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祭り

楽器の生演奏を聴くのが好きです。ライブやコンサートホールに足を運んで聴くのもいいけど、駅ピアノのように通りすがりに出会うのも、悪くないです。
日常の忙しさと非日常な優雅さが同じ場で共存しているのって、すごく良いなぁと思います。
例えば、駅で切符を買っていたら背後から誰かの弾く久石譲の「summer」が染み込んできた、みたいな。
空間で仕切られていないが故の効果、みたいなものを感じます。

今日から7月ですね。京都も雨でしたが、祇園祭がじんわりと開始していました。

山鉾建てはもうちょっと先ですが、街ではもうお囃子が鳴っています。
これもホンモノの楽器の生演奏。清らかで華やかな音が、伸びやかに響いていました。

非日常な美しい響きが、街の忙しさと共存するこの1ヶ月は、街を歩く人が良い顔をして立ち止まっているのをよく見かけます。
誰かが楽しそうな良い顔をしているのを見かけるというのは、いいもんです。

ここからちょっとずつ、オフィス街に非日常なムードが勝っていって、宵山あたりになるともう「あとは野となれ山となれ」的に非日常が勝利する。そんな陽気な投げ出し感が辺りに漂うのも、「祭り」ならではで好き。

夏。だんだんと街路樹の緑の濃淡も、木漏れ日の光と影のコントラストもくっきりハッキリしてきていて、本格的に夏が近づいて来ているなぁと実感します。

夏が来れば、日本列島各地でその土地の「祭り」が日本の楽器を鳴らすんだ、誰かが神輿を担ぐんだ、と想像すると、聴こえてこなくてもわくわくします。
祭りに血が騒ぐのは、日本民族のDNAなのでしょうかね、わくわく。

祇園祭。ヨソモノで祭り好きの私は、この季節が大好きです。

読んでいただきありがとうございます。
共に良い週末でありますように。

*写真:Unsplash、Elisa

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