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サイコパス/中野信子




図書館からお借りした、中野信子さんの
「サイコパス」を拝読しました📖´-
(2022,7,26 読了)








先に拝読した「良心をもたない人たち/マーサ・スタウト」で、サイコパスについてもう少し深堀りしたいと思いパッと浮かんだのが本書でした。
脳科学者である中野信子さんのことは存じ上げてはいましたが、著書はこれが初読です。


これまでに多くの方々がサイコパスについて研究されてきたものを引用しながら脳科学者の視点からサイコパスについて解説されています。
心理セラピストであるマーサ・スタウト氏の研究されたものも引用されていました。


サイコパスの見抜き方、脳に出てる影響、他の精神疾患との関連性などが詳細に書かれていて知識のない私には専門的過ぎてよく分からない箇所もありましたが、比較的わかりやすく書かれているのではないかと思います。



結局のところなぜサイコパスという人格が出来上がってしまうのかは先天性とも後天性とも断言できるものではないし、どちらの要因もあるのかもしれないし。
治せるものではないけれど、抑えることはできるかもしれないし。
と、ハッキリこう!と言える感じではないようです。


好むと好まざるとにかかわらず、サイコパスとは共存してゆく道を模索するのが人類にとって最善の選択であると、私は考えます。





中野信子さんのこの言葉に尽きるのではないかと思います。
闇雲に恐れ排除することを考えるよりも、「良心をもたない人たち」の感想にも書きましたが自分がブレないようにしておくこと、本質を見て自分の頭で思考することを放棄しないことなのかなと。


実は、人間の脳は「信じる方が気持ちいい」のです。これもまた、集団を形成・維持する機能の一つと言えるかもしれません。
何かを信じたら、そのまま信じたことに従い、自分で意思決定しない方が、脳に負担がかからず、ラクなのです。



今の世の中、まさにここを問わなければいけないのではないかと私は前々から感じています。
「群衆心理」という言葉も今私の中にあるキーワードの一つなのですが、多数決は本当に正しいのか今一度考えてみたいものです。
そして、先日参加した「読書会 すみれ」のオンラインバトルでまさにこのキーワードに引っかかるような本が紹介されていたので、次はそちらも拝読してみます。




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