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とにかく「ヤバい」としか表現できない 〜あばれ祭り体験記〜

念願のあばれ祭り参戦

石川県能登町で行われる「あばれ祭り」。

とにかく「ヤバい」お祭りとは聞いていたので、いつかこの目で見たいと思っていたのですが、今年2023年7月、ようやく参加することができました!

ちなみに、前情報で見ていた画像はこちら↓

・・・(いい意味で絶句)

あばれ祭りとは

石川県能登町宇出津(うしつ ※初見では読めない)で行われるお祭り。
昔、宇出津町に疫病が蔓延した際、京都の祇園社から牛頭天王を招請して盛大な祭礼を始めたところ、神霊と化した青蜂が悪疫病者を救ったそう。
喜んだ地元の人は、奉燈(キリコ)を担いで八坂神社へ詣でたのが由来とされています。

高さ7m、40数本のキリコが大松明の火粉の中を乱舞し、2基の御輿を海や川、火の中に投げ込んで暴れる勇壮な祭りです。

※能登町役場HPより
https://www.town.noto.lg.jp/www/event/detail.jsp?common_id=2563

文字ではさらっと読めてしまいますが、
「神輿を海や川、火の中に投げ込む」という文字から、既に異様さが漂っています。

実際に体験してみて


私自身はお祭り2日目(7/8土)からの参加となりました。
お祭り自体は前日の7/7金から始まっていて、夜には花火も上がったそう!

キリコと花火

私たちは今回、「川原町」の一員として参加させて頂きました。
窓口になっていただいた辻野さん、この場を借りて御礼申し上げます!

14:00頃にお祭りスタート!
掛け声と共に、キリコが町内を練り歩きます。
肩と腰にずっしり重みがかかります!
ですが安心、写真のように座布団を肩に当てて運びます。(全然痛いですが!笑)

能登町の人は、座布団は座るものではなく肩に乗せるものだそう。笑

途中にガソリン(お酒)も補給しながら、夕方まで巡回し、目的地まで到着したところ、「一旦解散、21時ごろに再集合」とのこと。
このお祭り、終了時間は26:00と公式に記載されているくらいやばいお祭りなのです。僕らは結果的には27時くらいまで担ぎました。

再集合し、いよいよ夜のお祭りがスタートしました。

ここからは狂喜乱舞そのもの。まず豪雨。でも誰も気にしない。
ひたすら、まっすぐ、お祭りに夢中。

そして神輿を運ぶ担い手の人たち。
「チョウサ・チョウサ」という掛け声と共に、「あばれ」の名の如く
神輿を地面に叩きつけ、横に転がし、上に乗り、また転がし、地面に叩きつけ・・
道路に木の破片が転がり、神輿はボロボロに。

まさに神輿をひっくり返す瞬間

担い手のみなさん、目がガンギマリしてました。(いい意味で)

ここからも再び狂喜乱舞、川の中に神輿ごと入って行きました。かつ燃えてました。

(後から聞くと、川の匂いとかも結構取れないそう。。)

そしていよいよフィナーレ、燃えたぎる火の中で、かつ水の中で、神輿が壊されに壊されていきます。

近くで見ていた我々にも火の粉が・・

この景色は、一生忘れないやつだ、と心から思いました。

そして27:00ごろ、お祭り終了。
この時間でもみんな元気。街の人たちも普通に起きてお祭りを見ている。
なんとエネルギーに満ち溢れた濃ゆい1日だったろう。

祭りを終えて

感想を聞かれると、とにかく「ヤバい!」なのですが(語彙力の欠如)
ヤバさの裏に、祭りとしての完成系というか、街の人々が主体となって、楽しんでかつ自治のもとに暴れていて、祭りのエネルギーが1つの大きなうねりとして完成されている、そんな感想を抱きました。

老若男女、年齢も性別も問わず、誰しもが生き生きと、目を見開き、活力に満ち溢れている瞬間だったように思います。女性もめちゃめちゃキリコ運んでましたし、子供も夜遅くまでお祭りに参加していました。

漁師町ならではの漢気というか、我々のような外からの参加者も暖かく迎え入れてくれますし、あばれ祭り自体が一つの生き物で、その世界に我々も細胞の一部として混ぜてくれた、そんな気がしました。
そして、あばれ祭りの凄さを「どうだすごいだろ!」という感じでなく、「俺らとしてはいつも通りだけど、どう?」みたいな、清々しいかっこよさで受け入れてくれた。「陽」の気概というか、あばれ祭りのエネルギーの源は、担い手の皆さんの漢気のように思います。

日常生活ではなかなか垣間見れない「あばれ」の瞬間、体験できてよかった・・!

お世話になりました!!

書き手:ちゅん


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