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小さかった私へ⑱ 小学生編

私が小学2年生の時だったか定かではないが、学校が休みの週末に、祖母の家に時々遊びに行っていた。時々、叔母(父の妹)が来ている事もあって、おしゃべりしたりした。

いつもニコニコ優しい叔母だけど、この日はいつもと違っていた。

元気がなく、うつむいて表情が暗い。

何かあったんだろうか?

だけど、気軽に話しかけてはいけないような気がした。

それと同時に、大人達の空気も全く違う。後々わかったけど、どうやら、叔母は自分の家族のことで問題を抱えていたらしい。詳細はよくわからないけど、旦那さんと上手くいっていないみたいだった。

別居していたのか。離婚する・しないとか・・・かな。
そういや、叔母の子ども(いとこ)がいない。誰かに預けていたのかな?


叔母は、父と祖母に悩みを打ち明けていたんだと思う。話が方言交じりで、何言っているのか子どもの私にはわからなかった。だけど、なんとなくニュアンスでわかる。

叔母はシクシク泣き始めた。

弱々しい叔母に対して、父と祖母は正論をぶつけていた。

「こうするべきだ」「これが筋である」みたいな・・・・・・いやいや、なんか違くない?って思うんだけど。なんか、叔母がかわいそうだと、子どもながらに察した。

叔母は、兄であるお父さんには逆らえないのかな。きょうだいが上ってだけで、お父さんの言うことは正しいのか?

自分の家庭で疲弊して、しんどいながらも実家にやってきたんだろうに、、あんまりだわ。なんで追い詰めるようなことをするんだろう。

気持ちに寄り添ってもらえない。

頭ごなしに否定され、尊重してもらえないなんて、辛い。

泣いている叔母を、私は見てるだけしか出来なかった。

子どもに大人の事情はよくわからない。叔母の悲しみ、辛み、どんよりとした気持ちをもらったと思う。ていうか、こういう話し合いの場に子ども参加させないでよって、今更ながら思う。


「こうするしかない」

「この方法しかない」

「お前がもっと我慢しろ」

これらは、人を抵抗不能にさせる言葉だ。

解決もクソもない、、クソバイスですよ、コレ。


もっと色んな選択肢があるかもしれないのに、一緒に考えて、悩んであげないで、ただ「頑張れ」っておかしいんじゃない。実際、叔母の当時の心境はわからないけど、傍から見れば、なんとか辛い時期を乗り越えたように見える。

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