夏恒例！ NYの道路を“占領”？ NYCサマーストリーツ2024 【限定記事】
ニューヨークの車道を南北20マイル（約32km）にわたって車両通行止めにしランナーやサイクリストたちに開放する夏の恒例イベント「サマーストリーツ」が、今年もパワーアップしてカムバックした。
このイベントは、普段は渋滞必至のマンハッタンの道路を一時開放し、健康志向のニューヨーカーたちに広々とした空間でエクササイズを満喫してもらおうというもの。毎年8月の土曜日に3週連続で、南はブルックリン・ブリッジから北はハーレムまで、マンハッタンの最もビジーな道路の一つ、パークアベニュー(とその延長上の大通り）が歩行者天国になる。今や毎年30万人のニューヨーカーが利用する、欠かせないイベントとなった。
昨年から新たな試みとして、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテン島でもサマーストリーツを開催。今年はさらに全エリアで開催時間を2時間延長し、午前7時から午後3時までほぼ終日、対象の道路をランナーやサイクリストやローラーブレーダー、そして歩行者たちが“占領”できるようになった。
さらに、例年行っていた「Unlimited Biking」による自転車無料レンタルに加え、今年はバイクシェアの「citibike」とも提携。指定のクーポンを使えば、この日は市内至る所にあるシティバイクステーションから自転車を借りて街のど真ん中を爽快に縦断できる。
マンハッタンではハーレムの特設ブースでNY市交通局による自転車用ヘルメットの無料配布（午前9時〜）を行うので、サイクリングをしたいけどマイヘルメットがない、という人はまずここからスタートすると良い。
サマーストリーツといえば、ルート上の各所に設けられた「レストストップ」という広場も魅力の一つ。プロのインストラクターに教わるヨガやダンスのレッスン、子ども連れでエクササイズや工作を体験できるアクティビティーテント、軽食や飲み物を提供するブースなどがある。しかもこれらはどれも完全無料とあって、毎年楽しみにしているファンも多い。
マンハッタンには今年、7カ所のレストストップが設けられた。それぞれ特色があり、例えばダウンタウンのアスタープレイスならヨガやフィットネス教室とドリンクブース、市庁舎近くのフォリースクエアならニューヨーク州の魅力を紹介する「I♥NY」ブース、ハーレムならジャズやソウルの特設ステージとストリートパフォーマンスのブース…といった具合。
いずれのレストストップも、子供も大人も楽しめるアクティビティーの提供が、より充実している印象だった。
今年はグランドセントラル駅近くの40ストリートにレストストップ「Grand Lawn」を新設した。こちらは、ハードなエクササイズのあとはスイーツで自分にご褒美、という趣旨のようで、デザートブースが中心。マンハッタンに3店舗ある「Joey Bats Cafe」の本格タルトや、日本でも人気の「ドーナツプラント」（8月10日のみ）のスイーツを無料で味わえるとは、なかなかの大盤振る舞い！例年のサマーストリーツではそう見られない大盛況になっていた。
そして、一部レストストップにはブルックリン在住日本人アーティストYukiko Izumiさんが手がけたインスタレーションがお目見え。ビビッドで可愛らしくもある色とデザインの「NYC」の巨大ロゴは、サマーストリーツのインスタ映えスポットとして、写真を撮る人が後を絶たないほどの人気だった。
サマーストリーツ」は、マンハッタンでは今月17日にも開催。ブルックリンとブロンクスでは24日に開催される。いずれも時間は午前7時〜午後3時まで。（クイーンズとスタテン島では7月に開催済み）
今後の場所は以下のとおり。
マンハッタン 8月17日（土）
ルート：Brooklyn Bridge〜West 125th street（@ Adam Clayton Powell Jr. Blvd）
ブルックリン 8月24日（土）
ルート：Eastern Parkway （Grand Army Plaza〜Buffalo Avenue）
ブロンクス 8月24日（土）
ルート：Grand Concourse （East Tremont Avenue〜Mosholu Parkway）
詳細はNYC交通局のHPへ
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