夜空の星は「星がないから見えている」?
MCデータプラスの代表、飯田が日々思考していることを公開するnoteです。
皆さんも北極星という星は知っていますよね。
昔から航海中の大海原で方位を確認するために指標となっていた星で、そういう意味では人類史上で最も人に見られたことのある星なんだと思います。地球からの距離は約433光年、明るさは2等星です。光は1秒で地球を7.5周する速さなのですから、433光年というと想像を絶する遠さにある星ですよね。それから2等星といっても、それだけ遠いところにあるわけですから実際には太陽の何千倍も明るい星のようです。
北極星を見て、皆さんはどう思うでしょうか。
多くの人は「1.星があるから見える」と回答するでしょう。星があるから見えているのは当然のことです。
しかし視点を変えれば、地球と北極星の間に光らない星が存在していたら北極星は見られません。宇宙には無数の星があるのに、地球と北極星の間の433光年という想像を絶する長い距離の間に他の星が存在していない方が奇跡的なこととも思います。この意味では「2.星がないから見える」とも言えますよね。
また、北極星の光は433年かけて地球に届きます。私たちが見ている北極星は日本では室町時代の433年前の姿で、今はもう爆発して「3.星がないかもしれない」可能性もあります。星が爆発してなくなったとしても私たちは433年たたないとそれに気付かないわけですから。
このように、同じ星を見ても、その見方は人によって異なるのです。
モノゴトは、自分からの一方的な見方(ベクトル)だけでなく、相手の立場からも考える必要があると日々感じています。
この考え方は、当社のVALUESの一つ「謙虚にコトに向き合う」に込めています。
当社のVALUESは8つあり、心構え(STANCE)をベースに、行動指針(BEHAVIOR)が設計されています。「謙虚にコトに向き合う」は、ベースとなる心構え(STANCE)なのです。
ビジネスの場では、お客様と当社で立場や状況、モノゴトの見方や価値観などの違いから、意見が相違することもあります。その場合には相互理解を図る必要がありますが、その際、相手の発言の意図やモノゴトの見方のズレなどを理解しないと、共創はできません。
そうした時に必要な心構えが「謙虚にコトに向き合う」です。
想定通りにいかないときは、自分本位になっている可能性があるということですね。他の人のフィードバックを受け止めて、ピボットしてみるなど、固定観念を壊し、相互学習を繰り返すことで、変化し続ける組織になれると考えます。
この心構えは社内でも同じです。私は経営の立場で意見を述べますが、社員が必ずしも同じ見方をしているとも限りません。社員を混乱させたり、ズレた話だと感じさせたりする場合もあるかもしれません。その逆もしかりです。
それは立場が違うのでモノゴトの見方も異なっているのです。そう感じたときこそ、相互理解をしていきましょう、と社内にはいつも伝えています。私自身も「謙虚にコトに向き合い」ながら、社員のみんなと一緒にこの会社を作り上げていきたいと思っています。
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