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恋のかけら/唯川恵、山崎ナオコーラ、朝倉かすみ、山崎マキコ、南綾子、小手鞠るい、豊島ミホ、井上荒野






今、自分のプライベートからは恋だ愛だのすったもんだを頭から切り離そうとしている私が、7月の読書第1号に積読本📚の中から選書したのは、8人の女性作家による恋愛アンソロジー。
『 #恋のかけら 』






自分の頭と矛盾したこの選書に我ながらおかしくなりましたが。。。
頭から切り離したいからこそ、あえて本書を選書した気もします。



改めて本書を紹介しますと、切なくも美しい様々な愛の形を8人の女性作家が描いています。
どれも短編なのでサラサラと読めますが、各作品の読了後に程よい余韻が味わえました。


本書を手にしたきっかけは、気になっていた山崎ナオコーラさん、小手鞠るいさん、井上荒野さんがどんな文章を描かれるのか知りたかったから。

アンソロジーの良いところは、気になる作家さんをお試しできるし、知らなかった作家さんと出逢えることです。
中には相性が合わない作家さんもいますが、そういうのを知るのもまた楽しさの1つ。


今回は、特に山崎マキコさんの『ちょっと変わった守護天使』と小手鞠るいさんの『無人島』が好きでした。
『ちょっと変わった守護天使』は、単行本にもなっているらしいので、そちらも拝読したいと思います。


そして、『無人島』。
この作品には一気に深いところまで惹き込まれました。
「先のことは何も、考えたくなかったし、考えれなかった。わたしはただ、目の前にいる彼を愛し、愛されるしか、なかった。」
主人公のこの言葉で、私は救われた。

愛するからこそ、今はあえて頭から切り離そう。
先のことは分からないけれど、今はただ彼を愛したままの自分でいたいし、彼から愛されたままの自分でいたいから。
そうやって自分の頭を整理するためにも、私には本書が今必要だったのかもしれません。




※クチナシの花言葉”とても幸せです”








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