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GOSHOENの過ごし方 ~インターン大学生通信~

~GOSHOENとの出会いがきっかけで、箸蔵まつかんでインターンをしてみた大学生より~


「西津地区におしゃれなカフェができたらしいよー」

県外の大学に通う私が久しぶりに帰省した時、母が教えてくれた。私にとって、西津はただの住宅街で、わざわざ行く場所ではなかった。

西津特有の迷路のような細い小道を進んでいくと、立派な松が迎えてくれた。門をくぐり、靴を脱いで段差を上がると、一番に目に飛び込んできたのは、小浜の歴史的建造物の特徴のひとつである格子戸を抜けた太陽の光によって、きらきらと光るお箸。小浜生まれの私は、普段お箸のことを特別気にしたことなかった。でも、その美しいお箸がずらりと並んでいる光景に目を奪われた。その後すぐにコーヒーの芳醇な香りに全身が満たされる。あまりにも想像していたカフェと違う雰囲気に、初めは戸惑ったが、今ではどんな日でも心地よく迎え入れてくれるGOSHOENが地元にできて本当に嬉しい。


今日はラテでほっこり気分。

初めてGOSHOENをスマホで調べた時に湧いてきた疑問。SNSには、「GOSHOEN」と「ene COFFEE STAND」のふたつのアカウントがある。“ここはカフェなの?”、それとも“お箸のショップなの?”。

GOSHOENは福井県の有形文化財。小浜の発展を支えた北前船商人の古河屋が建てた「護松園」を、老舗塗箸メーカーのマツ勘が2020年から「みんなの別邸 GOSHOEN」として、まちのわくわくをつくることを目標に再活用している。

そして、文化財という純日本を感じる雰囲気の中、来園された方をコーヒーの香りで包む張本人がene COFFEE STAND。GOSHOENの中に入っているコーヒースタンドで、ここだけで飲むことのできるオリジナルブレンドのコーヒーを、バリスタがしっかりと淹れてくれる。小浜市内で気軽にコーヒーを楽しむことができるのはとても嬉しい。
GOSHOENの中にはその他にも、みんなのリビング、みんなの図書館、箸蔵まつかん本店や、箸や小浜の歴史を学ぶことができるみんなのミュージアムなど、盛りだくさんだ。

「とにかくお客様がなにを求めておられるかを常に意識しています。GOSHOENに来られるお客様は、本当にさまざまな目的で来てくださいますから」と、私が初めて来た時も優しく接してくれたことがとても印象的だったスタッフのちひろさん。SNSアカウントが分けられているのも、お客様ファーストの表れ。お客さんのニーズに寄り添い、より伝わりやすい情報を届けるためなのだろう。

いつも優しいちひろさん。毎月第4日曜日のKOTTOENEでは、駄菓子屋のおかみさんになることも?!


わたし的過ごし方

私が一番好きな過ごし方は“みんなの図書館”で、コーヒー片手にパソコン作業すること。小浜では珍しくwifiが完備されており、耳心地いい音楽を聴きながら作業に集中できる。(ちなみにene COFFEE STANDは嬉しい学生割引あり!)

その他の活用方法としては、会議などで貸し切りスペースとしての利用、設置されている本棚にある本も借りることができる!県立・私立図書館には置いてないような他地方のフリーマガジンや、写真集なども揃えられており、小浜の方にとっては、こんな図書館は新鮮で、面白い本との出合いがあるのではないだろうか。


みなさん、集中されている…
佐賀県と長崎県で共同制作しているフリーマガジン「SとN」。日常の中にある魅力を紹介しており、フリーマガジンではもったいない程のクオリティーおすすめです。

もちろん選択肢はそれだけではなく、GOSHOENには多種多様な過ごし方ができるような仕組みが散りばめられている。

例えば、”みんなのリビング”は広々とした畳のなかで、赤ちゃんはゆっくりと寝転ぶことができる。だから、お母さんはゆっくりと過ごすことができるし、おむつ交換台が設置されているのも嬉しい。また、リビングに設置されているツールの多くが、角のない丸みのあるデザインなので、歩き回るちびっこにも安心。

一方、静かな空間でひとり、とにかくのんびりしたい方には2階にある月見の間をおすすめしたい。気持ちのよい風が入り、窓の外に見える松が象徴的で、細部までこだわりぬかれた庭を一望できる。ほっと一息、忙しい日常を忘れさせてくれる。

誰かと話したい方はene COFFEE STANDのカウンター。親身なスタッフとお話ししながらコーヒーのいい香りに包まれてみては?他には、“みんなのミュージアム”で箸や小浜の歴史に触れるもあり、箸蔵まつかん本店でゆっくりショッピングもあり。

思い思いの楽しみ方を体感してほしい。


GOSHOENは全国的に有名なトラベル雑誌にも掲載されている。
小浜のページが出てきた時は嬉しくて、少し誇らしい。

「また行きたいよりも、また帰ってきたいと思わせる場所にしたいんです。そのために、ひとりひとりのお客様がリラックスして過ごせるような場の準備、接客を心がけています。GOSHOENで日常に寄り添った“おかえり”が広がれば嬉しいです」と、スタッフのちひろさん。

季節によって、時間帯によって、お客さんの気分によって…

今日という時間をGOSHOENで、どう過ごそうか。


おかえりぃ~~

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