おばちゃまは飛び入りスパイ/ドロシー・ギルマン 柳沢由実子(訳)
mameさんが書かれていた書評を読んで気になり、図書館で借りてきた #ドロシーギルマン の著書『 #おばちゃまは飛び入りスパイ 』を拝読しました。
翻訳は、 #柳沢由実子 さん。
本書は、スパイ物の小説として有名なミセス・ポリファックスシリーズの第一作です。
夫に先立たれ、子供たちは独立し、平凡に暮らしていた主人公ミセス・ポリファックス(後の愛称おばちゃま)。
でも、そんな平凡な暮らしに空虚感を覚え、抑うつ状態になってしまいます。
そこで、そんな空虚感から抜け出すために子供の頃に夢だったスパイになろうと思い立ち、自らCIAへと乗り込んでいきスパイに志願し、手違いがきっかけで夢が叶い、スリル満点の冒険が始まるのです。
『いまは、ひとりぼっちで、まったくの役立たず。何の生きる希望もない。』
と平凡な暮らしに空虚感を覚えたおばちゃまの気持ち、少しわかる気がします。
私も、そんな風に感じてたことがあったから。
本書は、人は何歳になっても夢を見れるもの、見ていいのと気付かされてくれます。
『あなたは、もう子供じゃないのです。楽しみを味わうことですよ。』(デガメスの言葉を文中より抜粋。)
この言葉には、ちょっぴり勇気付けられました。
主人公のおばちゃまはというと、ちょっとすっとぼけているのに変なところで度胸が座っていたり、生き甲斐を見つけキラキラしている姿は、まるで私の母のようでした❁⃘*.゚
ユーモラスだけど、危機感溢れるストーリー展開にハラハラドキドキしながら、ページをめくる手が止まりません。
スパイを題材にした小説ですが、ハードボイルドというより、冒険ものという感じでした。
読み終えた頃には、大抵のレビューにも、解説にも書いてあるように、私もすっかりおばちゃまのファンになっていました。
本書を手に取って気付いたのですが、装画は今年の1月にお亡くなりになった西村玲子さんのイラストです。
西村玲子さんは、母が好きで幼い頃から慣れ親しんでいたイラストレーター。
なんだか、とても嬉しい気持ちになりました。
ただ、新しい装丁は変わってしまっているようで。。。残念です(涙)
そして、もう1つ残念なことが。
本書を素敵な書評でご紹介くださったmameさん。
私は、noteで読めるmameさんのブログが好きでした。
書評はもちろんのこと、韓国映画の紹介も楽しみでした。
ところが、『おばちゃまは飛び入りスパイ』の書評記事が、note運営さんに紹介されたことがきっかけで、皮肉にもnoteを卒業されることを決意されました。
noteでmameさんの素敵な書評がもう読めないのは、本当に残念で仕方ないですが、おばちゃまのように彼女にとって新たなる冒険が始まるチャンスだったのかもしれません。
mameさんは、また新たな舞台でスタートされたので、皆さまもぜひご覧になってくださいね♥
新たな冒険を進み出したmameさんに、ジーニーの言葉を抜粋してお贈りします。
『人は選びながら生きていく。
選ぶということは、未知のことに賭けること。
そしてわれわれはその選択が賢いものかどうかはわからない。それこそ賭けです。
自由に選べることこそ、ぼくたちを独立した人間にしているんだ。
どう生きるかはひとりひとりが自由に決めること。
ぼくは、人生なんてこの地図みたいなもんだと思う。
方向と道を選びながら進むしかない。』
ミセス・ポリファックスシリーズ、少しずつになるとは思いますが拝読していこうと思います。
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