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金融、政治、歴史、アート。社会は全て繋がっている。

© japanart2018

人と変わっていること、独創的であればあるほど、既存の社会に馴染みにくいほど…

強みを発揮できる世界。最も自由な世界。それはアーティスト(画家)のせかいだと思う。

新しい画法を築いた先駆者として、アイデア自体が評価される。それが、アートの投資の世界で評価される。

起業家であれ研究者であれなんであれ。

資本主義社会において、変わっているだけでは評価されない。

革新的なアイデアを一番初めに思いつき実行しても、それが利益に繋がらなければ評価されにくい。

独創性、先駆者であること自体が評価される世界、つまりマーケットで金銭的価値として交換されるのは、アート(画家)の世界くらいではないかと思う。

アートが投資対象になるのを好ましくないと思う人が日本では多い。だけど、「独創性」や「新しい発想を築いた第一人者」自体を評価するシステムは、必要だと思う。

そのシステムは、現状では投資や金融の仕組みにより成り立っており、今後はICOやブロックチェーンにより益々盛んになるだろう。アートの世界だけではなく、スタートアップ投資や音楽業界においてもこのような動きはどんどん進んでいくだろう。どの業界も、大手企業も勿論(ICOに関しては日本の大企業はとくに部署ごとで分断されているから、同じ会社に勤めていてもICOの案件を把握していない方もいると思う)、ブロックチェーンやICOの動きは凄まじい。

話は戻りますが、

どの時代でも、「革新的なもの、それを築いた第一人者」への大衆の評価は後追いでついてくる。既存の評価基準で評価できないものに、お金を出して購入する事は判断力と決断力がいる。アートを投資として捉えることは、アートを金儲け目的のためと認識しているだけではない。スタートアップに対して、シード期に投資を行うVCと似ていて、世界で活躍してほしいと、応援したいという方も多いと思う。

純粋に好きな絵だから購入する、それもアーティストを勿論支えている。

他方で、アーティストの独創性に着目し、作品の可能性に投資する人達は、新しいアートの世界を築く事に貢献している。

投資対象として捉える人達も、作品を純粋に好んで購入する人達も、アートの世界には不可欠だ。

現在、世界のマーケットにのることができて、アートの投資市場で凄まじい価格で絵画が取引されている画家。

素晴らしい作品を生み出したが、マーケットにのる方法に辿り着かずに、後世で評価された画家。

純粋に美しい絵画、生命力に溢れる絵画。作品の純粋性を追求する画家。

様々な画家がいる。投資と作品の純粋性の2つの評価が行き交う世界の中で、画家は何を目指しどう行動するか。

自分が画家として作品を追求しつつ戦略家として生きるか。

作品を追求し続ける中で、戦略的思考に長けている方に作品を認めてもらえるか。

それとも。

世間は責任のない批判で溢れている。何か行動しようとすれば、出る杭は打たれる。

それでも、どうしたいか。どうなりたいか。

私はどう生きたいか、とひたすら向き合いながら作品を生み出していくのが画家なのだろう。

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