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「解放する自分」と「解放される自分」がいるのか?

先日お店で写真のような言葉に出会い、問いが浮かびました。体はひとつしかないのに、する自分とされる自分の2つがあるような言い方。他にもあるぞ。「自分を大切にする」、「自分の機嫌をとる」、「自分を許す」。「自分をいじめる」、「自分を見失う」という表現もある。これって、何を言ってるんだろう?

私なりの解釈はこうです。社会の中で生きるっていうのは、ルールを破りたい自分や、年齢・性別・役割にそぐわない自分をころす(なかったことにする)必要がかなりある。ちょっとしたことでも、我慢すると苦しさがたまっていく。そういったところを、ケアする時間や手間をとりましょう。そんな想いから、消されがちな自分を救うような言葉が生まれたのではないか。

自分を大切にするって、具体的には何をすることだろう?私の場合は、たとえばこうやって「ちょっとした言葉にひっかかって色々考えたくなる自分に付き合うこと」だったりします。本当に、なんでこんなとこ気にするん?流せばいいのに!めんどくさ!って、日々自分に対して思います。めんどくさい自分と、社会的にシュッとしていたい自分が対立します。たいてい、良く思われたい自分が勝って、めんどくさい自分は抑えられます。でも、めんどくさい部分こそ自分のメインではないだろうか?と思ったりします。なんでかというと、めんどくさい部分にかまってあげると、なんか嬉しいからです。これは、他人から褒められたり尊敬されたりするときの嬉しさとは別物です。自分にしかできないことをやっている感じです。

めんどくさい部分をちゃんと生きる。たとえば、性癖を全開にしてみる。IQ5で過ごす時間をとる。全力で自分をあやす。これは去年、自分のために買ったガラガラ。

品出しをしているときに一目惚れ(一音惚れ)して、私に子供がいたら即買ったであろうけれどもいないので、数日悩みました。でもネットで、「可愛いから」という理由で赤ちゃんの服を集めている若い女性を見て、勇気をもらったのでした。たとえ実用的でなくても、社会的にちょっと変でも、自分の願望を叶えてあげること。そんな自分を隠さないこと。それが回り回って、誰かの希望になる。「自分を解放する」って、現実逃避のことではなく「体験したい現実をちゃんとやる」ということ。だから、誰かの励みになるのだと思います。


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