かけ箸日記 -箸蔵まつかん-

「かけ箸日記」は生活に欠かせないお箸を通して、朗らかに生きるヒントを探っていくwebマガジン。箸づくりを担うヒトやお箸の一大産地である福井県小浜市のことを発信します。◎http://goshoen1815.comhttps://www.hashikura1922.com

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    コーポレートロゴおよびコーポレートサイトリニューアルのお知らせ

    株式会社マツ勘は、1922年の創業から全国塗箸の生産量70%以上を占める一大生産地福井県小浜市で箸づくりをおこなってきました。 創業から100年を迎える2022年。これからのマツ勘は箸の専門メーカーとしてだけではなく、2021年にオープンした福井県の有形文化財である護松園(GOSHOEN)を拠点とした地域のデザインにも関わらせていただきます。 その中で、私たちの会社の象徴であるコーポレートロゴと、弊社の取り組み内容が分かるコーポレートサイトをリニューアルしました。 新ロゴへ

      • 生まれ変わる「護松園」のお庭

        GOSHOENにお越しいただいた方に「綺麗ですね」と言われる度、正直ちょっと心苦しかった護松園のお庭。 本館、蔵に続き、いよいよ改修がはじまりました! “護松園”の名前は、天保4年(1833年)の夏、幕末三筆の一人と言われた書家兼画家の貫名海屋(ぬきなかいおく)が護松園を訪れた際、庭に植えていた見事な古松を現在のみんなのリビングから眺め、その素晴らしさに感動して名付けられたそうです。 その護松園の由来でもある大切なお庭が、生まれ変わります。 改修予定は、今年の11月末まで

        • 「じらな仕事はできん」 生まれ変わる護松園蔵

          「そない、じらな仕事できんからなぁ」 6月の朝はこんなに暑かっただろうか。現在改修している護松園の蔵。ボロボロだった茶色の土壁は、日に日にきれいで平らな白壁になっている。 茶色の壁の上に薄いネットのような寒冷紗(かんれいしゃ)を貼り、そこにクリーム色のねっとりとした漆喰を塗る。薄く塗り重ねていく漆喰の壁。左官職人の汗の滴り方が、早朝から作業していることを感じさせる。 職人の石野さんに“じら”って、どういう意味か聞いてみると、「分からんよ。じらは、じらや」と返された。 昨年

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          • 毎月第4日曜日に『Kottoen』はじめます!

            物と情報が溢れる時代だからこそ、一品もの。限定品。なかなか手に入らない、希少価値に魅力を感じることが多くなってきたかもしれません。 わたしたちが運営している護松園も、江戸時代に建てられ、時代の移り変わりから一度は使われなくなり、今の時代に合わせて生まれ変わった希少価値のある建物のひとつ。 そんな護松園で、新しい物とはちょっと違った魅力を持つ『骨董品』をメインとしたマーケットを開催します! マーケットの名前は『Kottoen』。今月から毎月第4日曜日に開催を予定しています。第

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          • GOSHOEN /小浜のかけはしとなる、みんなの別邸
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          • 箸蔵まつかんのお仕事
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            "生活の花"を暮らしに飾ろう

             いつも通る道に生えている季節の野花や、子どもと散歩している時に見つけた名前のわからない草。そういう花を摘んで帰って、例えば家族を出迎える玄関に、普段使うキッチンに、飾ることが出来たら素敵だなあと思いませんか。  GOSHOENで新しく始まったお花の教室『暮らしと季節に花を飾る』は、まさにそんな身近な草花を楽しむための教室です。  教室の会場は護松園の書院の間。江戸時代に小浜を拠点に活躍した北前船の商人が、賓客をもてなすために建てた建物。数寄屋風に作られた書院の間は格式高い

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            みんなを見守る八朔(はっさく)の木

            GOSHOENは、1815年に建てられた護松園をリノベーションして、“みんなの別邸”として新たな歩みをはじめたばかり。 そのGOSHOENには、もうひとつ新たな歩みを踏み出したばかりのものがあります。 「ene COFFEE STAND」の前にある一本の木。もうお越しいただいた方は、なんでこんな所に一本だけ木が立っているんだろう?と、思われたかもしれません。 この木は、八朔(はっさく)の木です。 ene COFFEE STANDの目の前にある写真左の木が八朔の木 元々こ

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            気持ちが改まるおりんの音色

            庭園が美しく見えるよう設計された護松園「書院の間」では、四季折々の植物たちの表情を楽しむことができます。そこに風が吹くと、なんとも気持ちが良い澄んだ音が部屋に響きます。音の正体は風鈴です。 この風鈴「REN」は京都・宇治市で「おりん」を製造する「南條工房」の新しいブランド『LinNe』のもの。 「おりん」と聞いてもすぐにピンと来ない人もいるかもしれません。 お仏壇に置かれている「チーン」と鳴らす梵音具、一度は触れた記憶があるのでは。あれがおりんです。 南條工房は創業から1

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            『護松園(旧古河屋別邸)』を『みんなの別邸』に

            私たちの会社・株式会社マツ勘から歩いてすぐのところに「護松園(ごしょうえん)」と呼ばれるお屋敷があります。 高い塀に囲まれて中は見えませんが、塀の向こうの瓦屋根を見ると普通の古民家ではないことが伺えます。実はこの場所、県の指定有形文化財にも関わらず、長年近所の人でさえも立ち入れませんでした。 塀の向こうに聳える護松園の屋根。家紋や巴の瓦が見える。 創業の地で100年の歴史を紡いできたマツ勘では、2020年にこの場所を取得。 マツ勘の本業は箸メーカーですが、まちの主産業

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            工芸の伝統を伝承すること

            「なんも変わらんよ。マツ勘さんの注文はいつもよりちょっと遅くなったかな(笑)そういや、やっと雪が降ったね。今年は降るんじゃないか」 2020年ももう少し。年の瀬の挨拶に古井さんの元に行ってきた。新型コロナウイルスの影響について尋ねてみたが、古井さんは特に気にすることもなく、淡々と箸を塗り続けていた。 福井県小浜市に引っ越してきてから迎える二度目の年末。去年は、家の周りに雪が積もることはなかった。ぼくがスキー場のシーズン券を買ったのに、雪が全然積もらずほとんど行くことができな

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            心に留めておきたい、お箸のお話。

            8月4日は「はし」の日。 元々は民俗学者の本田総一郎さんが箸を正しく持ち、箸文化を改めて見直そうという提案で制定されたそう。 会社の企画室にあるお箸の本。書いてあるのはお箸のあれこれ。 東京・赤坂の日枝神社をはじめ、全国の箸に関係する地域で箸を供養する儀式が行われている。 私たちの会社のある小浜市でも、お箸を供養する神事が行われた。 小浜市西津地区にある箸蔵神社。 小浜で箸供養が始まったのは50年以上前のことらしい。 毎日食事を共にしてくれたお箸に感謝の気持ちを込め

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            新人シマダのおはし探訪記ーしっくり馴染む、をつくるー木地加工の現場へ

            お箸というと日用品、毎日の生活の中でガシガシ使うもの。 それも、同じく食事をするときに使う器なんかより気を配らない存在。 お箸はついで、というか器の付録みたいな。 我が家のお箸たち。いつも洗って食洗機にザバッと入れている 私もこの会社に勤めるまで、数百円で買ったお箸を何年も使っていた。 よくよく見れば結構痛んでいて、替え時をずいぶん逃してきたっぽい。 そういえばお箸って口に触れるものだけど、食事中にも器ほど目に入らないし、忘れてたなあ。 お箸の産地・小浜とはまつ

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            伝統的若狭塗箸『貝香』の音

            鳥の声があちらこちらから聴こえるようになり、小浜の陽の色も冬から春に変わってきた。北陸の冬は、1日の中でころころと天気が変わる。一年目で慣れないぼくは、天気につられるようにずっとソワソワしていたような気がする。 そんな冬の日、なんだか古井さんに会いたくなって古井さんに連絡。こんなにふらっと訪れるなんて失礼かとドキドキしていたけれど、古井さんは快諾してくれた。 工房の扉を開けると、いつも通りの一定のリズムが聴こえる。古井さんは一度に10本以上の箸を持って塗る。この日は、漆を塗

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            伝統工芸士 古井正弘さんの工房を訪れる

            部屋のドアを開けると、塗料のにおいがツンと鼻をつく。チャッチャッチャッチャッと、小気味良い音が聴こえる。ここは、若狭塗の伝統工芸士 古井 正弘(ふるい まさひろ)さんの『古井箸工房』。 若狭塗の伝統工芸士は現在小浜市内に5人。古井さんは他の伝統工芸士とは違い、箸だけを専門とした塗師(ぬし)。塗師とは漆工芸に従事する職人の呼称。 住宅地の中にある『古井箸工房』 「今年は全然雪降らんで良いなぁ〜」 挨拶を済ませ横に座らせてもらうと、古井さんは手を動かしながら話してくれた。この

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