肝臓がフォアグラ化…脂肪肝を改善し肝機能を高める方法
こんにちは
数年前に激太りした際、
当時勤務していた会社の健康診断で
初めて検査項目がたくさん引っかかったことがあり
今までの健康診断では
異常なしが当たり前だったので
生活習慣病の卵となるようなものが
たくさん量産されているような感覚で、
とてもショックを受けた記憶があります
その時に宣告された項目のうちの一つ、
『脂肪肝』というものがありました
「私の肝臓、フォアグラやん…」
フォアグラを食べるのはまぁまぁ好きですが
まさか自分の肝臓がフォアグラ状態になっていたとは、と
愕然としました
※ちなみに今は生活習慣を見直し、減量できて
脂肪肝は改善され、健康体であります◎
脂肪肝=フォアグラ
フォアグラは世界の三代珍味のひとつとして有名です
ちなみにフォアグラはフランス語で、
フォア(foie)「肝臓」、
グラ(gras)「脂の多い」を合わせて
「脂肪肝」を意味する言葉なのだそうです
ガチョウ等にたくさん餌を与える事で
人工的に肝臓を肥大させて作られるそうですが
人間も同じように栄養を蓄えすぎてしまう事で
脂肪肝となってしまいます
健康診断を受けた成人の20~30%は
脂肪肝を指摘されるそうで
現代では生活習慣病のひとつとして
関心が高まっているそうです
脂肪肝とは具体的に何か
肝臓の細胞の30%以上に
中性脂肪が溜まった状態を脂肪肝というそうです
脂肪肝の一部は、
脂肪肝→慢性肝炎→肝硬変→肝不全や肝臓がんと
進行することもある疾患です
現在、日本では
過栄養や運動不足、肥満から脂肪肝の割合は
増加傾向にあるようです
脂肪肝になっていても
自覚症状はほとんどありません
しかし、
体の代謝機能が落ちて糖尿病や脂質異常症、
高血圧等の発症にも繋がるため
健康診断等で脂肪肝を指摘された場合は
早期に治療する事が大切です
今や日本人の3人に1人が
脂肪肝といわれているそうです
従来は軽い病気と考えられてきましたが
最近、脂肪肝が肝硬変や肝臓がんへと
進行する可能性があり、
さまざまな生活習慣病のリスクも高めることが
わかってきました
お酒を飲まない人や
若い女性にも急増しているそうなので油断は禁物です
原因と症状
食べ過ぎ
飲み過ぎ
運動不足
肥満
無理なダイエット
脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です
食事で摂った脂質は、小腸で吸収され
肝臓で脂肪酸に分解されます
糖質はブドウ糖に分解されて小腸から吸収された後
肝臓で中性脂肪に変化します
摂取エネルギーと消費エネルギーの
バランスが取れていれば良いのですが
脂質や糖質を摂り過ぎて、さらに運動不足の場合には
使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が
中性脂肪として肝臓に蓄えられてしまいます
お酒の飲み過ぎでも肝臓に中性脂肪が溜まります
アルコールが分解される時
中性脂肪が合成されやすくなるからだそうです
また肥満になると、
肝臓での脂肪酸の燃焼が悪くなり
やはり肝臓に中性脂肪が溜まりやすくなるそうです
さらに、極端な食事制限など
無理なダイエットをした人も低栄養性脂肪肝と呼ばれる
脂肪肝になることがあるそうです
・主な症状例
脂肪肝には痛みなどの自覚症状がありません
しかし、脂肪肝になるとドロドロの血になり
血流が悪くなり、
全身の細胞に酸素と栄養分が補給されなくなるため
疲れやすい
肩がこる
頭がボーッとする
などといった症状が出ることもあるそうです
お酒を飲まない人も脂肪肝になる可能性が
お酒の飲み過ぎが肝臓に悪いことは
一般的に知られていますが
実は日本人の脂肪肝の原因で多いのは
飲み過ぎではなく、食べ過ぎによるものだそうです
これを非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
と呼ぶそうですが
NAFLDには、症状が軽く改善しやすい
単純性脂肪肝(NAFL)と
重症タイプの非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の
2種類があり
NASHは放置すると肝硬変、肝細胞がんへと
進行するそうです
また、NAFLもNASHに進行することがあるそうです
脂肪肝の人が皆重症化するわけではありませんが、
早期に発見して、原因となる生活習慣や肥満を改善し
経過観察をすることが重要です
脂肪肝の検査、診断方法
脂肪肝は超音波(エコー)や
CTなどの画像解析による検査で
肝臓への脂肪の溜まり具合を判断し、
血液検査とあわせて診断します
血液検査では、肝細胞が壊れると
肝臓の酵素であるASTやALTの値が
上昇する場合が多く、
γ-GTP(ガンマ‐GTP)などの上昇も見られるそうです
γ-GTP(ガンマ‐GTP)は
アルコールに敏感に反応するため、
飲酒した翌日の採血で上昇が見られた場合は、
一定期間の禁酒後に再検査し、
アルコールによる上昇なのか、それとも
肝臓等の障害による上昇かを判断する必要があります
肝機能を表すALT(GPT)の基準値は
30(IU/L)以下ですが、
20(IU/L)以上であれば
脂肪肝予備軍と考えられるそうです
治療法とセルフケア
生活習慣が原因の脂肪肝は、
生活習慣を改善すれば治ります
食事療法、運動、禁酒をおこない
肝臓にたまった中性脂肪が減り
肝機能の回復を目指しましょう
内臓脂肪や皮下脂肪と違い
肝臓についた脂肪はとれやすいそうですが
一方で脂肪は肝臓からつくという特徴があるそうです
一時的に脂肪が減っても、
生活習慣が元に戻れば再発してしまいます
再発した脂肪肝はNASHに進みやすい傾向があるので
悪い生活習慣を断ち切るようにしましょう
・脂肪肝の改善
まず、なぜ脂肪肝になってしまったのかを
ご自身の生活を振り返り
原因を明確にする事から始めてみましょう
お酒の飲み過ぎが原因である場合は
日々の飲酒量を見直し、休肝日を作りましょう
また、アルコールの分解には
たくさんの水が必要となります
肝臓の負担を減らす為にも
お酒を飲む時は必ずお茶やお水等の
チェイサーを飲むよう心がけましょう
食べ過ぎや運動不足が続いている場合は、
糖質や脂質の摂りすぎに気をつけ
バランスの良い食事を摂るよう心がけ、
何か食べたくなったら体を動かして、
摂取エネルギーを減らし
消費エネルギーを増やす習慣に変えていくのも
良いでしょう
・炭水化物(糖質)を摂り過ぎない
脂肪肝の治療のための食生活改善というと、
まず脂っこいものを減らすと考えがちですが
それ以上に気を付けたいのは糖質です
日常的に糖質を摂り過ぎていると、
脂肪肝になりやすいことがわかっています
具材よりもお米や麺などの炭水化物の比率が高い場合は
炭水化物を減らして具材を増やしたり
野菜で食物繊維を摂ってから食べる工夫をしてみましょう
食事によって血糖値が急上昇すると、
血糖値を下げるホルモンであるインスリンが
大量に分泌され、
インスリンは余った糖を中性脂肪として蓄えるため
脂肪肝を防ぐには、
血糖値を急激に上げないことが大切です
野菜のおかず
↓
肉・魚のおかず
↓
ごはん(炭水化物)の順番に、
よく噛んで食べると血糖値の上昇が穏やかになり、
インスリンの分泌が抑えられますし、
野菜を先に、よく噛んで食べることで
満腹中枢を刺激し、
食べ過ぎを防ぐこともできて一石二鳥です
また、白米を玄米や雑穀類に置き換えるのもオススメです
そして、特に果物の果糖は吸収がよく、
肝臓で中性脂肪になりやすいため、注意が必要です
果物を毎日食べたい人は1日に1/2個を目安にして、
朝食時に食べましょう
・弱った肝臓の機能を回復させる食材
大豆製品
大豆に含まれる良質なたんぱく質や
レシチン等の栄養素が肝臓の機能を高めます
シジミ
シジミに含まれるオルニチンが
肝臓で有害物質であるアンモニアの解毒を
促進させます
肝臓の働きを保ち疲労回復にも有効です
オレンジ、グレープフルーツ
抗脂肪肝ビタミンとも呼ばれるイノシトールが
含まれ、脂肪の流れを良くし
肝臓に余分な脂肪が蓄積しないよう
コントロールする働きを担っており、
脂肪肝を防ぐ効果があるそうです
レバー、豚肉、玄米
ビタミンB群が豊富に含まれ、
肝機能を正常化させる働きがあるそうです
緑茶
ストレスや喫煙、紫外線などから発生する
活性酸素を浴び続けると、
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症に
影響を及ぼします
緑茶に含まれるカテキンが体内、
特に肝臓で発生する活性酸素を
消去してくれることがわかったそうです
メタボリック症候群にも効果が期待できるという
研究もあるそうなので
脂肪肝予防に緑茶はいかがですか?
暑い日は水出し緑茶もオススメです◎
スクワット&片足立ちで筋肉をつけ、太りにくい体に
脂肪は筋肉で燃えるため、
脂肪肝の改善には筋肉をつけることが良いです
軽い筋トレは、肝機能の改善につながり
インナーマッスルを鍛えれば基礎代謝が増え
太りにくい体になります
・スクワット
足を肩幅に開き、背筋を伸ばして両手を前に伸ばす
5秒で腰を落としてお尻を突き出し太ももに力を入れ
5秒で元の姿勢に戻る…これを5回繰り返します
お腹を凹ませるよう意識すれば、より効果的です
・片足立ち
床から5~10㎝程度、右足を上げて
1分間片足立ちをしてみましょう
左足も同様に行います
バランスをとりにくい場合は、
テーブルなどに軽く手をついてもOKです
最終的に手を放して行えることを目標にしてみましょう
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます
ちなみにこのコロナ騒ぎによる巣篭もり需要で
急激な体重増加で脂肪肝になってしまった、
という方も多いそうです
脂肪肝と診断された方も、そうで無い方も
この記事を最後までお読みいただいた方は
今一度生活習慣を見直し
問題点があれば改善してみてください
見直して行動するか、あるいは現状維持か
これで近い将来の健康状態が吉なのか凶なのか
はっきり分かれると思います
ちなみに数年前に健康診断で引っかかった時に
『このままの生活を続けていたら
5年後には確実に詰まるか切れるかの病気になって
最悪死ぬかもしれんよ』
と、医師に宣告され
このままじゃいかん!と思い
生活習慣を見直して行動し
激太りの醜い姿から今の体型に変わり
ここ5年は健康的にキープしております
あの時に危機感を抱かせてくださった医師や
生活習慣を改善するべく
いろいろなことを教えてくださった管理栄養士さんに
本当に感謝しております
そしてその時の経験が、今とても役立っています
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