manami tanaka --- 真夜中の波

すべては個人的なニッキ作業です https://lit.link/mayonakanonami

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マガジン

  • 更地 いつか舞台をやめる人へ

    2024年3月22日(金)〜3月25日(月) 戸山公園 陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡にて公演を行った ルサンチカ『更地』 と一緒にいた、記録

  • KINEMAS TOUR

    KINEMASツアーの記憶

  • GOOD WAR TOUR 2022

    本作は2021年2月に京都で上演された『GOOD WAR』のリクリエイションを行い、大阪と東京で公演を実施します。 『GOOD WAR』は、私たちが「あの日」と聞いて想像する争いと日常で構成されています。 私たちは生きている限り、これからも誰かと戦い続けなければいけません。 現時点で戦っていなくても、生きている限りいつか争いに巻き込まれます。 『GOOD WAR』ではいずれ来る「その日」と、過去にあった「あの日」との向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく、だれかの「あの日」で集積された記憶のモニュメントとして演劇作品を立ち上げます。

  • GOOD WAR logs

    「GOOD WAR」には、私たちが「戦争」と聞いて想像する争いと、社会に実際に存在する争いの両方が含まれています。争いに勝った人、争うことをやめた人、これから争う人、争いから逃げる人が剣闘士として登場し、「よい争い」と「わるい争い」の区別がないことを実感しながらも、自分(や自分の周囲)の生活のために争いを行います。 私たちは生きている限り、これからも誰か(または環境)と戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいずれ争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではそのいずれ行われる争いと、過去にあった争いとの向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく演劇作品を上演します。

  • SO LONG GOODBYE logs

    「人は一日八時間食べてはいられないし、一日八時間飲んでもいられないし、八時間セックスしつづけもできない。八時間続けられるものといえば、それは仕事だ。それこそが人が自分も他の人すべても、こんなに惨めで不幸にする理由なのだ。」

最近の記事

2024○○○○○

舞台の上で死ねる人がどのくらいいるだろう ほとんどいないと私は思っている 経済的なこととか、心身のこととか、家族とか、仕事とか、それ以外のこととか いろいろな理由で人は舞台の上で死ぬことができない 舞台をやっているからには、いつか舞台を辞める 今から舞台をはじめます、と決めたわけでないのに、いつからか舞台ははじまっていた でも辞めるときにはたぶん「辞めたな」とわかる もうないんだな、と それは別に舞台じゃなくてもいいんだけど(でも私は舞台が好きだから) 今撮って それは

    • 更地⑨ 20240326火 雨 余剰

      2人はまだ眠っている 家抜け出して、都写美と資生堂ギャラリーを見て高円寺へ 夜は家でピザパーティーの予定 スーパーでまをさんと落ち合って、シードルとつまみを買って帰る 朗くんが帰ってくる頃合いを見計らってピザを注文する 雨の気だるさがある もう帰るんだな 徐々にグラデーションが 21時、家を出る 駅まで送ると言ってくれる2人、甘えて一緒に雨の中歩く 駅まで着いたら「新宿まで一緒に行く」と言ってくれて、そのまま新宿まで送ってもらった 用もないのに 下半身パジャマなのに バス

      • 更地⑧ 20240325月 雨 最終日

        朝から雨 でももうやるしかないんだな 止むかも、と一瞬思ったがそんなことはなく終始濡れたままの回だった でももう明日のことを気にしなくていい それだけでずいぶんと気楽 お客さんもしっかり雨装備で来てくれて安心だった この公演、鳩や太陽の光が味方してくれたな 雨も風も寒さも、公園だった、屋根も壁もない外だったからこれでよかった 実働はたいへんすぎたけど 水を吸って重くなった土と布 茶色と白が混ざり合って でももう思い出せないことの方が多い 公演場所だった公園「戸山公園」は

        • 更地⑦ 20240324日 曇り、晴れ 三日目

          雨が降らない(だろう)というだけでこんなに楽だとは! 布の扱いにも慣れてきたような気がする 体感もさほど寒くなく、春の心地 いける ほっとしたのかあまり記憶もメモもない GRは砂の影響か調子悪く、アウトドアカメラを買うことを決意

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        • 更地 いつか舞台をやめる人へ
          10本
        • KINEMAS TOUR
          24本
        • GOOD WAR TOUR 2022
          27本
        • GOOD WAR logs
          28本
        • SO LONG GOODBYE logs
          18本
        • 30本

        記事

          更地⑥ 20240323土 曇りときどき雨 二日目

          雨予報の日 朝から気が重い 体も重い 小雨が降っている 何もやる気になれず、とりあえずマクドのドライブスルーで朝食を買い、公園で座って食べてみる オレンジジュースを注文したのを後悔した 寒いし紙ストローだし もうこの頃になると朝から上下レインコートを着ている 雨足は、弱まったり戻ったり バタバタのまま開演 雨は、思ったより降らず、ときどき晴れ間も差す ドラマチックな照明効果になってよかった 夜、高円寺で食べたあとにサイゼへ梯子 朗くんが「三人だから……」みたいな感じで狂っ

          更地⑥ 20240323土 曇りときどき雨 二日目

          更地⑤ 20240322金 晴れ 初日

          5時半に起きて公園へ 舞台設置して通し 日向ってあたたかい 晴れっていいな 風の唸る音 鳥の影が舞台を横切る 赤ん坊の場面で、ちょうど子どもたちの散歩の声「バイバーイ」「バイバーイ」 力づよいカラスの羽音 鳴き声のかけ合い 自転車のブレーキの音 キャリーを転がす音 ランニングする人 どこかへの通り道の人 犬の散歩 鳴き声も上げないで、鳩はどうして一斉に飛び立つことができるんだろう そしてどうして同じ場所へ着陸できる 声も掛け合わないで 光と影のコントラストが美しい日だった

          更地⑤ 20240322金 晴れ 初日

          更地④ 20240321木 曇りのち晴れ

          5時半に起きて公園へ 風は相変わらずつよい 物を搬入して、石舞台に布を貼る実験 風で舞う白い布、コートの裾、長い髪の裾 ナポリタンの皿が飛んで、白い布にナポリタンのオレンジが 髪が伸びた伊奈さんは葉っぱで髪を束ねていた 帰りに寄ったヨドバシでパフェを食べた 夜は銭湯へ行く 銭湯ははだかの博覧会だ ほんとうに色々な体 浴槽から、ずらっと並んだ裸体が見える 若者は若者なりの 年寄りは年寄りなりの さまざまな身体 宗教画のよう 裸でかっこいい人は服着てもサマになる おしゃれだし

          更地④ 20240321木 曇りのち晴れ

          更地③ 20240320水 晴のち雨ときどき雹 強風、激寒

          強風の吹いたあとはかならず救急車のサイレンが鳴る 昨日の晩スーパーで買った材料を使って朝まをさんがホットサンドを作ってくれた トマトとハムとレタスのホットサンド ワンルームから荷物を持ち出し、キャラバンに積んで、公園へ 晴れている このあと雨予報だなんて信じられない快晴 小屋入り期間中、今日と、本番の後半が雨予報になっている まをさんが持っていた「韓国のサイダーみたいなもの(サイダーよりもっと甘い)」が日の光を反射してキラキラしていた 自転車で通りかかったおじさんが「このあ

          更地③ 20240320水 晴のち雨ときどき雹 強風、激寒

          更地② 20240319火 晴れ、強風

          また逮捕される夢をみた ばれちゃったなーておもってる 逃げてたけどけっきょく家で捕まった 「公園入り」 公園って寒すぎ 鳥が多い公園だ くるっぽーくるっぽー カーカー ぽぽぽぽぽ やっぱり私鳩なのかもしれない 今回美術には15m×15mの白い布と、50mの長さの透けている布が用意されていた 戯曲を読んで思ったのは、 「ここにはかつてなにがあったのか(なにがなくなったのか)」ということ 嘘偽りに気づいたから消えてしまった炎 消えた「家」は、嘘偽りだった? さあこれからど

          更地② 20240319火 晴れ、強風

          更地① 20240318月 いつか舞台をやめる人へ

          ルサンチカの帯同で東京までゆく ハチ北から新宿まで、高速バス→高速バスの乗り継ぎ 合計12時間のバス旅のはじまり ムッティーにハチ北口まで車で送ってもらい、いつもの全但高速バスで大阪まで出る バスが遅れていてヒヤヒヤしたがなんとかお土産買っても間に合う時間だった グラン10号 3列 のりごこちはふつうつまり悪くない 窓際 高速バスの中で、今回の戯曲「更地」を読んだ 大阪の高速の頭上、ちかくを飛行機が飛んでゆく 前にも同じことを思った気がした いままでわすれていた 思いだす、

          更地① 20240318月 いつか舞台をやめる人へ

          文学フリマ大阪11に出店します。

          (2023.9.7更新) 真夜中の波は、文学フリマ大阪11に出店します。 2年ぶり?の文学フリマです。 出店概要サークル名:真夜中の波 スペース:M-53 頒布物は以下の通り。 ①【新刊】忘れた夏を拾いに(台湾旅の写真とエッセイ) さあ本番がはじまる のか? あの夏の忘れ物を今拾いにいこう。 2023年7月。私は4年ぶりに台湾へ発った。 今はじまる、もうすぐはじまる、その予感だけがずっとある。 ②どこへ(掌編小説) 「ほんとうにいつもひとりぼっちのゆう子、どうしよ

          文学フリマ大阪11に出店します。

          なつやすみ最後の日 <豊岡演劇祭2022 ルサンチカの記憶>

          20220911sun 夜22時ごろ、ルサンチカの面々が家にやってきた 2日前からずっと待ってたよ! これから一週間とまってもらいます 缶チューハイや缶ビールなど缶の飲料を飲みながら話す うれしい 明日朝はやい メモ:まをさんは昔からずっとたべっこどうぶつが好き 20220912mon 体育館は広くて懐かしい でも記憶にある体育館とはちがってきれいだし空調もすごいきく どこでもドラムセットを設置するとGOOD  WARの気配が漂う ドラムのバスドラの音が畑の鳥を脅か

          なつやすみ最後の日 <豊岡演劇祭2022 ルサンチカの記憶>

          令和3年、沖縄の記憶 アダンの下で待っている

          まだ暗い朝5時、タクシーで京都駅へ向かう。 人の気配のない道のコンビニの光に安心する。これは文明のあかり。 雨は既に上がっていた。 一人で飛行機に乗るのは初めてだった。 前日まで不安でソワソワしていたのだが、当日はもう眠くて眠くてそれどころではなかった。 バスを待っているあいだ、バスに乗っているあいだ、飛行機を待っているあいだ、飛行機に乗っているあいだ、隙をみては眠る。ハッと起きては不安で心がザワッとする。 飛行機が那覇空港に着陸する。 「沖縄に行く」とは思っていたが、今

          令和3年、沖縄の記憶 アダンの下で待っている

          GOOD WAR TOUR 25. おやすみなさい

          PIPE DREAMの上演の始まる直前、朗くんは近所の美容室に髪の毛を切りにいった。 「明日12時から予約したから」 前日に突然そんなことを言い出して驚く。 髪を切った朗くんはちょっと少年じみていて、ちょっと学生時代を思い出す。 上演中、吊られている朗くんを見て、ときどき、生きてるかな? と心配になる。 まばたきするとほっとする。 今この人が死んでいたとしても、私は気付かないかもしれない。人といるとときどきそんなことを思う。 PIPE DREAMの上演はこれで何度目か、そ

          GOOD WAR TOUR 25. おやすみなさい

          GOOD WAR TOUR 24. いい夢がいい

          以上が、名村造船所跡地(クリエイティブセンター大阪)での公演と、北千住BUoYでの公演によせたステートメントです。 ちょっとずつ違う。 なぜ大切な記憶や思い出を人と共有できることを嬉しく思うんだろう? それを許すことのできる関係性が嬉しいのかもしれないな。 さて、12月から続いたGOOD WAR制作ニッキも残り2回で終了です。では参りましょう。 ある日突然分断され、会えなくなる。 それは今日かもしれないし明日かもしれないし、もっとずっと先かもしれない。でもいつかはわからな

          GOOD WAR TOUR 24. いい夢がいい

          GOOD WAR TOUR 23. 夢を歩く

          初日が無事あけた。 ドアを開け放っているため、上演中に外の環境音が入ってくる。 救急車のサイレンや電車の走る音、誰かの話し声。 今日は特に救急車が多かった。消防車まで通った。 風の吹かない地下室で、暖房の風に煽られてくらげのビーズが揺れる、光が反射してキラキラ光っている。 初日は、夜にGOOD WARの上演が一回のみ。 ギリギリまで調整を重ねて、なんとか開場、一回目、そして一日目が終了した。 その夜、PIPE DREAMの音声の録音をした。 あす、GOOD WARから一日

          GOOD WAR TOUR 23. 夢を歩く