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まつりトーク 小浜の紋付祭 報告レポート

10月2日に『マツリズムin小浜の紋付祭り』に向けてオンラインで事前研修を行いました!
祭り本番の10月7日、8日に現地に向かう参加者のみなさま5名と、受け入れ先の小浜のみなさまと交流しました。

セッションの流れ
1.自己紹介
2.小浜の紋付祭りの特徴と祭りを楽しむコツ
3.若連の皆さんとのクロストーク
4.Q&A
5.まとめ

1.自己紹介


まずは代表・大原がマツリテーターとして、受け入れ人である新町若連会の取締役の橋本さんと五十嵐さんを紹介します。若連とは小浜のお祭りの運営を担う組織で、39歳以下の地元の男性が集まって活動しています。
「紋付祭りは人と人との繋がりが強く感じる祭りです。今回も祭りを通じて人との縁を増やすのが楽しみ」と言う五十嵐さん。橋本さんからも、「観光ではなく参加者として、実際に体験して知ってもらいたい」というコメントをいただきました。

新町若連取締の五十嵐さん(左)と橋本さん(右)

マツリズムからは大阪・東京の首都圏から、合計5名の皆さんが参加します。中には地域の祭りを体験したことのない方もいるようです。助け合いによって成立している地域の祭りや運営の現場を知りたいという方もおり、参加者の皆さんも気合十分です!

小浜の紋付祭りの参加者の皆さん
セッションの冒頭では小浜の子どもたちがお祭りで活躍する、お囃子を披露してくれました。

2.小浜の紋付祭りの特徴と祭りを楽しむコツ


お祭りの流れは1日目が太鼓台の運行、2日目が紋付祭りの運行と太鼓台・提灯の運行です。さらに、お祭り後の打ち上げも見逃せないイベントのようです。運航の際は、地域の氏神様である塩松神社の周辺を巡行します。

ここで、マツリテーター・大原より紋付祭りの3つの魅力をご紹介。
一つ目は、祭りに対する若連の熱い想い
祭りを未来に残していくという若連の想い、子どもたちに経験してほしいという地域の想い。様々な熱い想いを背負い、楽しみながら、歯を食いしばりながら、祭りを運営している若連の皆さんに注目です!
二つ目は、子どもたちのエネルギー
お囃子を担う子どもたち。お祭りが楽しい!という気持ちが伝わってきます。子供の頃の祭り経験は大人になっても忘れられないものでしょう。
三つ目は、お囃子と提灯の火のこだわり
明かりが電球にとって代わられる中、紋付祭りの夜の運行に使われる提灯には本物の火を使用しています。幻想的な火の煌めきを見るのが待ちきれなくなります。

お祭りを見るだけではなく一緒に参加する。そして、参加だけでなく地域と人々が交流してつながることがマツリズムのミッションです。

3.若連の皆さんとのクロストーク


橋本さんと五十嵐さんが語る祭りの目玉は、町内を運行する太鼓台と紋付きを着た男衆が練り歩く巡業。太鼓台は街の子どもたちがお囃子をたたき、毎年若いエネルギーあふれる演奏になるそうです。今年も練習を重ね、子どもたちの準備はばっちり!さらに、今年はOBが手伝っていることもあり笛の音が厚く、数年稀に見るうまさのお囃子に仕上がっているそうです。本祭りの夜は町内の4つの太鼓と提灯台が集まり、口上を述べる場面があります。初めての人が聞くと、びっくりする程の迫力とのことなので、実際に現地で聞くのが楽しみですね。
二日目の巡業では、紋付袴を着た男性たちが塩松神社に続く坂を登る光景が迫力満点だと言います。

4.Q&A


最後は現地に行く前の質問コーナーです。若連の五十嵐さんと橋本さんに気になることを聞いてみましょう。

Q.小浜はどのくらい寒いですか?
A.朝晩は寒いので、しっかり対策をして来るのがおすすめ!

Q.はっぴの下に着る服は?
A.半袖ではなく長袖がベスト。

Q.五十嵐さんと橋本さんが若連に関わるきっかけは?
A.五十嵐さん:元々地元出身だったので、生まれた時から若連に入るのが当たり前の感覚だった。進学で一度は小浜を離れたが、就職は地元だったので、住んでるなら若連に入るのが当然と言う流れだった。
橋本さん:五十嵐さんと違い、地元の生まれではないので子どものころは祭りに参加できなかった。しかし、現在は人不足でルールが代わり、町内の人でなくても若連に所属できるので入会した。辛いことも多いが、やめようと思ったことはない。普通に生きていたらできない体験をできることを魅力に感じている。

Q.若連に入ってやらかしてしまった..というやんちゃエピソードはありますか?
A.お祭りの序盤で若連の先輩方に記憶が吹っ飛ぶくらい飲まされて搬送されたこと。なんと、起きたら祭りが終わっていた...。

Q.若連のお二人の小浜への愛の源は何なのでしょうか?
A.小浜の人=この街が好きという気持ちが全て。若連を通じていい先輩に恵まれ、お祭りを通じて地域が好きになった。

Q.若連に所属していて、辛いことは何ですか?
A.単純に肉体労働が年齢的に大変。また、飲み会の作法や、余興の準備も厳しい。慣れるまでが辛いことが多い。

Q.辛いことが多くても若連をやっていてよかったと思うことは何ですか?
A.お祭り以外で若連の先輩と交流し、絆を深められること。大変なことが多い分、友達を超えた兄弟や家族のように強い絆ができる。普段関わりが少ない年上の先輩と協力して祭りを作ることは、他世代交流にもなっている。

Q.コロナなどで時間が空き、祭りのノウハウをどう継承し、人材を集めていくのでしょうか?
A.2019年の台風、2020年から2022年のコロナ禍による制限があり、5年間空いた隙間を埋める人材がいないのが現状。先代の若連たちは組織には残らないため、新しい人の募集が必要。今は若連は地元に住んでいなくてもいいと言う決まりになっているので、やりたいのであればどこから入会しても構わない。

Q.地域コミュニティにありがちな入りにくいイメージを払拭する必要はありますか?
いわゆる広報活動をしていないので、若連の知り合いのツテや口コミで会員を集めてきた。コミュニティに入り、外部の人材と橋渡しをしてくれるマツリズムのようなつなぎ役が必要。若連人口の現状という課題はあるが、増加している子どもたちのパワーには、可能性を感じている。

5.まとめ


セッションの最中に若連の五十嵐さんと橋本さんが何度もおっしゃっていたのは、「紋付祭りは肌で感じる祭り」ということ。今回の事前研修で知った小浜の地域や人々の情報を活かし、紋付祭りの魅力を最大限体験していきましょう!


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