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桜上水のコーヒー店「メガネコーヒー」。 2020.10に発売した「5周年記念ZINE」…

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桜上水のコーヒー店「メガネコーヒー」。 2020.10に発売した「5周年記念ZINE」の別冊版として、もう少し踏み込んでお店の事や店主の事を自由気ままに書いていきます。

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このnoteのこと。

桜上水にメガネコーヒーという小さなコーヒー屋がありまして、2015年にその店をオープンさせたのが私です。無事に5周年を迎えた2020年に、思い出を綴った「5周年記念ZINE」を作って店で販売をしました。 お客さんたちとページをめくりながら「あー、あの時は〇〇でしたね」とか「あ、それには裏話がありまして」とか「あれが今となっては〇〇ですよ」とか、「そういえば〇〇は今度△△になるんです」とか、過去・現在・未来、色んな話に飛び火していきました。 「あと5冊くらいはZINEが書け

    • 10万

      先日の出来事。 これから暑い夏を迎えるのだ!と気合を入れた途端に、お店の製氷機が壊れてしまったのです。 メガネコーヒーでもこの8年で3回も修理をしてもらっていて、そのたびにお店を臨時休業して修理屋さんに来てもらう必要があるのですよね。 とはいえ、出張費+修理代+お店の休業の機会損失を足すと、ポンと10万円くらいが飛んでしまいます。 嗚呼、何とかならないかこの10万! YouTubeで”業務用 製氷機 壊れた”と検索してみると、たくさん動画がありました。 動画を参考に何と

      • 8と言えば、縁起が良いとか、フジテレビとか、石川県の8番らーめんとか。 さて、間もなくメガネコーヒーも8周年。 0年=小学校入学とすると 8年=もう中学3年になろうかという所でしょうか。 大人になると、こんなにもあっという間に時間は過ぎてしまうものなのですね。本当に不思議なものです。 みなさんのおかげでお店も私も生きてます。 ぼちぼちnoteも更新しよう。。。 下書きをたくさん溜めて、結局公開までいかないのが私の悪い癖。 もうちょっと気楽に日々をつづって、ゆっくりと歳を重

        • 猫は居ないがネコが要る。

          ここ2年くらいの話。 すっかり猫にお世話になっています。メガネコーヒーを開業した時は、どちらかと言えば犬派だった私。自分で名付けたこの「メガネコーヒー」にネコという文字が入っている事すら気が付かないほどでした。 コーヒー豆の販売を始めたのが2016年だったでしょうか。ZINEには豆袋のパッケージの変革(2016-2020)の歴史写真も掲載しています。文字だけが記載されたシンプルなものから始まり、ロゴマークが入って、イラストが入って、今現在はまさかの実写ネコ。 ご近所さん

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        このnoteのこと。

          口癖は。

          ある大雨予報の日の話。 運良く朝は雨は降っておらず、服も濡れることなく店に着いたのですが、 運悪く営業中に停電が起こり真っ暗に。全ての機械が止まったのですが、 運良くアイスコーヒーと菓子があって、停電したまま営業できたのですが、 運悪く各地で停電しており電気屋さん来るまで2時間かかるとの事、 運良く知り合いに電気屋が居たので電話し自分で復旧ができたのですが、 運悪く焙煎機が壊れ途方に暮れてしまったのですが、 運良く代替機があるとの事で、2日後には焙煎機が設置され

          今日も歯を磨く。

          「今日からあなたは野球の監督。好きな9人でチームを作れ」 と言われたら、荻上直子、小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり、光石研、加瀬亮、市川実日子、ともさかりえ、飯島奈美の9人を招集し、 「勝っても負けても祝勝会」をモットーに、世界一温和な野球チームを作るでしょう。 荻上直子監督の2006映画「かもめ食堂」は強烈に印象に残ったし、2007年の映画「めがね」は完全に心を掴まれた感じがありました。これはメガネコーヒーのお客さんの中にも、共感してくれる方が多いのではないでしょうか。

          今日も歯を磨く。

          noteをサボった。

          ビックリするほど久しぶりの投稿になりました。 5周年記念ZINEのスピンオフとして始めたこのnote。気が付けば6周年も過ぎ、年越しも過ぎ、これを書いている今日はもう2月です。”今年の目標”すら全く立てていなかったので、今日はこの投稿で”noteをサボらないぞ!”と高らかに宣言させて頂きたいと思いつつ、”宣言”と聞けば”解除”を願ってしまう昨今の状況になってしまいましたね。 ZINEの製作に取り組んでいた当時はまさに第一波・緊急事態宣言の最中。私も含めて誰しもがコロナ禍に

          noteをサボった。

          買いました。

          20代は結構フランスかぶれだったんですよ。フランス料理やフランス菓子、映画やファッション、ヴィンテージの食器も結構コレクションがあったし、フランス語も勉強していました。 開店当初に作っていたムースやパウンドはすごくフランス菓子のテイストが強かったですし、ハムにもハーブを使ったり、サンドイッチにもビネガーソースを使ったりしていました。店の外観はよく行っていた大好きなビストロを真似て、青と白の壁に赤いヤカンとか、カウンターに並べた本とか、ところどころに自分なりのフランスをちりば

          買いました。

          私、メガネコーヒーを開業以来、ひとつもカップを割ったことがないのですよ。奇跡です。

          つい先日の話。 「あのスミマセン喫茶中止します!どうしよ、えっと、、じゃあ明日から!」とインフォメーションを出したのが2020年3月26日でした。次の日から店は一気に静かになり、やたらと響くBGMの中で私はマスクをしながら粛々と営業を続けました。そして今年も満開の桜を見ながら、なんと”喫茶中止1周年”を迎えてしまったのです。 1年経ってつい先日、レジ横でガレージセールを開きました。全く出番の無くなってしまったカップやグラス、お皿も鍋もスプーンもフォークも全部。お店の空気が

          私、メガネコーヒーを開業以来、ひとつもカップを割ったことがないのですよ。奇跡です。

          キャトッロケーキにレーズンを。

          菓子作りに大切なのは”準備とタイミング”。1週間ラム酒に漬けたレーズン。前夜から常温に戻したタマゴとバター。2時間前にすりおろした人参。30分前に火を入れたオーブン。たった今ふるった小麦粉。それらを「集合!」と言わんばかりに一気に混ぜ合わせ、型に流し入れるのです。熱々のオーブンの扉を開けて、さあ一気に焼き上げるぞ!と思ったところで「あ、レーズン入れてない。」と気が付きました。 店も持つずっと前の話。 コーヒーを学ぶために入った横浜のお店で、心に火が付いてしまったのはお菓子

          キャトッロケーキにレーズンを。

          春は小さな嘘の芽(め)。

          実は引っ越すことになりました。 そうですか、お仕事か何かで。 はい。あまり来られなくなるかと。 そうですか。それはとても寂しくなります。 はい。私も残念です。 また近くに来たら是非寄ってください。 はい、またコーヒー飲みに来たいと思います。 引っ越しはいつ頃に。 それが明日で。今夜も大変そうなのです。 そうですか、これお菓子、よければ合間に食べてください。 いや申し訳ない、、ありがたく頂きます。 近くにコーヒー屋さんはありそうですか。 さあ、どうでしょ

          春は小さな嘘の芽(め)。

          逆質問2

          5周年記念の初版特別付録で「図書館カード」をつけたらすごく喜ばれたんですよね。図書館の静けさと紙の匂いは私の聴覚と嗅覚を満たしてくれます。コーヒー片手に館内を歩けたら味覚まで満たされて幸せだろうなぁなんて。思いませんか?元図書館司書のオオヤさんから たくさん質問して頂いたので、テンポ良く答えていきまーす! Q.持っている資格を教えてください。 A.運転免許(AT限定)、製菓衛生師。コーヒー系資格は何も持ってません。 Q.ご自身の働き方で心掛けていることや、参考にしている

          最後は白湯。

          もしもの話。 さて先日「この世からコーヒーが消えたらどうする?」なんて聞かれることがあったので考えてみました。妄想の話のようですが、コーヒーも農作物である以上、何らかの原因で世界中のコーヒーの木が枯れ果ててしまう可能性はあるのです。コーヒー屋で働く皆さん、あなたなら何と答えるでしょうか?コーヒーが無いならきっぱりと仕事を辞めますか? 私の答えは「お茶を売る」です。日本茶か紅茶か中国茶、一から勉強をして、メガネティーと店名を変えて商売を続けるでしょう。それに合うお菓子も作っ

          最後は白湯。

          菓子。

          子供の頃は生クリームが苦手で、ショートケーキとかチョコレートケーキが全く食べられなかったんですよね。誕生日会はいつも皿一杯に並べたシュークリームにロウソクを刺す、というベージュ色の会でした。 店を持つずっと前の話。 横浜で働いている時は、分からない事ばかりでしたが、その分学びの多い刺激的な毎日を過ごします。ある日パティシエの先輩が、 「フォ△※◆pャ◎knャ□ュ行って来たからザj§●ッ〇Σ買ってきたよ」 と呪文のような店の、寝言のような菓子を私に差し出してきました。

          賄い。

          駆け出しの頃、焦がしたパンを躊躇なく捨てたら、物凄い勢いで怒られたんですよね。 お店を持った後の話。 食材はとても大切で作ったものは捨てません。失敗したお菓子も、焦がしたパンも、何とかして美味しく食べています。ハムサンド全盛期はとにかく毎日ロースハムの端っこが冷蔵庫に山積みになっていたのですが、何せ端っこは固いのです。何とか美味しいく食べられないものかと、様々なハム賄いが生まれました。 ・端っこハムアマトリチャーナ ①端ハムを5mmの棒状に切る。 ②オリーブオイルで

          初めての料理

          メガネコーヒーでの私の日課はオムレツを焼いて食べる事です。失敗してもそれなりにおいしいし、キレイに焼けたら何かいい事がありそうだし。おみくじを引くような感覚で毎日フライパンをトントンと叩いています。 店を持つずっとずっと前の話。 初めて自分で料理をしたのは、たしか小学生の3年か4年だったか。夏休みの日。私が目覚める頃にはもう親は仕事へ出かけていて、いつもテーブルには朝ごはんが用意されていました。ある時、母の愛読していた雑誌ESSEを手に持った兄が「明日の朝は自分でご飯を作ろ

          初めての料理