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ペルー独立記念日を“移民のるつぼ”で祝う 「インターナショナル・ペルービアン・フェスティバル」 in ジャクソンハイツ 【限定記事】
19世紀、アルゼンチン、チリと南米諸国を相次いでスペイン帝国の支配から解放した軍人、ホセ・デ・サン=マルティン将軍は、1821年の7月28日、ついにペルーを独立に導いた。本国ペルーでは7月28日の独立記念日、そして翌29日の共和国建国記念日は1年のうち最も重要な祝日で、各地で大々的にイベントが行われる。 そのお祝いをここニューヨークのペルー人コミュニティーでも体感しようと行われるパレードが「インターナショナル・ペルービアン・フェスティバル」。28日の日曜日、クイーンズ区のジ
共産主義と若者と量子力学ニューウェーブ〜オッペンハイマーの生きた時代<前編>【書籍レビュー】「American Prometheus」 by カイ・バード他
“原爆の父”と呼ばれる物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーの伝記映画『オッペンハイマー』が3月に日本で公開され(米国では2023年7月公開)、賛否両論が巻き起こっているようです。「原爆の悲惨さが描かれてない」という批判はさておき、「長い」「難解」「登場人物多すぎ」と感じた方はぜひ原作を手にとってみてください。映画がいかにコンパクトで、わかりやすく、登場人物を絞っているか、お分かりいただけると思います。 映画の原作となったのが、2005年初版のオッペンハイマーの評伝『Am