「友達が癌になったら説明書」癌と生きる➁
ある日、友達のお家でくつろいでいたら「そうだ、聞こうと思ってたんだけれど、取り扱い説明書とかないの?例えば、ハゲいじりはオッケーか、とかさ」と言われ、笑った。
はて、取り扱い説明書とは当時は、抗がん剤治療が始まる直前だったと思う。彼らは夫婦で、なんでも話せるお友達。一回目の手術の後も彼らが迎えに来てくれたり、何度もお泊りさせてもらったり、彼らの子どもの「叔母」として、家族のような距離感で良くしてもらっている。
思い返してみれば、私自身も家族が闘病したことはあったが、友達が