カナダデーとは
7月1日はカナダデー。
例年、国旗の赤と白、そしてメープルのモチーフを頭の先から足の先まで身にまとった人々で街が溢れます。
カナダの人達は、カナダデーを盛大にお祝いするのです。
来加一年目は、首都オタワに旅し、国内一盛り上がるという都市の様子を見て来ました。
盛り上がり、確かにすごかった!
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トロントに住む今、7月1日のカナダデーと言えば、夏の始まり(6月末で公立学校は夏休みに)、仕事は連休になる事も多く嬉しい、小っちゃい旗をフリフリしがち、普段は上がらない花火が近所で見れたり、市庁舎付近でお祭りがある、オフィシャルな花火大会もある(10分程で終わる)、バーベキューの香りがあちらこちらで嗅げる、レストランやバーのテラス席が混む、などなど。
気になるワードはありましたか?ちょっと細かく説明していきますね。
トロントでは花火は貴重
日本で暮らしていると、花火って夏の風物詩。やりたくなったらコンビニで買って、いつでも出来る。(小学生の時、花火を雪上でやったらどうなるのか見たくて、真冬に友達と遊んだな…懐かしいな)
ところが、カナダでは、住民が花火を打ち上げていいのは来たるカナダデーと、5月にあるヴィクトリアデーだけ。
その他のお祝い、例えばチャイニーズニューイヤーなどは、許可書が必要との事。
そして、その花火、どこで買えるか?というと「ライセンスを持つ花火専門店」である。(行ったことはない)
上記の祝日当日、街の駐車場などで、トラックを広げた仮の花火屋さんもちらほら見かけたりもする。
(花火をするにあたっては、他にも地域別で色々と決まりがあるので注意して頂きたい)
そして!正式な花火大会は、市内の大きな公園や、郊外にある遊園地なんかで行われる。
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私は5月のヴィクトリアデーの花火大会を湖のほとりで見たことがある。
6時頃からビーチに出向いたものの、あれよあれよと時が過ぎ、人は多いが、一向に始まる気配がない。「あれ?今日花火あるんだよね?」と留学生一同ぽかん。
現地の人に聞いてみたところ、「日が暮れないとやらないよ、10時くらいだったと思うよ」と返された。
なんと開始時間は9:45であった。
21:45。
事前に確認する事なくやって来た我々がいけないが、その時間からやったら帰るの何時よ?!と不安になったが、
花火自体は10分ほどで終わった。かなり、あっけない。おススメ、しない。
帰り道は地下鉄に乗るのも大行列なので、行きより大分時間がかかったが、10時からとなると、子どもは眠たくなっちゃうな。
そして、本題のカナダデーは7月なので、日が伸び、10:30スタートなんかもある。
こんな訳で、花火鑑賞は、よほどでない限り、おススメしない。(二度目)
あ、でも「たまや〜」と誰も言わない花火大会、面白いかな(日本でも誰も言わない?)
カナダでは「フー⤴︎」とか「ワォー」とか、指笛が多い、と思う。
小っちゃい旗がもらえる
カナダデーに街中に行くと、紙製の小さな国旗がもらえる。割りばしほどの長さの棒についていて、フリフリして歩いたり、ポニーテールやリュックに突き挿したりすることが出来る。(この赤色感と、皆カナダ大好き感分かって貰えるだろうか)
実は、カナダは今年153歳、と、国としては比較的新しい。区切りの良かった3年前は記念のデザインも作られ、私もついつい街に繰り出して、記念デザインのミニ旗を手に入れたものだ。
ところで、カナダの国旗、日頃から街中でよ〜く見かける。
今、住んでいるコンドミニアムから外を眺めて、近くの公園に風にはためく大きな1旒(旗の数え方、今初めて知りました‥)、遠くに見えるスーパーの駐車場にまた1旒。
また、街中でふと、アパートを見上げると、国旗を窓ガラスに広げている家庭(カーテン代わり?)や、一軒家が立ち並ぶ住宅街では、国旗のはためく軒先もよく見かけます。
カナダの人達にとって、国旗ってとても身近な存在。
移民の家庭も多いので、カナダ国旗と共に母国旗が飾られていたりもします。
ちなみに、画像検索中に、こんな記事を見つけてしまった…
カナダとバーベキュー
カナダデーといえばバーベキュー。というより、雪が溶けたらバーベキューなカナダ。
みんな、バーベキューが好き。
一軒家の裏庭(またはベランダや屋上デッキ)には大抵、バーベキュー台がある。
カナダの永住権取得などに使われる、カナダ英語のCelpipという試験があるのだが、
(ToeflやIeltsとほぼ同じ)
ライティング模試のお題が
「アパートのベランダでのバーベキュー、有りか無しか」
であった。
カナダの人のバーベキューへの愛、私には伝わった…
テラスシーズンの幕開け
雪が溶けたら、バーベキューもあるが、レストランやバーのテラス席を待ち望む人もとても多い。
私の住む地域では、公共の場(公園や路上)でお酒を飲むことは禁止。
イベント会場(移動遊園地、野外フェス)では、「この先アルコール持ち出し禁止」といったラインが地面に引かれていたり、看板が立っていたりする。
ちなみに、お酒の瓶や缶をむき出しで持っていたり(酒屋さんから買ったばかりでも袋に入れたり、パッケージをカバーする必要がある)、蓋が開いているのもNG。
そんな中、カナダデーは、お祭り騒ぎな街のテラス席で飲む、とっても楽しい日なのだ。私はたしなむ程度ですが。
短い夏、日が長いトロント(本日の日没時刻は9:03)外に出なきゃ損!(まだ緊急事態宣言下なのが泣ける…)
カナダ人としての誇り
と、こんだけカナダデーの宣伝をしておきながら、私自身は日本国籍。
去年、学校のサマースクールにて「カナダデーを通じてあなたが思う、カナダ人とは」をお題に文を書く課題がありました。
ふむ。当時は、まだ永住権すら申請しておらず、外国人短期労働者ビザでした。
「カナダ人ではないし、日本は二重国籍を認めていないのでカナダ人になる事は一生なさそう。しかし、私にとってカナダデーは、カナダで暮らす人々がカナダが本当に好きなんだな、と実感出来る日である。建国記念日を国民がお祭り騒ぎでお祝いする文化は日本にないし、それはそれで良いと思う。カナダのそれは、住んでいる国や地域を心から”好き”と言える喜びを表現する日。その喜びを共有出来て嬉しい。」
というような事を綴った。
当時、移民であるパートナーに同じ質問を授業終わりにメールしてみた。
彼の返信は凄まじく冷めていた…「あなたにとってカナダ人とは?」「カナダに住んでいる。カナダ国民。」
いやいや、もっとないんかい。
ちなみに、去年の今頃、私の立てた計画では、一年後の今は、永住権を取り、フルタイムで働いていた…はず…
今年のカナダデー
は、ヴァーチャルモード。
昔、オタワのイベントをテレビ中継でも観たことがあるのですが、カナダは公用語が英語/フランス語のため、司会者は英語とフランス語を話す二人の掛け合いでした。
ちなみに、首相の定例会見も、2言語の交互だったりします。
そんなところも見応えのある、カナダのお祝いの日、お時間がありましたら、是非チェックしてみてください。以下のサイトのCelebration Kitsをダウンロードすると、Indigenous people(カナダの先住民)のデザインの塗り絵など楽しめます。
Happy Canada Day!!!!
画像引用サイト
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最後までお読み頂き、ありがとうございました。お時間がありましたらこちらも是非♡
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