見出し画像

大学生よ、大志を抱け。~理想のキャリアを追い求めて~

こんにちは、ライターのちひろです。9月の訪れを微塵も感じさせない、相変わらずの日差しの強さには飽きもせず辟易してしまいます。その一方で朝晩の風には秋の気配を感じ、過ぎ去る夏を少しばかり切なく感じます。

厳しい残暑は続きそうですが、皆さまご自愛下さい。

さて、ケロケロ見聞録9月放送は「大学生よ、大志を抱け。〜理想のキャリアを追い求めて〜」と題し、「キャリア」をテーマに大学生どうしで議論を深めました。

大学生にとっては、「キャリア」と聞くと就活を連想して辛く感じてしまう人も多いかもしれません。かく言う私も大学二年生で、「そろそろ自分の将来について本気で考えないといけないのでは…?」と思いつつ、現実から全力で目を逸らしているところです…!

今回の記事では、9月放送を振り返りつつ、放送内で挙げられたキーワード「自分のやりたいこと」に焦点を当てていきます。

この記事は、九州大学の現役学生が制作するラジオ番組「ケロケロ見聞録
」(ラブエフエム国際放送、毎月第一日曜22:00~)がもっとおもしろくなる情報を提供するものです。この記事に興味をもった皆さん、ぜひ各種サービスでケロケロ見聞録をお楽しみください!

1,9月放送の振り返り!

記念すべき第30回放送となった9月放送は、今回が放送初出演となるつっちーと、めいの大学2年生コンビでお送りしました。また、ゲストとして九州大学共創学部3年生で、一般財団法人雲孫財団事務局所属の久芳海人さんをお招きし、ご自身のキャリア観などを伺いました。

三人はそれぞれの将来の夢などを話した後、それらがどれくらいの確率で実現可能だと思うか、トークを進めていきます。

めい「40~50%。転職してみたいと思っていて。人生の中でいろんな仕事や場所、人と関わってみたい。それをやるとなると、リスクが伴うんじゃないかと思っちゃう。
(略)まだまだ自分のやりたいことがぼんやりしていることも不安要素の一つ。やってみたいことはあるけど、これ!というものがないから、努力する方向もよく分からない…」

つっちー「70%。人生は運とタイミングだと思う。タイミングは努力次第でつかみ取れるはず。」

久芳さん「100%。将来のキャリアとして据えているものが、他人の顔色を窺ったり、社会的なステータスを得るために設定しているものなら可能性は低いかもしれないが、深い自己内省からくるものや、やりたいこと・執着できることであるならそれ自体に価値が感じられる。だからこそおのずと体は動くし、やりたいと思うからどんどんできるようになるから、その夢の実現可能性は高いと思う。
(略)やりたいことを見つけるのは難しい。大学生は時間もある。休学してもいいと思うし、何もしないタイミングを作って、何をしたいんだろうとじっくり考えることも大事だと思う。」

ゲストの久芳海人さん(中央)とケロケロポーズ🐸

この記事ではここまで。2023年9月10日(日)まではradikoにてタイムフリーで番組本編を聴くことができます。また、Podcastも配信しておりますので、気になる方は是非チェックお願いします♪

Podcastはこちらのページから↓
https://lovefm.co.jp/kerokero/blogs/podcast

2,「自分のやりたいこと」の見つけ方

放送では、自分のキャリアを考えるうえで「自分のやりたいこと」に目を向けることが重要であるという意見が印象的でした。

しかしながら、これに対し多くの人が抱く疑問があるのではないでしょうか。
それは、「『自分のやりたいこと』をどうやって見つけたらよいのか」ということ。

そもそも「自分のやりたいことは何か」と問われて自信をもって返答できる人など、(少なくとも大学生には)少ないのではないでしょうか…?(そう信じたい)

いずれにせよ、就活を控えた大学生にとっても、今後のキャリアを考える社会人の諸先輩方にとっても、「自分のやりたいこと」の見つけ方を知ることは大事と言えそうです。

そこでここからは、八木仁平氏の 『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』(KADOKAWA)を読んで、「どうやって自分のやりたいことを見つければよいのか」学んだことをまとめていこうと思います。

まさに今回のテーマにぴったりのタイトルで、本屋さんで見つけたときは感動すら覚えました

本書の内容について、最も端的にまとめるならば
好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと」。

以下で要点を簡単にまとめていきます。

まず、本書の冒頭にて著者は、
「自分のやりたいことを『曖昧な言葉』で考え始めようとしているから分からなくなってしまうのだ」と一蹴します。
曖昧な言葉とは、「自分らしさってなんだろう」「自分軸とは何だろう」といった類の問い。このように直感に任せて探そうとすると、自分のやりたいことを見つけることはできないと言うのです。

では、どうやって自分のやりたいことを探せばよいのか。
その答えは、「直感ではなく論理だてて探すこと」。加えて著者は、「やりたいこと探しには2つの公式がある」と主張します。
その公式とは、

①好きなこと×得意なこと=やりたいこと
②好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと

1,公式①好きなこと×得意なこと=やりたいこと

まず、「好きなこと」とは興味・好奇心を感じる分野のことです。さらに特徴を挙げると、

・ずっと成長し続けていられる
・興味があってもっと知りたいと感じる
・関わるだけで面白いので、「これが本当に仕事でいいの?」と感じる
・なんで?どうすれば?のような問いが湧いてくる

次に、「得意なこと」とは「無意識のクセ」のようなもの。より具体的には、「自然と人よりもうまくできて、やっていて苦がなく心地よいこと」だと著者は言います。
その他の特徴は、

・頑張らなくても無意識で出来る。
・ストレスがないので夢中になりやすい。
・仕事でなくても普段から自然とやっている。
・他の人に対して「なんでこんなことができないの?」と思う

(ちなみにここで言う「得意なこと」とは、「英語ができる」「何らかの資格を取得している」といった「スキル・知識」とは異なる点に注意が必要です。)

「好きなこと」と「やりたいこと」が重なる部分が、自分の「やりたいこと」であると著者は主張します。

2,公式②好きなこと×得意なこと×大事なこと=本当にやりたいこと

一つ目の公式も重要ですが、上で書いた通り、公式②の「本当にやりたいこと」が著者が最も伝えたいことだと言います。

公式②について、「大事なこと=価値観」と言い換えることができます。公式①における「やりたいこと」は行動を表していますが、公式②における「大事なこと」とは状態を表しています。例えば…
・自由に生きたい
・人に優しく生きたい
・穏やかに生きたい   などなど。

「大事なこと」は「何のために働くのか?」という問いの答えになるものであり、まず「大事なこと」を見つけることが最も重要だと著者は主張します。
すなわち、考える順番としてベストなのは以下のようになります。

大事なこと(価値観)
  ↓
得意なこと(才能)
  ↓
好きなこと(情熱)

得意なことと好きなことの順番が前後してしまうと、「興味分野は見つかったが、仕事にできそうにない」という思考のブレーキがかかってしまいます。このことが「やりたいこと」が見つからない大きな原因の一つとなってしまうのです。

このように、「大事なこと」「得意なこと」「好きなこと」という三つの要素を順番に見つけていくことが重要なのです。

「こんなに理屈通りに、都合よく見つかるはずがない」とお思いの方も多いかもしれませんが、本書ではかなり具体的な質問とともに三つの要素を探れるようになっています。続きや他の部分が気になる方は是非手に取ってみてください!(回し者では断じてありません!)

3,まとめ_なぜ「自分のやりたいこと」が大事なのか

ここまで、「世界一やさしい『やりたいことの見つけ方』」から学んだことをまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。かなりロジカルに解説されていて、私は納得できる部分が多かったです。今まで自分の将来を考える際に、思考のモヤとなっていた部分が少し晴れたような気がします。もちろんここに書かれていることが全てではありませんし、実際はここまで理屈通りに行かないのかもしれません。けれども、「自分のやりたいこと」を探る際のヒントや手掛かりにはなるはずです。

…しかしそもそも、なぜキャリアを考えるうえで「自分のやりたいこと」が重要なのか。
それはやはり、仕事というものが一生の大半を共にするものであるからでしょう。「せっかく一日のほとんどを費やすのだから、どうせなら自分が楽しくできるものの方が良い」というのは一理あると思います。

そうはいっても、自分の「ライフワーク」を得られることは滅多にない幸運なのかもしれません。自分にぴったりの職は何なのか。自分はどんなキャリアを歩みたいのか。今一度深く考えてみる必要がありそうです。

4,SNS展開

私たち、medien-lienもSNSを使ってラジオの情報を配信中! Twitter、Facebook、Instagramから、ぜひご覧ください🐸 ラジオを聴き逃してしまった! という方は、radikoやこちらのポッドキャストから番組をお楽しみ頂けます✨

番組内容や番組の後日談を、西日本新聞のニュースアプリ「me」でも紹介しております。ぜひ西日本新聞のニュースアプリ「me」をダウンロードしてこちらの記事もご覧ください。
アプリのダウンロードはコチラから!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?