YORISOU社会保険労務士法人

わたしたちは、病気・育児・介護と仕事の両立支援を積極的に支援しています。 振り向けば…

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わたしたちは、病気・育児・介護と仕事の両立支援を積極的に支援しています。 振り向けばそこにある そっと寄り添う存在。 それを目指して、日々、がんばっています。

最近の記事

従業員のお困りごと㉝

自社(印刷会社)で障害者雇用を本格的に進めていくことが決まり、地元の障害者就労移行支援事業所に相談し、知的障害のある山崎さん(仮名)を紹介していただきました。 その後、入社が決定し、印刷見本の管理や製品の仕分けを行うことになりました。社内で支援者が選任されました。支援者は、他社に見学に行き実際の障害者雇用の現場をみたり、話を聴いたり、そして他社の支援員もみんな同じような悩みを持ちながら障害者雇用の支援に取り組んでいることを知り、とても励みになりました。 入社し支援を進めてい

    • 従業員のお困りごと㉜

      人事部の佐藤さん(仮名)は、障害者雇用として採用された従業員(清水さん・仮名)の支援担当になりました。直接支援の担当者になるのは初めてなので、研修会等に参加したり、事例を学ぶことから始めました。 清水さん(仮名)の情報は下記になります。 ・勤続年数:2年半 ・障 害 名:発達障害 ・業務内容:システム設計 ・悩みごと:「他人の行動に厳しくなってしまう」       「今まで失敗をして周囲に迷惑をかけてしまったので、        新しい業務を避けたい」 支援担当者は、本

      • 従業員のお困りごと㉛

        東京は、「桜」から「藤」の花の季節になりました。季節ごとに楽しみがありますね。藤の花にはクマバチ?クマンバチ?が一緒にいて、切っても切れないクマバチと藤の花だなぁと、藤の花をみると思います。 書いていて、クマバチ?クマンバチ?と、ふと分からなくなり、両方書いてみました~。 あの大きな羽音が怖いですが、性格は優しいそうです。 さて、久しぶりの投稿になりましたが、 今日も「従業員のお困りごと」をお届けしてみたいと思います。 ********* 発達障害の診断がある鈴木さん(仮

        • 従業員のお困りごと㉚

          知的障害がある佐藤さん(仮名)は、入社10か月になります。語彙が少なく、お仕事をしていく中で、「困りごとがあった際に、状況をうまく説明できない」ということが日々起きていました。安心して働く環境を築いていけるよう、企業として下記のような取り組みを行いました。なお、業務内容は「社内便の配達・管理」「文房具などの補充」「請求書の発送準備」などですが、他にも各部門から依頼されたさまざまな業務を行っています。 ■他社事例を学ぶ 障害者雇用の知識もなく手探り状態だったので、他社の取り組

        従業員のお困りごと㉝

          従業員のお困りごと㉙

          藤原さん(仮名)は、事務全般を請け負うBPOの会社に勤務しています。所属する部署には、知的障害、身体障害、精神障害のある従業員が7名いました。藤原さんは、その従業員たちに笑顔がなく、モチベーションの低下が見られる一方、障害の知識が十分にない中、手探りで支援に取り組み疲弊していると感じる従業員がいることが気になっていました。藤原さんは、以前の経験から社内に障害者雇用の専門部門を立ち上げ、障害のある従業員の意欲向上を図ること、また、「個人」ではなく、「組織」として支援を行っていく

          従業員のお困りごと㉙

          従業員のお困りごと㉘

          弱視である足利さん(仮名)は、事務補助業務を中心にシュレッダー作業や社内便の封筒づくりの軽作業のほか、守衛室の電話対応などを担当しています。 会社では、足利さんに任せることができるルーティンの業務がなかなか切り出せずにいました。そこで足利さんの上司である新田さん(仮名)は、足利さんに視覚障害者のためのパソコン講習会に通ってもらい、業務の幅を広げようと考えました。その講座で足利さんは、画面拡大機能、マウスの代替となるカーソルキーの操作や音声読み上げソフトの活用など、視覚障害者

          従業員のお困りごと㉘

          従業員のお困りごと㉗

          源(仮名)さんが働く会社は、グループ会社のシェアード業務を行う特例子会社です。 そこで働く北条(仮名)さんは、新聞記事等のPDF化、データ入力、チラシ等の印刷業務を担当しています。先輩とペアで仕事をしていましたが、コミュニケーションがうまく取ることができず、行き違いが原因でのミスが度々ありました。また、仕事の取り組みは受動的で指示がないと動こうとせず、報告や相談しないということが課題でした。 源さんは、北条さんが業務内容を理解して自分から動き、報連相できるようになることを

          従業員のお困りごと㉗

          従業員のお困りごと㉖

          島津(仮名)さんが勤める内装資材を製造・販売する会社は、創業100年を経た業界のリーディングカンパニーとして、積極的に障がい者雇用を行っています。 サポーターである島津さんは、社内で障がい者支援に携わっている全従業員にサポーター事業に参加することを推奨しました。島津さんは、支援員全員がサポーターになったことで、養成講座を受講しサポーターになることで、知識や考え方の均一化や、サポーター同士がお互いに様々な情報を共有すること、また、補完しながら支援していくことが可能となったこと

          従業員のお困りごと㉖

          従業員のお困りごと㉕

          毛利さん(仮名)が勤務する会社は、92か所の高齢者施設と10か所の保育園を運営しています。地域密着型で事業を行う同社は、地元の特別支援学校から職場実習生を受け入れ、地域貢献しながら職員の障がい理解を進めています。 ある年、保育園に知的障がいのある尼子さん(仮名)が入社しました。尼子さんは頑張り屋な半面、知らず知らずのうちに無理をし過ぎて自分の許容量以上の仕事を抱え込んでしまうという課題がありました。 毛利さんは、発達支援コーディネーター研修を受講していたこともあり、尼子さ

          従業員のお困りごと㉕

          MERRY CHRISTMAS!!

          さて、今回は、今年最後の投稿としまして、クリスマスカードに代えて、わたしたちYORISOU社会保険労務士法人のクリスマス模様をみなさまにお届けします。 わたしたちは、日頃より事務所を訪れていただいたみなさまに、おくつろぎしていただける環境をご提供したいと思っております。 今年も昨年来の新型コロナウイルスにより、鬱々とした1年だったかと思います。そこで、せめてこのクリスマスシーズンに、YORISOUに訪れていただいた方々、障害年金のご相談にお越しいただいた方、顧問先様、宅配

          MERRY CHRISTMAS!!

          従業員のお困りごと㉔

          伊達さん(仮名)が勤める会社は、以前より身体障害者の方を採用していましたが、多様な人材を積極的受け入れるという方針に基づき、新たに精神障害者の方も採用するようになり、今では4名の精神障害の方が働いています。最上さん(仮名)はその中のひとりです。 最上さんは就職活動をきっかけに、うつ病を発症しました。最上さんは入社後、人事部の事務補助業務を任されていました。順調に勤務していましたが、徐々に仕事が増えて疲労が蓄積していき、入社4か月目に休職することになりました。その後、精神保健

          従業員のお困りごと㉔

          従業員のお困りごと㉓

          島津(仮名)さんは、社内の事務補助業務を集約したサポートセンターで日々業務をしており、そこには14名の障害者が勤務しています。 島津さんの部下のひとりである毛利(仮名)さんは、入社後半年を経過したころから、挨拶をあまりしなくなるなどモチベーションが低下しているのではないかと、島津さんは気になっていました。 そこで、島津さんは毛利さんを対象者としてサポーター登録をし、彼のモチベーションアップに「目標設定」と「評価」を柱にした支援計画を立てることにしました。 島津さんは毛利

          従業員のお困りごと㉓

          従業員のお困りごと㉒

          武田さん(仮名)は、家庭や事業所から出るごみの収集運搬のほか、各種リサイクル品や不用品の回収を行っている会社に勤めています。 同社は、平成28年6月から、地域社会への貢献という観点から障害者雇用を開始し、同年10月に上杉んさん(仮名)を採用しました。上杉さんは、ある事故に遭い、視野が狭いという障害がありました。担当した業務は、場内でリサイクル資源の選別やアルミ缶の圧縮加工などの作業全般でした。 上杉さんが入社して2年が経過する頃、武田さんは上杉さんの課題解決に苦慮していま

          従業員のお困りごと㉒

          従業員の困りごと㉑

          織田(仮名)さんが勤める会社は、全国展開している保健総合代理店です。 平成25年に障害のある従業員が勤務する「事務サポートセンター」の発足に際し、織田さんは同センターの立ち上げを任されましたが、彼は障害の知識や労務管理の経験はなかったため、様々なセミナーや養成講座を受講するなど、積極的に障害者雇用に関することを学んでいきました。織田さんは、養成講座修了後、サポーター登録し、同僚の羽柴(仮名)さんと徳川(仮名)さんを支援対象として、支援計画を立てました。 羽柴さんは、事前に

          従業員の困りごと㉑

          従業員の困りごと⑳

          彼女から「複数の業務があると優先順位が分からなくなり、不安に陥ってしまう」という相談がありました。 私は、障害特性に配慮した支援計画書を作成しましたが、その中で留意したのが「業務の可視化」です。 彼女が作業に取り掛かる前の日課として、一日の業務を一覧表にまとめてもらうようにしました。 そうすると、その日にやるべき業務を自分自身の中で明確にできるようになり、優先順位もつけながら、一つひとつの業務にスムーズに取り組むことができるようになりました。 彼女の働きぶりは、業務一

          従業員の困りごと⑳

          従業員の困りごと⑲

          当店は、地域に密着したベーカリーショップです。店内にはカフェもあり、常にお客様で賑わっています。 彼は、障害特性から、あいまいな表現が苦手で細かいところにこだわることはありますが、当店がオープンした当初より約50種類のパンを毎日製造しています。 彼には「先輩社員として、もっと皆をリードする存在になって欲しい」との想いがあり、ステップアップとして、食パンのスライス作業を任せることにしました。 いきなり一人で任せるのではなく、見守りの人員を配置し「大丈夫」と声をかけ、「やっ

          従業員の困りごと⑲