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ベストセラーから学ぶ 売れるタイトル 5つの方法

 過去100冊以上のベストセラー本を分析した結果言えるのは、「売れるタイトルには一定の法則がある」ということです。

 情報で溢れている時代だからこそ、書籍でもブログでもnoteでも、タイトル1つで見てもらえる確率が格段に変わります。

 タイトルは作品を表すもっとも重要な広告なのです。実際、売れている作品には共通点が存在していまいた。

 この記事を読み終わったあと、ご自身のタイトルを読み返してみてください。果たして、売れるタイトルになっているでしょうか。

 いまダメでも大丈夫。5分後には、そのノウハウが手に入ってますから。

《もくじ》
(1)虎の威を借りろ!
(2)衝撃を与えろ!
(3)メリットを提示しろ!
(4)好奇心をつかめ!
(5)対比構造をつくれ!


(1)虎の威を借りろ!

「権威付け」は信用度やインパクトを与えるのに非常に有効な手段です。これさえあれば、他の要素が欠落していても大丈夫なくらい影響力があります。「〜式」や「〜大学」ってやつですね。

 ただし誰でも使えないのが難点。権威を借りるには、権威のなんらかのつながりがなくてはなりません。この記事の場合は「ベストセラー」を分析したので、そちらの権威をいただきました。

 ちなみに大学名や企業名ではなくても、著者や推薦者でも効果があります。「ホリエモンが勧めるビジネス書!」とか言われたら、欲しくなりますよね。

【参考書籍】
・スタンフォードの自分を変える教室
・トヨタで学んだ「紙1枚」にまとめる技術
・ゼロ 堀江貴文


(2)衝撃を与えろ!

 衝撃のあるタイトルは、ついつい手にとってしまします。「なんだろう?」って気になるんですよね。衝撃を与える方法ですが、3つあります。

1.常識を否定する
 単純ですが、ちょっと難しい方法かもしれません。常識を疑うのは容易いことではありませんから。そのぶん、このタイトルがついた書籍のインパクトは最強でしょう。

【参考書籍】
・嫌われる勇気
・なぜフランス人は服を10着しか持たないのか?


2.ギャップつくる
 人間関係もそうですが、人はギャップに弱いです。予想と違うものどうしが組み合わさると「ウォ!」と頭が混乱してしまうんですね。するとそれを解消しようとして、より相手のことを知ろうとする。
 書籍の場合には、中身を読んでその真相を探ろうとするのです。

【参考書籍】
・余命一ヶ月の花嫁
・ホームレス中学生


3.恐怖感・危機感を煽る
 恐怖感や危機感を覚えると、当然ストレスを感じます。残念ながら人はストレスを放置できないので、なんとか解消しようと行動します。

 人間の脳の恐怖を感じる部分と快感を感じる部分は、とても近いところにあります。そのため小さな恐怖感は、快感になることもあるのです。怖いもの見たさとか、お化け屋敷に行きたいって思うのは、この心理からでしょう。

【参考書籍】
・日本が売られる
・知らないと恥をかく世界の大問題


(3)メリットを提示しろ!

 本屋に行ってざっくばらんに散策するならともかく、最近のネットショッピングや noteのようなメディアの場合、消費者は目的を目指してダイレクトに検索します。すると小説のような曖昧なタイトルでは、中身も読めないので誰も買わなくなってしまいます。

 そこで多くの書籍では「この本で何が得られるのかを明確に提示」し、メリットを伝えているのです。この記事でも、こちらを使っています。

【参考書籍】
・「考える力」をつける本
・読んだら忘れない読書術
・社会人1年目の教科書


(4)好奇心をつかめ!

 初見の書籍を手に取りほとんどの理由は、「好奇心が揺さぶられたから」なのではないでしょうか。それくらい人は好奇心の衝動を抑えられないものなのです。この好奇心をつかむ方法は3つあります。

1.疑問を生む
 「なぜ?」「どうして?」と消費者の頭に疑問をつくる方法です。疑問があると解消したくなるもの。これはギャップに似た感情かもしれませんね。

【参考書籍】
・こうして思考は現実になる(どうやって?)
・統計学が最強の学問である(なぜ?)


2.禁止する
 むかしアメリカで『カリギュラ』という映画がありました。しかしこの映画、公共の場で流すにはふさわしくないとして放映禁止になったのです。ところが人々はかえって気になり出し、再度放映。ベストセラーになったのです。

 この一件から、禁止されると余計に気になるという心理現象を「カリギュラ効果」と呼ぶようになりました。

 あなたも「〜するな!」と言われると、べつにする気はなかったけどしたくなったって経験はないですか? あるのなら、それを利用しない手はないです。ただし悪用禁止ですよ……。

【参考書籍】
・言ってはいけない 残酷すぎる真実
・【悪用禁止】系


3.暴露する
 知りたいけど知れない欲求を叶えてあげるという方法。知ることを禁止されているという意味で、2に似た概念です。

【参考書籍】
・世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか
・洗脳 地獄の12年からの脱出


(5)対比構造をつくれ!

 よくあるパターンですが、何を語るのかわかりやすく、共感しやすいため人気のあるタイトルでしょう。また対比は(3)のメリットも提示できる有能な方法かもしれません。

【参考書籍】
・話を聞かない男、地図が読めない女
・金持ち父さん貧乏父さん
・頭がいい人、悪い人の話し方


 以上が、ベストセラーを分析して発見した売れるタイトルの方法です。これらを用いれば確率が上がることは間違いないでしょう。

 しかし確実に売れる方法なんて、この世にはございません。プロの広告マンだって、売れないキャッチコピーをつけてしまうことがあります。

 たしかに上記のようなノウハウも大切ですが、それだけでは未完成です。肝心なのは「本当に売れるタイトルなのかテストすること」です。

 たくさんのタイトルを考案し、たくさんの人の目を通し効果を確かめる。それでも出してみるまで売れるかどうかはわからない。できるのは確率をあげることだけ。われわれはその工夫をひたすらする他ないのです。

 逆にいえば確率は高められる。それが売れるタイトルをつける唯一の方法なのです。


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