一般社団法人マツリズム

「祭りの力で人と町を元気に!」をモットーに全国で活動する、地域の祭りの担い手を応援する…

一般社団法人マツリズム

「祭りの力で人と町を元気に!」をモットーに全国で活動する、地域の祭りの担い手を応援する団体です。 2014年から活動開始、2016年11月に一般社団法人化しました。

最近の記事

傾斜を進むキリコ - あばれ祭体験記④

さて、あばれ祭も2日目である。 2日目こそがお祭り本番であり、酒垂神社、白山神社という2つの神社から御神輿が出され、スサノオノミコト(牛頭天王)が祀られている八坂神社へ入っていくというシナリオである。 1日目は事実上の主役のように見えたキリコも、2日目は、御神輿の前後に並んで隊列を支えるという"従"の役割に回ったように見える。 昨夜は23時頃まで全力のキリコ担ぎであった。 この時間まで動きがあるお祭りというのも初めてである。 疲れを翌日に残すことが不安であったが、昼のキリコ

    • 燃え上がる炎と地域アイデンティティ - 2024あばれ祭体験記③

      キリコの動き出しから最後まで、キリコの下から外れることなく、まずは1日目昼の部を乗り切ることができた。 ひと仕事を終えたことに我ながら関心する。 まだ1日目の前半が終わったにすぎないのだが、ここまでの大きな達成感を得られるお祭りも珍しい。 周囲でも、担ぎ手同士でここまでの労う様子もあった。 「次は21:00に集合でお願いします!」 キリコの進行が順調だったのか、昼の部が終了した時点でまだ16:00であった。次の集合までかなりの時間がある。 夕食休憩と、"ヨバレ"の時間の到

      • 宇出津の町と我流キリコ論 - 2024あばれ祭体験記②

        さて、あばれ祭の二日間の体験を通じて見たものや感じたものを、忘れないように記しておきたい。 あばれ祭体験企画一般社団法人マツリズムの大原学と、Facebookで「能登町ファンクラブ(仮)」を主宰する助川富美恵さんがタッグを組んで立ち上げた企画に、全国から計28名が集まった。 この28名を、受け入れてくださる3つの町会「大橋組」「川原町」「崎山二丁目」ごとのグループに振り分け、二日間のお祭りにどっぷり入っていくこととなる。 ちなみに、能登半島においては宿泊施設も含めて日常を

        • 知らない地域の知らないお祭り - 2024あばれ祭体験記①

          「このお祭りは、"観るだけ"の人は、次の年に来ることはない。 でも、"担いだ"人は、必ず来年も参加したくなる」 夢のような2日間の始まりは、今思えばこのメッセージから始まった。 日本に眠るとんでもないお祭りの話をしたい。 今年の7月5日(金)と6日(土)のことである。 誰もが高確率で知っていて、一生に一度は行くかもしれないようなねぶた祭りや三社祭、京都祇園祭などとは違う。 きっとこのお祭りを知らずに一生を終える人が大多数であろう。 しかしながら、一度でも参加すれば、一生忘

        傾斜を進むキリコ - あばれ祭体験記④

          【能登】あばれ祭オリエンテーションsession2 報告レポート

          6月26日に『マツリズム in あばれ祭』に向けて、オンラインで事前交流セッションを開催しました!着々と近づく7月5,6日の祭り本番に向け、あばれ祭の担い手4名をメインに、参加者との交流が進む時間をつくりました。 プログラムの流れ 1. チェックイン/ 趣旨説明/ゲスト紹介 2. 担い手の話を聴く 3. 相互交流会 4. 全体共有 5. 今後の動き/次回に向けたアナウンス 1.チェックイン/ 趣旨説明/ゲスト紹介 はじめにグループごとに簡単な自己紹介を行いました。 私のグ

          【能登】あばれ祭オリエンテーションsession2 報告レポート

          【能登】あばれ祭オリエンテーションsession1 報告レポート

          6月19日に『マツリズム in あばれ祭』に向けて、オンラインでオリエンテーションを開催しました! 着々と近づいている7月5,6日のお祭り本番に参加されるみなさまとあばれ祭の運営の方、マツリズムの運営メンバーで参加者向けのオリエンテーションを行いました。 プログラムの流れ 1.参加者同士の自己紹介 2.プロジェクト概要説明 3.あばれ祭の説明 4.感想共有 5.今後の動き/次回に向けたアナウンス 1.参加者同士の自己紹介 はじめに、参加者同士で自己紹介を行いました。自己紹

          【能登】あばれ祭オリエンテーションsession1 報告レポート

          【イベントレポート】「能登のワイルド」 祭の力で人と町を元気に 〜これからの共助のかたちを考えよう〜

          2024年1月1日、能登半島を大きな地震が襲いました。 人的被害や建物の倒壊、隆起など数多くの被害が発生し、能登の方々の暮らしの有様を大きく変えてしまいました。しかし、そのような困難な状況に立ち向かい、能登の復興に向け活動している方々がいます。 今回は、能登町の祭や風土を映像・写真で紹介する「能登のワイルド」の辻野さんをゲストに迎えて開催した「祭の力で人と町を元気に〜これからの共助のかたちを考えよう〜」についてご紹介します。 (参考:NOTONOWILD 能登ワイルド) イ

          【イベントレポート】「能登のワイルド」 祭の力で人と町を元気に 〜これからの共助のかたちを考えよう〜

          【震災復興と祭り】岩手県陸前高田市の2つの「七夕まつり」にまつわるお話

          今年の正月、石川県能登半島で大きな地震があり、生活圏を中心に甚大な被害が発生し、お祭りの開催にも大きな影響を与えています。 能登のお祭りの再生を念頭に、今回は東日本大震災が発生した年やコロナ禍など苦難の時期を迎えた地域の祭の様子から何か参考になることや学べるものがあるのではと考え、岩手県陸前高田市の2つの七夕まつり「うごく七夕まつり」と「けんか七夕まつり」について調べてみしました。この記事を通じて「お祭りの復興・地域コミュニティ」について、共に考えていけたら幸いです。 (サム

          【震災復興と祭り】岩手県陸前高田市の2つの「七夕まつり」にまつわるお話

          能登のお祭 「キリコ祭り」の今を調べてみました!

          ※以下のスプレッドシートでは、公開情報を基に主なキリコ祭りの開催状況などをまとめています。ご参考にご覧ください。 【公開】キリコ祭り-2024開催情報_240621更新. - Google スプレッドシート ※9月13日追記 [中居キリコ祭り(穴水町)] 今年度の中居キリコ祭りは神事を含めて開催中止になったと確認されました。 来年のお祭り復活に向けた中居地区の復興をお祈り申し上げます。 [蛸島キリコ祭り(珠州市)] 先日縮小開催された蛸島キリコ祭りに関する記事が投稿されまし

          能登のお祭 「キリコ祭り」の今を調べてみました!

          マツリズムインターン体験記

          マツリズムインターン生の岩田 夏子です。今回は、インターンとして私がどんな仕事をしてきたか、どんなことを学んできたかをご紹介します。面白そう!と思った方は、ぜひ次回のインターンに挑戦してみてください! そもそもマツリズムとはどんな団体? 私が働くマツリズムは、「祭りの力で人と町を元気に」をビジョンに掲げて活動している一般社団法人です。担い手不足に悩む地方の祭りと都市部の若者や外国人をつなげ、祭りの次代への継承と地域活性化を試みる観光ツーリズム ”Ma-tour

          マツリズムインターン体験記

          洪鐘弁天大祭 ライブ配信体験レポート

          2023年10月29日(日)に北鎌倉の山ノ内地区で洪鐘弁天大祭が催されました!この記事ではマツリズムインターンの岩田が、洪鐘弁天大祭ライブ配信の舞台裏についてお届けします。お祭りの歴史と、60年にわたる準備の重みを感じる体験となりました。 60年に一度のハレの日 洪鐘弁天大祭について 円覚寺にある国宝・洪鐘(おおがね)は時宗公の遺志を継ぎ、子の貞時公が鋳造させたものです。二度にわたる鋳造失敗、円覚寺第六世住持の示唆による貞時公の江島弁財天への参籠、弁財天の啓示を受け、13

          洪鐘弁天大祭 ライブ配信体験レポート

          【体験レポート】江戸時代から続く伝統の祭りを地域と共に創る -マツリズムin小浜の紋付き祭り@福島県二本松市-

          小浜の紋付祭りにマツリズム参戦 福島県二本松市「小浜の紋付祭り」に参加しました!今回、マツリズムは東京・大阪から5名のメンバーを集め、小浜の紋付祭りを活性化するため活動してきました。地域の人の温かみに触れ、小浜はまた会いたい人がいる、帰りたい場所になりました。 マツリズム企画の募集要項はこちら 現地に行く前の事前オリエンテーションの様子はこちら からご覧ください。 小浜の紋付祭りは、小浜の神社である塩松神社の例大祭です。その歴史は江戸時代にまで遡り、塩松神社が藩の支配下

          【体験レポート】江戸時代から続く伝統の祭りを地域と共に創る -マツリズムin小浜の紋付き祭り@福島県二本松市-

          まつりトーク 小浜の紋付祭 報告レポート

          10月2日に『マツリズムin小浜の紋付祭り』に向けてオンラインで事前研修を行いました! 祭り本番の10月7日、8日に現地に向かう参加者のみなさま5名と、受け入れ先の小浜のみなさまと交流しました。 セッションの流れ 1.自己紹介 2.小浜の紋付祭りの特徴と祭りを楽しむコツ 3.若連の皆さんとのクロストーク 4.Q&A 5.まとめ 1.自己紹介 まずは代表・大原がマツリテーターとして、受け入れ人である新町若連会の取締役の橋本さんと五十嵐さんを紹介します。若連とは小浜のお祭り

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          おまつり先生 文京区の認可保育園で出前授業をしてきました!

          2023年7月に文京区の認可保育園「ハッピーナーサリー千駄木小規模保育園」にて、子どもたちにお祭りに親しんでもらうための体験イベントを行いました。 集まってくれたのは0歳から2歳の合計18人の園児のみんな。 子どもたちからの「おまつり先生〜!」の掛け声に合わせて、おまつり先生ことマツリズム代表の大原と、あゆみ先生が登場です! まずは、おまつり先生がおまつりの絵本を子どもたちに読み聞かせ。おまつりって何だろう? 続いてはお祭りクイズで、身体を使って全国のおまつりを紹介して

          おまつり先生 文京区の認可保育園で出前授業をしてきました!

          とにかく「ヤバい」としか表現できない 〜あばれ祭り体験記〜

          念願のあばれ祭り参戦石川県能登町で行われる「あばれ祭り」。 とにかく「ヤバい」お祭りとは聞いていたので、いつかこの目で見たいと思っていたのですが、今年2023年7月、ようやく参加することができました! ちなみに、前情報で見ていた画像はこちら↓ あばれ祭りとは石川県能登町宇出津(うしつ ※初見では読めない)で行われるお祭り。 昔、宇出津町に疫病が蔓延した際、京都の祇園社から牛頭天王を招請して盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救ったそう。 喜んだ地元の人

          とにかく「ヤバい」としか表現できない 〜あばれ祭り体験記〜

          誰かを思って奉納された花火は、また誰かの思いに繋がっていく 〜片貝まつり体験記〜

          日程固定の片貝まつり。ようやく訪れたチャンス数年前からずっと気になっていた片貝まつりに訪問しました。 世界最大の正四尺玉が打ち上げられる花火(その土地では煙火という)をこの身体で感じたいとずっと思っておりました。 いくつか動画はYouTubeやらでみたことはありましたが、どうも動画だとその大きさや衝撃が感じられないということと、日付固定のまつりのため、ずっとチャンスを伺っており気付けば数年経っていました。 越後の三大花火として山の片貝(/川の長岡/海の柏崎)と数えられる

          誰かを思って奉納された花火は、また誰かの思いに繋がっていく 〜片貝まつり体験記〜