見出し画像

シドニーの食文化について語る①(オーストラリア料理と言えば?)

2020年1月から2021年2月までシドニーで語学留学をしていました。現在南フランス在住ですが、ふとシドニーでの生活に思いを馳せることがあります。

今日はオーストラリアでの食の思い出について、オーストラリア料理とは?について語りたいと思います。

オーストラリアは言わずと知れた多民族国家。様々な民族が移住先、または短期間の留学先として選ぶ国です。
特にシドニーには様々な人種が混在しており、食文化も多種多様です。
私は食に関してはシドニーで困ったこと、不満だったことが一つもありません。いつも何を作ろうか、何を食べに行こうかとワクワクしていました。

スーパーマーケットにはヨーロッパ系、アジア系(中国、韓国、日本、インド、東南アジアなど)、中南米系(主にメキシカン)などの売り場があります。
色んな食材を試すのが楽しくて、私は滞在中の1年間、スーパーマーケットに行くのが趣味でした。(笑) 
その内3ヶ月間(2020年4-6月)はコロナにより街はロックダウンしていましたが、スーパーマーケットだけは開いていたので私の趣味はギリギリ守られていました。

青果売り場。見たことのないフルーツもたくさん!
ツナやサーモン缶のエリア。レモン味、トマト&オニオン味、燻製味など色んな味が楽しめる。

では、「オーストラリア料理」といえば…?
これはあまり多く思いつきませんが、いくつか挙げていきます。

カンガルーの肉を食べるのはオーストラリアならではだと思います。私も3回ほどレストランで食べましたが、調理法によっては少し牛肉より固くて臭みを感じるかな?と言う感じ。ジビエに近いです。

「Hurricane's grill」というチェーン店で食べたカンガルー肉はとてもおいしく調理されていて、ちょっと感動したことは覚えています。(以下写真) シドニーで肉を食べたければこのお店は間違いないと思います。

ちなみに写真手前のスイートポテトフライはオーストラリアでハマったものの一つです。ファーストフード店でもじゃがいものフライか、スイートポテトか選べることがあります。
欧米のスイートポテトは日本のさつまいもと違ってオレンジ色をしており、ねっとり系です。
芋の甘さと塩が甘じょっぱくて、皆好きな味なのではないかと思います。

カンガルー肉のマッシュポテトとブルーベリーソース添え

最初カンガルーを食べることについて、「え、あんなにかわいい生き物を…?」と思ってしまいましたが、オーストラリア政府によるとカンガルーの数が増えすぎて、生態系を維持できなくなっているため一定数減らす必要があり、食用や革製品に活用しているとのことです。

他にオーストラリアの国民食と言えば、「フィッシュ&チップス」も挙げられます。これはイギリス料理ですが、オーストラリアは元々イギリスの植民地なので納得です。
イギリスではフィッシュ&チップスにはモルトビネガー(ビールのような麦芽で作ったお酢)をかけて食べますが、これはオーストラリアでは見かけませんでした。
だいたいタルタルソースやチリソース、さっぱり系ビネガー(これが一番モルトビネガーに近い)のようなものが付いてきます。

海も近いので魚介類は基本おいしいです。
写真はWatsons bayの有名な「Doyles on the wharf」のフィッシュ&チップス

これが1人分。食べ切るの大変だけど、味はとてもおいしい!

あと、オーストラリア食として忘れてはいけないのがベジマイト(VEGEMITE)
これはパンに塗る塩辛いペーストです。イースト菌抽出物(ビール酵母)や塩を原料とした発酵食品で、納豆のように体に良い食べ物です。
パンにバターとベジマイトを塗って食べるのがオーストラリアン朝食スタイル。
これは好き嫌いがだいぶ分かれますが、私は大好きで頻繁に食べていました。特にオーストラリアでよく売られているMultigrain bread(全粒粉のパン)によく合うんです。

ポイントはベジマイトを塗りすぎないこと。塩分も高そうなので、少量塗るのが正解です。
アボカド+ベジマイト、チーズ+ベジマイトも良いコンビネーションです。

ベジマイトは醤油や味噌に少しだけ風味が似ているので、私は炒め物に味付けとして使ったりもしていました。(友人にベジマイターと呼ばれていました)

日本のカルディで売ってるマーマイト(MARMITE)はイギリス産ですが(というかベジマイトのルーツとなった商品)、あまり変わらないようなので興味のある方はお試しください。

朝食の一例。バターを全体に塗った後、ベジマイトは少量でOK

スイーツについて。
まず有名なのが「パブロバ(Pavlova)」。
これはオーストラリアとニュージーランドでどちらが起源か?論争になる食べ物だそうです。
メレンゲに砂糖をたっぷり混ぜて作るフワッフワの生地を焼いて、中に生クリームを詰めて、上にフルーツをトッピングして作ります。
スーパーマーケットでも売っていますが、私にはちょっと甘すぎて自分で購入することはありませんでした。
滞在中2回くらい食べる機会があったかな?

以下のサイトを見ると、日本でも食べられるようです。日本のお店では甘さ控えめになっていそうですね!(オーストラリアのパブロバは低カロリーとはとても思えなかった。笑) ぜひ試してみたいです。

スイーツの中ではどこのスーパーマーケットやカフェでも売られている「バナナブレッド」が好きでした。
ブレッドといってもパンでは無くて、パウンドケーキのような感じです。食べ応えがあるので時間がない時の朝食やランチにもピッタリ。 
家で食べる時もトーストして食べます。外はサクッと中はしっとりしておいしいんです…。

どこのカフェでも売っています。これはたしかココナッツ入り。

皆様、Tim Tamを食べたことはありますか?
これはオーストラリア土産としても有名なお菓子で、サクサクのビスケットでチョコレートをサンドし、表面もたっぷりのチョコレートでコーティングされたものです。
日本のカルディやPLAZAでも売られています。
オーストラリアのスーパーには随時多くの種類が売られており、期間限定も含めほぼ全種類試しましたが、一番のおすすめは定番の「ホワイトチョコレート」です!上品なコクを感じます。その次は「塩キャラメル River salted caramel」が一押しです。

個人的には「オリジナル」や「ダブルコート」は甘すぎてコーヒー無しではちょっと進まないんですよね…。甘いのが大好きならOKだと思います。
もしご購入の際には参考にしてみてください。

Tim Tamの他もARNOTT'S社の製品はだいたいおいしいです。

あとオーストラリア料理では無いのですが、食文化として忘れてはいけないのがBBQです。

オーストラリア人は本当にBBQが大好き。自宅の庭やベランダにBBQ用グリルがあるのは当たり前。シェアハウスにも設置されてる率高し。
公共のパークやビーチに自由に使えるBBQスペースもたくさんあります。

スーパーマーケットにも、BBQ用の串に刺さったお肉が売られていたり、自宅で準備せずに買ってそのまま始められるような食材も揃っています。
野菜類もその場で切って焼きます。玉ねぎ、マッシュルーム、ブロッコリーニ(柔らかくて細いブロッコリー)、パプリカなどが簡単でオススメです。

ビーチでのBBQ。 トングを忘れたので箸を使用。
パークにあるBBQ スペース。ちゃんと座って食べる場所もあります。
ある日のBBQ前の買い物。パイナップルを焼いてシナモンを振って食べるのもおすすめ。
友人宅のベランダにて。家庭用BBQグリルはこんな感じ。

滞在中、何度もBBQに参加しました。
日本のBBQと違うところは、まず特別な準備がいらないことと場所の使用料がかからないことです。
それだけでものすごく身近なイベントになります。
美味しいものを外で食べたい!というよりは仲間と低価格で楽しみながら、青空の下で過ごすことが優先される感じですね。凝った準備はしません。

私の友人はほぼ留学生だったので、それぞれの帰国時にFarewell party(お別れ会)を何度かやりましたが、だいたい本人がBBQを企画します。
誕生日会も本人企画のBBQは定番で、誰かがスーパーで買ってきたホールケーキを外で切り分けて食べます。(ぐちゃぐちゃになりますが、あまり気にしない)

オーストラリア人の子供連れのグループが公共のスペースを利用して、盛大な誕生日会をしているのもたまに見かけました。主役の子供はユニコーンのコスチュームを着ていたり。🦄(笑) 
オーストラリアでは子供の頃から屋外でBBQやパーティをすることに親しみがあるようですね。


オーストラリア料理、他にも色々あると思うんですが(ミートパイとか)、とりあえず1年間でよく目にしたものを挙げてみました。

シドニーの食文化②、③と続きますが、オーストラリアで食べることができるアジア、中南米、中東、ヨーロッパの料理について紹介しています。

こちらの記事も良かったらご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?