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わが家の庭の雪中梅

先日2月5日月曜日は夕方から夜中にかけて首都圏にも雪が降りましたね。

僕の実家の庭にもだいぶ雪が積もりました。

古い家で、庭も十分には手入れされていないのですが、雪がその庭の荒れて

いる跡をうまく隠してくれました。

庭には一対の梅の木があります。

向かって左が白梅、右が紅梅です。

ちょっと尾形光琳の紅白梅図屏風みたいな構図でしょう。

僕はあまりそのようには感じていないのですが、今年は暖冬なのですかね? 

白梅の咲くのが早かったです。すでに八分咲きです。

とは言っても、雪に覆われていて白梅が咲いているのかどうかよくわからな

いですよね。

でも近くで見てみると、確かに白梅はしっかり咲いておりますよ。


紅梅の方はというと……

少しだけちらりと咲いていました。(^^)

夜半、ふるさとの庭にいみじく雪の降りて、荒れたる跡も隠れ、白梅(しらうめ)にも雪の積もりたれば

雪の夜の闇に浮かべる梅の木のいづれか花と雪や知るらむ

雪の夜の闇ににほへる白梅(しらうめ)の荒れたる里にあはれとどむる


古今和歌集巻第一 春歌上 41   凡河内躬恒

春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やはかくるる

古今和歌集巻第六冬歌335   小野篁

花の色は雪にまじりて見えずとも香をだににほへ人の知るべく

これらの歌を響かせつつ、

新古今和歌集雑歌上1580、赤染衛門集158にある赤染衛門が清少納言に贈った次の歌のことも偲ばれますね。

新古今和歌集巻第十六 雑歌上 1580

跡もなく雪ふる里は荒れにけり いづれ昔の垣根なるらむ










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