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従業員のお困りごと㉝

自社(印刷会社)で障害者雇用を本格的に進めていくことが決まり、地元の障害者就労移行支援事業所に相談し、知的障害のある山崎さん(仮名)を紹介していただきました。
その後、入社が決定し、印刷見本の管理や製品の仕分けを行うことになりました。社内で支援者が選任されました。支援者は、他社に見学に行き実際の障害者雇用の現場をみたり、話を聴いたり、そして他社の支援員もみんな同じような悩みを持ちながら障害者雇用の支援に取り組んでいることを知り、とても励みになりました。

入社し支援を進めていくと、いくつかの課題を感じました。
たとえば・・・
〇仕事中に手が空いても自発的に動けない
〇集中力が続かない
〇口頭で指導をしたが、「分かりました」と返事はするものの、なかなか改善できない

耳で聞くよりも目で見たほうが理解が深まることを知り、山崎さんが自分の行動を確認できるチェックシートを作成してみました。「視覚優位」ですね。チェックシートを毎日記入することで、自分の行動が適切にできていたかどうか、1つ1つ確認できるのではないかと考えました。

チェックシートは、文字でのチェックではなく、マークにしてみました。


毎日終業時に、チェックシートをみながら山崎さんと振り返りを行いましたが、この振り返りの効果として、毎日声掛けをする機会ができたことでしょうか・・。
「ありがとう」「よく頑張ったね」そんな声かけに、自発的に動けるようになったり、作業スピードが改善され、積極性もあがってきました。

作業スピードがあがったことで、山崎さんの手隙の時間が出てくるようになりました。そのため、他の業務をお願いできるようになり、社内全体的の効率化となりました。

視覚優位の人には、「文字化以上に直感的に分かるイラストや画像、動画などがより効果的」であることも知りました。
これから新しい業務をお願いするときは、イラストや画像、動画などを積極的に取り入れていきたいと思っています。

これからも山崎さんにあった方法で、寄り添った支援を心がけていきたいです。

YORISOU社会保険労務士法人の松山です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!
*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に  作成しています。




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