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従業員のお困りごと㉜

人事部の佐藤さん(仮名)は、障害者雇用として採用された従業員(清水さん・仮名)の支援担当になりました。直接支援の担当者になるのは初めてなので、研修会等に参加したり、事例を学ぶことから始めました。

清水さん(仮名)の情報は下記になります。
・勤続年数:2年半
・障 害  名:発達障害
・業務内容:システム設計
・悩みごと:「他人の行動に厳しくなってしまう」
      「今まで失敗をして周囲に迷惑をかけてしまったので、
       新しい業務を避けたい」

支援担当者は、本人といろいろ話す中で、大切なことは下記のようなことだとなんだろうなぁと感じることができました。

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障害特性、就労経験、働く環境に応じた柔軟な対応が大切で
「こうしなければいけない」ということではないんだなぁ。
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■まず行ったこと
〇月1回の定期面談を実施し、悩みごとなどを教えてもらいました。
〇清水さんの上司にも定期面談に参加してもらいました。
〇人事部と所属部門の双方からの支援を目指しました。
〇清水さんの就労定着支援員との連携

■月1回の面談でわかったこと
日々の不安がつよく、たとえば「今担当しているプロジェクトが終了したら自分はどうなってしまうのだろう・・・」など、不安とともに就労していることを知りました。そのため、清水さんの将来的な役割とキャリアパスを考えていこう!と決めました。

発達障害の特性の1つに、将来像など抽象的なことを想像することが苦手なので、文字にして可視化することで安心できるのではないかと思います。

「目標」と「それを達成するための具体的な行動」を記入するシートを渡し、記入するよう伝えました。あわせて「周囲に迷惑をかけないようにと新しい業務を避けてきたいと聞いたけど、いろいろな業務にチャレンジする中で成長できるから、やってみましょう!」と、そんな言葉も添えながら・・・。

人事部、所属部門、就労定着支援員が連携しながら、清水さんが安心していろいろチャレンジできる環境を作っていきたいと考えています。

「何かあれば相談できる」
そんな安心感を作り続けていきたいと思います。

YORISOU社会保険労務士法人の松山です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!
*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に  作成しています。


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