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マインドフルネス瞑想の効果と、知っておきたい情報

こんにちは、精神科医でジャズシンガーのメイ・オキタです。前回は、「マインドフルネス」の基本と、ご自身でできるシンプルなやり方についてお話ししました。

▼前回の記事はこちらから

この記事では、前回紹介しきれなかったマインドフルネス瞑想の効果、そして、マインドフルネスについて知っておきたい情報についてお伝えします。

マインドフルネスで何ができるようになるの?

「気持ち」を空を流れてくる「雲」にたとえてみます。

嫌な気持ちは、時とともに過ぎ去っていく雨雲のようなもの。嬉しい気持ちも同様に、過ぎ去っていくものです。

マインドフルネスを身につけると、地上から空を眺めるように自分の心を「客観的に」見られるようになり、感情の波に飲み込まれなくなります。

また、マインドフルネス瞑想を習慣的に行うことで

・日々の幸福度が増す(Ivanovski, B & Malhi, G.S. 2007)
・不安、落ち込み、イライラの軽減
(Baer, R.A., Smith, G.T., Hopkins, J., Krietemeyer J. & Toney, L. 2006)

という効果があると報告されています。

「集中力を高める」という言い方をされることもありますが、「コントロール力がつく」という方が適切かもしれません。

マインドフルネスに取り組むときは「無」にならないといけないの?

由来は仏教と言われていますが、マインドフルネスは宗教色のないものです。メイが学んだのは、医療で用いられているマインドフルネス認知療法というメソッドです。

宗教ではないので「欲を捨てる」「無になる」というような考えを持つ必要はなく、むしろ何のためにマインドフルネスをやるのか、きちんと目的意識を持って取り組んで良いと考えています。

たとえば……

・感情のコントロールを上手にしたい
・子育てでイライラしないようにしたい、イライラしても切り替え上手になりたい
・辛い時にぐるぐると考え過ぎるのをやめたい
・「嫌なことを考えないようにしよう」と自分に言い聞かせる=余計に考えている、というような状況から脱出したい

このように、ご自身がマインドフルネスに取り組む目的や、マインドフルネスを通してどうなりたいかを考えてみてくださいね。

マインドフルネスはやればやるほど良いの?

マインドフルネスはやればやるほどリラックスできる、集中できる、と思われがちですが、実はマインドフルネスを習得しようとして頑張り過ぎるのは逆効果。

必死でやり過ぎると集中力が高まるどころか、リラックスから遠のいてしまいます。ご自身に合った目的意識を持って、無理しすぎずに取り組むことが大切です。

マインドフルネスで、目の前のことをありのままに受け止めてみよう

不安がもともと高い方は、不安になる場面を避けて平穏を保っていることが多くあります。そのため、マインドフルネス法で目の前のことをありのまま受け止めると、不安が高まることも。

しかし、これはあくまでも一時的なもの。自分に起こっていることや、今の気持ちを"ありのままに"受け止めているからこその反応です。自分に合った方法を実践するうちに、感情の波に飲み込まれることもなくなっていきます。

マインドフルネス瞑想の基本的な方法は、前回の記事でもお伝えしています。記事を読みながら、ぜひご自身でもマインドフルネス瞑想にトライしてみてくださいね。

マインドフルネスついては、K-mix(静岡FM)「メイ・オキタのArt of Life」、公式LINE@などでも情報発信しています。ぜひ以下のリンクをチェックしてみてくださいね。

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