matoyan

登山が好きなエンジニアです。研究職を12年勤めたあとに趣味で作っていたWebサービスで…

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登山が好きなエンジニアです。研究職を12年勤めたあとに趣味で作っていたWebサービスで起業し、現在はアプリを作ったりしながらサービス運営を頑張ってます。

マガジン

  • 自作PCによるサービス構築のすすめ

    このマガジンでは、自作PCを作ってオンプレミスでサービスのインフラを構築・運用するためのノウハウを共有します! 筆者のシステムは、20台〜30台程度の自作PCで構築しています。 クラウド全盛の時代ですが、自作PCを使ったオンプレミスのシステムはコストパフォーマンスも高く、技術のコツさえわかっていれば100万人規模のサービスも運用できます! 無駄なコストをカットできれば、より多くの資源を他のリソースに振り向けられます。効率良いシステム運用にチャレンジしてみましょう! ※適切なシステムは規模やコスト、運用者のスキルによって変わりますので、あくまでも一例として参考にしていただければと。

最近の記事

起業して10年エンジニアとしてやってきたこと

今日の10年前、2013年7月2日に株式会社ヤマレコは誕生しました。 サービスは2005年から続いているのですが、私が前職の富士通研究所を退職し、会社を登記した日付になります。 記念の日なので何かを書かなきゃと思っていたのですが、考えがまとまらないので、主にエンジニアとしてしてきた仕事の振り返りをしようと思います。 1.Webサイト開発 起業した10年前、2013年頃はヤマレコとしては「アプリにそろそろ力をいれないとな」という状態で、基本的にはWebサイトがまだ主流の時

    • いつ起業するか?という問いについて

      エンジニアがサービスを作って起業したいと思ったとき、今の会社を辞めてから始めるのか、副業で始めて軌道に乗ってから起業するのか、という疑問が湧いてくると思います。 前提条件によって答えは変わるのですが、いま安定した仕事があるなら、今の会社は辞めずに起業することをおすすめします。 この記事では、その理由をいくつか説明していきたいと思います。 生活できるレベルまで持っていくのは時間がかかる起業をして、サービスを作って、それを実際に使ってもらって、そして収入を得るまでには長い期

      • 資金調達をするのかしないのか問題

        スタートアップが行う資金調達スタートアップといえば、資金調達を何千万円、何億円しました、というニュースがTechCrunchなどのサイトで飛び交っています。 このような資金調達がどのような背景で行われているかご存知でしょうか? お金を集めるというと借金をするイメージを持つ方もいらっしゃると思います。資金調達のニュースの中には借金での調達、いわゆるデットファイナンスが含まれている場合もありますが、スタートアップでの資金調達は「エクイティファイナンス」という資金調達方法が一般

        • CGMを作る場合、顧客は見る人ではない

          今所属しているオンラインサロンで、継続をテーマにサービス設計をする話が挙がったので、関係する内容を記事にしてみます。 CGMとはCGM(Consumer Genarated Media)というシステムは、いろいろな人に情報を登録してもらうネットのサービスのことです。 例えばWikipediaとか、Twitter、Facebook、Voicyやこのnoteなどもそうですね。このようなシステムをサービス設計して作りたい、というアイデアを持つ方も多いかと思います。 たとえば仕

        起業して10年エンジニアとしてやってきたこと

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        • 自作PCによるサービス構築のすすめ
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        記事

          自分の代わりにシステムに働いてもらう「仕組み」を作る(役割分担)

          もともと会社というシステムは、ビジネスモデルを駆動するために資金を株式という形で投入し、その資金を資源に割り振って仕入れ・設備・人員などをうまく回す「システム」を作ることで、自動的に収益を得る仕組みになっています。 この会社の仕組みは組織という人やお金、リソースが大量に集まった状態で力を持つものです。ただWebの「システム」を作ることでも、個人でも同じように自動的に収益を得る仕組みを作ることができます。ただし、会社組織とは違い「ヒト」も「モノ」も「カネ」もない状態で仕組みを

          自分の代わりにシステムに働いてもらう「仕組み」を作る(役割分担)

          「人間」という生物の弱さに注目しよう

          人間とは弱い生き物です。 成功していると言われるサービスやアプリは、サービスを作る上で最終的にかならず「人間」の弱さに着目することになります。その弱さの克服をサポートするサービスになるのか、弱さを煽るのか、弱さにつけこむのか、弱さを逆手に取って別の強みを出してあげるのか。そのあたりはサービスを作る人のセンスに左右されると思います。 ここではどういう使い方をするかは言及せずに、人間にはどんな弱みがあるのかを書き出してみたいと思います。 意志の力が継続しない以前の記事にも書

          「人間」という生物の弱さに注目しよう

          一発狙いではなく長期的に使ってもらえるサービスを作るには?

          ネットを使っていると面白系のアプリや一発狙いのサービスを定期的に見かけると思います。 うまくいくと一瞬吹き上がるように使われる一方で、継続して使う仕組みになっておらず、その時点で消費されてしまって再度使われることがなかったりします。 アプリやサービスを作るときに、せっかくだから多くの人に長くつかってもらいたいと思いませんか?ここでは長期狙いのサービスを生み出すときの考え方について説明したいと思います。 一発狙いのサービスとはそもそも一発狙いのサービスとはどんなものでしょ

          一発狙いではなく長期的に使ってもらえるサービスを作るには?

          どんなサービスやアプリを作ればいいか?アイデア出しについて

          アイデアソンのようなサービスやアプリのアイデアをブレーンストーミングしましょう、という場であったり、利用者の皆さんからの要望で出てくる「これがあったらいいんじゃない?」「こうしたらどうかな?」という意見は、ほとんどのものが作ったとしてもうまくいきません。 色々な観点があると思いますが、私は以下のあたりをチェックポイントにして考えています。参考になればいいなと記事にしてみました。 言っている本人が当事者かまずいちばん大事なのは、意見を言っている人が第三者として言っているのか

          どんなサービスやアプリを作ればいいか?アイデア出しについて

          Webサービスやアプリで収益をどう確保するか

          少人数で作るサービスやアプリは、多くの人が動くビジネスモデルを前提にしづらいので、いわゆるシステムやアプリなどのソフトウェアのみのサービスで収益を上げることを目指すことが多いと思います。この場合の収益確保の手段について紹介をしてみます。 なお、toBのサービスについては個人的な経験・知識が不足しているので、ここでは主にtoCのサービスやアプリを作る場合の話をしたいと思います。 そもそも収益を上げる必要があるか?いきなりそもそも論ですが、趣味でサービスを提供していたり、サー

          Webサービスやアプリで収益をどう確保するか

          開発の時間とモチベーションをどう作るか問題

          今回は、サービスを開発しよう、プログラムの勉強しよう、など継続して取り組むときにどうやって自分の時間とやる気を確保するか?という問題についてです。 強い意志で自分を律するのはNGまず最初にですが、熱い情熱が湧き上がって、例えば「今日からやるぞ!」と決めて始めるパターンがあります。たとえば影響力のある起業家のプレゼンを聞いて「今日から俺もやるぞ!」と決意を新たにする場合ですね。 このパターンは挫折することがとても多いです。人間の意志はとても弱くて、やれないことを意志の力でカ

          開発の時間とモチベーションをどう作るか問題

          システムのインフラとして何を選択するか問題

          サービスを作って公開しよう!としたときに、そのサービスを動かすサーバーをどこに置くべきか?という問題が発生します。 最近だとAWS(Amazon Web Services)を使うスタートアップが多いと思いますが、個人で作ったシステムを置く場所としてはどうでしょうか? インフラの選択肢そもそも選択肢としてどのようなものがあるのでしょうか?個人で使えそうなものを中心にざっと説明してみます。 SaaS系サービスSalesforceなどのアプリケーション層まで提供するサービスで

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          全く新しい技術なんて生み出せない

          表題の通り、まったく新しいサービスやまったく新しい技術というものを生み出すことはできません。 前職は研究所で特許を書く仕事もしていましたが、特許のアイデアというものも既存の技術の延長線上にあります。既存の技術の組み合わせでしかないが、その組み合わせのときに少しだけ新しい要素が入っていたり、既存の技術の問題点を解決するためにちょっとしたアイデアを組み合わせるという方法です。 特にソフトウェアに関する特許では 「これはまったく新しい技術」 という特許は基本的に出てきません

          全く新しい技術なんて生み出せない

          サービスを作る苦しみとその先にある世界

          システムを作るエンジニアは、一人ですべてを実現できる『魔法使い』と言われることがあります。自分の作りたい世界をインターネット上に作り上げ、その中に人を集めて時間を過ごしてもらうというある種の世界の創造主になれる人たちです。 一度システムを作り上げることができれば、そのシステムが24時間365日、自分の代わりにサービスを提供しつづけてくれます。 一人で毎月100万人を超える人を相手にすることだってできます。 うまくすれば何もしなくてもシステムが勝手に稼いできてくれて、最終

          サービスを作る苦しみとその先にある世界