見出し画像

買いました。

20代は結構フランスかぶれだったんですよ。フランス料理やフランス菓子、映画やファッション、ヴィンテージの食器も結構コレクションがあったし、フランス語も勉強していました。

開店当初に作っていたムースやパウンドはすごくフランス菓子のテイストが強かったですし、ハムにもハーブを使ったり、サンドイッチにもビネガーソースを使ったりしていました。店の外観はよく行っていた大好きなビストロを真似て、青と白の壁に赤いヤカンとか、カウンターに並べた本とか、ところどころに自分なりのフランスをちりばめていたのですよ。古くさいかなと思いながらも、BGMのプレイリストにはフランスギャルの「夢見るシャンソン人形」も入れていたり。
”ジュースィージューヌープーペードゥーシー♪”って、今聴いてもオープン当初の暑い夏をを思い出してしまいます。


ZINE本編に寄稿頂いた山本梨央さんの「ただいま」では、ある日のプレオープン、吉田篤弘さんの本や大貫妙子さんの歌、めがねのサントラについて書かれているのですが、初めて会話をしたのは、何回かご来店頂いた頃、たしか「あ、フランスギャル好きなんですか?」と声を掛けられたのがきっかけだった気がします。

これを書いている本日6月10日はプレオープン記念日。6年経った今日も変わらず山本さんはコーヒーを買いに来てくれて「あ、大豆田とわ子のサントラ買いました?」と声を掛けられました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?