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たから箱

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こじんてきに、きにいっている。
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どうしよう

どうしよう

土曜日に初のお笑いライブに出るけど、
どうしよう。

すべるかな。
セリフとちるかな。
そんな事は意外とどうでもいいんだけど。

制限時間来ちゃったらどうしよう。
暗転来ちゃって最後まで見せれずにふにゃふにゃ終わったらどうしよう。
デハケでこけちゃったらどうしよう。

そもそも、そのライブには常連の芸人さんがいるわけで。

めちゃめちゃコミュニティ出来上がってたらどうしよう。
輪に入って行けずに気

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ぶっ叩くのは大口

ぶっ叩くのは大口

俺は将来絶対お金持ちになるだろうし
そしたらお金以外の大切なものを見つけて
お金から解放される人生を歩むだろうな。

絶対素敵な人と結ばれるし、
絶対幸せな家庭も築くし。

競争で勝つことが目的ではないし
必ずしも頑張らなきゃいけないわけじゃないし

演劇も映画も絵も歌も楽しむし
春は桜をみて秋は紅葉をみて
絶対すごく素敵な心を養うだろうな。

その影響で書いた小説や絵が評価されて
一躍人気者にも

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人参

人参

A lot of carrot.
で韻を踏めてる。

大量の人参。
何に使おうか。

硬い人参は好きじゃない。
甘くて柔らかい人参が好きだ。

一番好きな人参はポトフ。
コンソメに浸ったホクホクがたまらない。

二番目は肉じゃがの人参。
あれも出汁に浸かって甘い美味い。

ジュースもいいね。
ビタミンカラーは健康的。

細切りにして炒めようか。
明太子入れるとピリリと絶妙。

炒めると暗くなる食の

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旅するティッシュボックス

旅するティッシュボックス

ティッシュを二箱開けてしまった。

ティッシュがなかったので新しい箱を開けたら、元の箱が「ヨゥ」と顔を出したのだ。

何かこう、贅沢をしているような気持ちになる。
別に減るペースは変わらないし、いつかは使う物なのでなんの損得も生まれていないのに。

そもそもティッシュ箱というやつは、
我々の意識の外にでて、部屋中を動き回りすぎだ。

所定の位置に置いているつもりが、
気づいたら棚の上、机の上、テレ

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彼氏が関西弁を使い始めた

彼氏が関西弁を使い始めた

彼氏が関西弁を使い始めた。

と言っても、彼の母語が関西弁になったわけじゃない。
その語りの節々に、関西弁がアラザンのように散りばめられているのである。

良かれと思って振りかけているそのアラザンの食感や味が気になって、お菓子全体の味が入ってこない。
その粒、一つ一つが気になって仕方がない。

彼は埼玉出身である。
私は静岡。関西弁が移る要素などどこにもない。
じゃあどこからそれが?

別に浮気を

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開封タイムカプセル

開封タイムカプセル

タイムカプセルが届いた。
そんな話があるのかと思ったが、
本当に届いたのだ。

2005年に、ボーイスカウトで林に埋めたものだった。

それを2020年冬に掘り起こしたらしい。
15年間土に埋まっていたものが、今届いた。

すごく不思議な感覚だ。
これを土に埋めてから、
小学校へ通い、
中学校へ通い、
高校へ通い、
今は大学3年生である。

部活をして、
先生と喧嘩をして、
受験をして、
縄跳びが

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置き去り

置き去り

網膜に朝日を感じて目が覚める。
昨日の記憶はない。
みんなで喋って飲んで、
あれからどうしたっけ。

思い出そうとすると、世界が白くなる。
なのでやめた。思い出したところで、
変わらない世界だ。

マットレスから身を起こし、
サボテンに霧吹く。
「おはよう」と声をかけると、
「いつも水をかけながら挨拶をするけど、タイミングを考えた方がいいよ」と、叱られた。

水をやってるのはこっちなのに、
当たり

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ホワイトアウト

ホワイトアウト

デスクに牛乳をこぼした。

MacBookProにMIDIキーボード、
LaunchPadX、図書館で借りた本、
筆箱、ラムネのビン、ペン立て、
ハンギョドンのぬいぐるみ、
ケーブル入れが散乱している。

その机の上に、
ネットミーティングに遅れそうで焦った男が、
コップの牛乳を親指でひっかけて倒した。

広がる白。
染みる白。
垂れる白。

電子機器と最も相性の悪いのは液体。
その中でもこぼすと

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溜めちゃうのってやめられないね

溜めちゃうのってやめられないね

気付いたらもうnoteが5日分も溜まっている。

なんで?毎日書いてるつもりなのに。
しれっと休んだことはあるけど、
それにしても溜まりすぎじゃね。

溜めてた間なにしとったかなあ。
寝たりバラエティ見たり、
音楽理論勉強したり寝たり、
寝たり飯食ったりしてたな。
寝すぎだ。完全に寝すぎ。

自分がやりたいことですら、溜まっていく。
そんなの、課題が溜まっていくことにいちいち憂えていたら、感情の残

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トテポ

トテポ

もいがじゃをふかして食べるのに
マハっている。

がじゃもい。
わかをむいてめを取るのが倒面なので、
あまり使いたくない材食。

かしし、ジレンでふかせばちっめゃ楽に食べられることに気づいた。

気づいたと言うか、
々前から知ってはいたんだけど。

ずま、いじゃもがをよく洗う。
終最的にはわかもたべる性能可があるので
とてもよく洗う。
その後、芽を取る。
そしてとょっち濡れたぐらいののもを
ラップ

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深夜のハニードーナツ

深夜のハニードーナツ

してはいけないって分かってる。
あとで後悔することだって、
損をするのは自分だって、
そんなこと全部全部分かってる。

でもそんな負のエネルギーなんて超えるほど、衝動的・感覚的に、手を伸ばしてしまうこと。善悪の基準をさておいて欲のままに求めてしまうこと。

罪とは甘い香りがして、
その味わいは苦い。

誰にでも、そんな瞬間は訪れる。
それは不意に、もしくは刻々と、
無意識の世界で自分に近づいている

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なんて充された人生だ

なんて充された人生だ

お金は無いし職もないけど、
いざ孤独になった時、
そこに向き合える文字と
音楽と自分があるだけで
なんて充された人生なんだろう。

型から抜けることを始めて
自分と問答していく間に
平たく言った汚さとか
不安の尽きない臆病さとか
やる気のないだらしなさとか
いいかっこしたい自意識とか
そういう子たちと遊んでると
なんか愛おしく見えてきて
ダサい自分を受け入れられる
ようになったような気がする。

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いくらくらいたい

いくらくらいたい

サーモンの魚卵のことだ。
別にあなたを馬鹿にしているわけではない。
いくらを言い換えてみた。

「いくらを食べたい。」
そう呟いたのは編集担当。
先日公開した映像作品の制作中のことだ。

作品を作れるということが貴重なのはわかっているし、一つ作り上げるのが目標なので、そこにやりがいは感じている。しかし、映像を出しても評価されるのは役者。編集が上手く切り繋いでいること、膨大な作業をこなしていること、

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インタビュワーのつもり

インタビュワーのつもり

人見知りではない。と思っている。
実際何かスイッチが入れば、初対面の人とも普通に難なく話せる。

スイッチが入った瞬間は、もう自分が覇権を握ったのではないかと言うぐらい上手く話ができる。話における帝王になったかのように喋っては聞き、また喋る。

が、問題は、そのスイッチがどこにあるのか全くわからない点である。

スイッチが全く入らず初対面の方と話を終えることはほぼない。
しかし、スイッチが話の序盤

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