そして健康相談・日常生活の改善・予防・アドバイスをしております。

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