サービスを作る苦しみとその先にある世界
システムを作るエンジニアは、一人ですべてを実現できる『魔法使い』と言われることがあります。自分の作りたい世界をインターネット上に作り上げ、その中に人を集めて時間を過ごしてもらうというある種の世界の創造主になれる人たちです。
一度システムを作り上げることができれば、そのシステムが24時間365日、自分の代わりにサービスを提供しつづけてくれます。
一人で毎月100万人を超える人を相手にすることだってできます。
うまくすれば何もしなくてもシステムが勝手に稼いできてくれて、最終的には仕事をしてもしなくても収入が変わらないという状態にまでなります。
好きなものをシステムとして実現して、みんなが使ってくれてそれが収入になる。素晴らしいことだと思いませんか?
「自分もやってみよう」と思って頭の中には理想とするサービスがあって、みんなが使っている姿を想像するとワクワクする。
でも実際に作ろうとすると、色々な理由をつけて結局サービスを作れない、作れたとしてもそれ以降は更新するやる気が起こらずに徐々にフェードアウトしてしまいます。
なぜでしょうか?
まず自分でサービスを作ろうとすると、『どんなサービスを作ればいいのかわからない』という問題がまず立ちはだかります。
そして作りたいサービスができても『完成まで根気が続かない』という問題があります。
もし完成したとしても、自分の想像していたイメージとは全然違って失望してしまうかもしれません。
完成をしたらやる気がなくなって、そこから別の楽しそうな趣味に目移りしてしまうかもしれません。
誰かの要望に答えるために頑張って作ったサービスなのに、その人を含めて誰も使ってくれないかもしれません。
頑張って作ったサービスが心無い匿名の人に非難され、やる気が失せてしまうかもしれません。
本業の仕事が忙しくなったり、家族との時間が必要になったり、サービスの開発をする時間が取れなくなるかもしれません。
生活を維持するお金が稼げずに、サービスの開発を本業にすることができないかもしれません。
運良く独立できたとしても、作ったサービスが外部から攻撃されて、再起不能な状態になってしまうかもしれません。
競合のサービスを提供する会社が出てきて、多くの人が離れてしまうかもしれません。
いろいろな困難が待ち受けていると思います。それらを頑張って乗り越えた先には、多くの人が自分の作品を喜んで、長い間親しみを持って使ってもらえる世界が待っています。
その世界を夢見る人の一人として、自分の体験してきた/学んできたことをこのノートで共有していければと考えています。
一緒に学んで成長していきましょう!
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