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吉良式コミュ力&プレゼン力向上法❸~なぜ目を見てプレゼンすべきか~

どうもどうも、吉良です。

コミュニケーション・プレゼンテーションについてのシリーズ、今回は第3回目です。第1回目は「話すことはみんな苦手」を題材にコミュニケーションの定義と現状について、第2回目は「読む」と「話す」の違いについてお話をしました。

今回は「なぜ目を見てプレゼンすべきか」「なぜ目を見て話すのか」についてお話ししていきます。

幼い頃に「目を見て話しなさい」と親や先生に言われたことがある、という方も多いのではないでしょうか。しかし、なぜ目を見て話さなければならないのか、みなさんはその理由を説明できますか?

僕はできませんでした。なぜなら、僕に目を見て話しなさいと言ってくれた人は、それが礼儀だから、そのほうがいいからと、誰も明確に「なぜ」を説明してくれなかったからです。

そのため、コミュ力&プレゼン力を向上させるために絶対必要なこの「なぜ」を皆様にしっかりと説明していきます。まずは、その理由を説明する際に欠かせないコミュニケーションスキルのひとつ、「きく」について考えていきましょう。

【読む人と話す人の先にいる「きく」人】

前回の「読む」と「話す」には相手が必ずいましたね。
あなたが読んできかせるとき、話してきかせるとき、その相手がとるコミュニケーションは「きく」です。

あなたが読む場合と話す場合の相手となる、「きく」人について考えてみましょう。

「読む」場合はあらかじめ用意された文章を読んでいるため、目線はその原稿にあることが多くなります。対話ではなく一方的に発語をしており、相手の「耳」はただその音を拾って、きいている状態になります。

極端に言えば、耳にさえ届いていれば問題ないため、相手は目をつぶっていても構いませんし、こちらとしても部屋を真っ暗にしてパワーポイントで作った資料を見せていても構わない状況ともいえます。

一方で、「話す」場合には相手のことを考えて、自分の言葉で話をしています。相手の話をよくきいたうえで、きかれたことに対して自分の言葉で話すことが、相手のことを考えた発言につながります。

僕は講義・講演で話すときやプレゼンテーションをするときに、ただ相手の「耳」に届けばよいのではなく、「心」にも届くように話をしています。

ここには自分のプレゼンテーションスタイルを確立させた、まさに原点があります。クライアントにプレゼンテーションしているとき、自分のプレゼンを先方のどこに届かせたいのかという問いに対する答えが、僕のプレゼンスタイルにつながります。

ただ単に、耳に聞こえれば良いなら部屋は真っ暗でパワーポイントを投影すれば十分です。僕はそれでは嫌なのです。僕は「心に響く」という言葉を形にしたプレゼンを追求し続けています。心には響くことはありますが、耳には響くことはありません。だから心にこだわるのです。

あなたに向かって話しています、という意思を伝えたいときにその人の方を向いて話すように、「心」に向かって話せば心に気持ちは伝わるはずです。

しかし、「心」は目には見えません。
それでは、どこを通したら実体のない「心」に言葉を届けることができるのでしょうか。

僕は、「目」が心の入口になると思っています。「目は口ほどに物を言う」ということわざがあるように、相手のことを思っていれば、口に出さなくても眼差しだけでその心や想いは伝わります。

僕は、講義・講演中やプレゼンテーション中にきいている全員の目を見て話すようにしています。そのためには、原稿なんて読んでいる暇はありません。相手と目を合わせるためには、まず自分から相手の目を見ようとする必要があるからです。そして目が、つまらないよと言っていたら即座に話題を転換します。そのためにも話題のストックが必要になるのです。

もし原稿やパワーポイントを用意してしまったら、原稿と目があってしまって受講者と目を合わせることができませんし、暗くて目がどこにあるのかわからなくなってしまいます。また、途中で話題を変える事もできないのです。

そのときの雰囲気や参加者、時事・話題、に合わせて全員の目を見ながら自分の言葉で話す、それが「心」に伝わるコミュニケーション・プレゼンテーションになると信じています。

そのため、「話す」ときは「目」を合わせて、相手のことを考えて話すため、相手は「耳」だけでなく「心」でもきくことができる状態になります。

【なぜ目を見て話す必要があるのか】

「きく」という行動を漢字で書くとき、「聞く」と「聴く」の2種類がありますが、それぞれの違いはなんでしょうか。読む場合と話す場合の「きく」人の状態は上記で説明した通りとなるため、

「読」んできかせた場合、「耳」にしか言葉が届かないため相手の行動は

「聞く」になり、

「話」して聞かせた場合、「目」を見て「耳」にも「心」にも言葉を届けることで相手の行動は

「耳」+「目」+「心」

「聴く」になります。

つまり、「心」に届くように話すために、相手に「聴」いてもらうために、「目を見てプレゼンテーションする」「目を見て話す」ことが必要となるのです。

「目を見て話す」=「相手の心と話す」

相手の目を見て話すのが苦手だと思っていた方も、目を見なければならない理由がわかれば少し勇気が湧いてきませんか?

うまく話すというのは、暗記したことをすらすらと読むことではなく、自分の「心」を表現しようとして自分の言葉で一生懸命話そうとすることです。それが自分の言葉であるならば、言葉に詰まってしまっても全く問題ありません。

目を見て心に響く話ができればプレゼンテーションだけでなく、就職試験の面接などでも鬼に金棒ですね。

そして、「心」に届けることはコミュニケーションをするうえでも重要なポイントです。これをふまえて、次回は「コミュニケーションをするうえでの心構え」についてお話していきます。


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