従業員の困りごと⑳

彼女から「複数の業務があると優先順位が分からなくなり、不安に陥ってしまう」という相談がありました。

私は、障害特性に配慮した支援計画書を作成しましたが、その中で留意したのが「業務の可視化」です。

彼女が作業に取り掛かる前の日課として、一日の業務を一覧表にまとめてもらうようにしました。

そうすると、その日にやるべき業務を自分自身の中で明確にできるようになり、優先順位もつけながら、一つひとつの業務にスムーズに取り組むことができるようになりました。

彼女の働きぶりは、業務一覧表により安定しましたが、周囲の社員が多忙にしているなか、自分は業務量が少ないと負い目を感じているようでした。

定期面談でその悩みを聞いた私は、彼女に新しい業務を少しずつ任せることにしました。その際も、彼女の業務量を一覧表で確認しながら、負担やストレスが一気に増えないように配慮していきました。

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また「正確にできていましたね」「大丈夫でしたね」と業務の成果をフィードバックし、会社として評価していることを伝えていきました。

このようなサポートにより、彼女の悩みは徐々に解消されていき、積極的に業務に取り組む姿勢が出てきました。

彼女の向上心や積極性といった長所が引き出され、新しい業務も順調に増えていきました。今では採用面接や入社説明会へも同席するようになり、会社にとってなくてはならない存在になっています。

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YORISOU社会保険労務士法人の宮川です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!
*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に  作成しています。

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