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soeji
お姉さまの恋のスタイル 1
ー人にフラれることが出来ないー
大学3年生のミコはいつもそう悩む。危うくなったものをすぐに手放したくなる彼女の習性は恋愛には全く向いていなかった。
・・・純愛の連載小説です。
ミコは彼氏を公園に呼び出す。
彼氏をフルときは決まって公園を選ぶ。
歴代の彼氏が嫌でも頭に浮かんでくる。そして、「前の彼のあの頃が1番幸せだったんだ。」と思う。
しばらくして彼がやって来た。最近疎遠になっていたせいだろうか。少し心配したような顔に見えたが、何かが伝わったのか、覚悟を決めたような顔にも見えた。その微妙な表情が、ミコをより不快にさせる。
「あなたって、本当に良いところが無いんだから。私にしてみれば、世話を焼かなきゃならなくて、嫌な存在なのよ!」ミコはそう言いきってから、はっとする。またやってしまった。
どうして人にフラれることが出来ないんだろう。ミコは真剣に悩む。今回の彼氏、恭介《きょうすけ》とは上手く行けると思ったのに。ミコは恋が危うくなると投げ出してしまう癖があったが、今回もそうなってしまった。
〇 〇 〇
ミコは大学3年生。パッチリとした二重に丸顔が男ウケする。性格も天真爛漫を装っていてこれも男ウケが良かった。
ミコの4代目の彼氏、恭介は大学2年生だ。少し垂れた一重の目が優しそうな雰囲気を漂わせている。
2人は偶然バイト先で知り合いそこから付き合うことになった。
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