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【コミックエッセイ】カルマティックあげるよ(時系列まとめ)

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くだらない話・不思議な話・ホラーな話を集めたコミックエッセイ。みょうちきりんな話が多いのでたぶん閲覧注意!
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#怖い話

線香にまつわる不思議な話(カルマティックあげるよ ♯127)

線香にまつわる不思議な話(カルマティックあげるよ ♯127)

まだしんしんと雪が降る大学2年の1月はじめのことだった。
私は日常生活のなかで、ある違和感を覚えていた。
部屋の中はもちろん、外の廊下でも、つまりはアパートの敷地内で四六時中、線香の臭いがしていることに気が付いたのである。
それは古着屋などで焚かれているお洒落な香りとは程遠く、まぎれもなく仏壇仏具のソレであった。
そうまるで、お寺にいるみたいな。
最初は正月休みで、周辺のどこかの民家では親戚が集い

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霊界ラジオ(カルマティックあげるよ ♯129)

霊界ラジオ(カルマティックあげるよ ♯129)

ボソボソッ、ボソボソッ…。
人の喋り声が聞こえる。
喋り声とわかっても内容は聞き取れないほどのボリューム。

今日は珍しく隣が騒がしい。
いや、小声だから騒がしいわけではないか。
このはっきりしない篭った話声。
いずいというか、なんというか。
でも、気にも止めるまでもないかもしれない。
隣の部屋がヤンキーの溜まり場となって、毎日騒音に悩まされたあの日々を思い出せばたかがしれていたし、おそらく一過性

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震える人影(カルマティックあげるよ ♯130)

震える人影(カルマティックあげるよ ♯130)

大学の実習棟の一階の西側にはCG室やフォトスタジオがあった。
この二つの部屋は一階といっても半地下にある。
そのため一階の長い一直線の廊下の西端の出入り口には、その半地下を行き来する小階段があった。

扉の外には灰皿が置かれていて、ちょっとした休憩スペースになっている。
いつも喫煙者禁煙者関係なく、学生や教員が集まる非常に賑やかな場所である。
そこで私は伊藤園のナタデココヨーグルトを片手にひとり一

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ささやかなポルターガイスト(カルマティックあげるよ ♯131)

ささやかなポルターガイスト(カルマティックあげるよ ♯131)

ちょっと蒸し暑い深夜のこと。
数日後に控える行事で配布するための冊子作成の作業を同僚たちと遂行していた。

それにしても日をまたぐことになるとはなー。
と机の上で保管用の書類の原本を手に揃えているときだった。
焦点があいまいな左目ギリギリ視界に黒い動くものあり。

まさかゴキブリか?

と思って息をのみながら咄嗟に目を向ける。

スススー…

なんと机の上で書類などをまとめる黒いダブルクリップが右

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死神かもしれない(カルマティックあげるよ ♯132)

死神かもしれない(カルマティックあげるよ ♯132)

遅い仕事帰り。
暗く人通りの少ない住宅街の夜道をとぼとぼと歩いていた。

ようやくアパート前に差し掛かったそのとき、突如異様な気配を感じて、私は目を凝らした。
するとアパートの向い側のブロック塀に人影があるではないか。
ハットを被り、トレンチコートを羽織った女性がいるようにみえる。

街灯が点々と離れている暗がりの中では、背景と混ざってはっきりとは確認できなく、それがより一層不気味な印象を与えてい

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