如月琉莉

小説・エッセイを思いついたままに書いています。

如月琉莉

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最近の記事

優しさと冷たさと(短編・恋愛小説)

琉莉はサンダーバード27号に飛び乗った。やはり福井を出発直後は民家が多い。 琉莉と巧斗が別れてから2週間が経っただろうか。 付き合っている当時、2人は周りから絶対に結婚するといわれている  ほど仲が良かった。どのような思いまでも共有し、どこまでもお互い を知ってる関係で、それが巧斗にとっても、男友達の誰しも付き合ってもそうにはならないらしく、誇りに思っていた。一方、琉莉もこれまでにない幸福感を抱いて暮らしていた。琉莉は人を好きになる一因に、自分を勝手気ままに放置してくれ、か

    • さらば!(極短・エッセイ)

      これはエッセイというか決意文というか。。。 スマホを使うのが嫌になった。ユーチューブを見るとき、そのほかいろいろ見るとき、罪悪感が生まれる。それは、自分がいろいろ考える時間が減ってしまうのではないか、とか目が悪くなるのではないか、とか。 だから、思い切って不要なアプリを消すことにした。消すことにしたのは以下の通り。 ①YouTube ②X(Twitter)③ゲーム ④インスタグラム(2つのアカウントからログアウト) ⑤ゲーム ⑥スレッズ 他人の生活になんて興味ないや。Xと

      • 華金を楽しむために(お気楽ショートエッセイ)

        なんとか今週も終わった。世の中で生活している全ての皆様、それぞれの1週間だったとは思いますが本当にお疲れ様です。 金曜日の帰る時間、それは笑みがこぼれる。今週も頑張ったなあ、ニヤニヤ。なんて快感なんだ!、このために私は生きている!って思う。 そして決まって、金曜日の夜は何しようで終わる。どこかのクラブで踊り明かしたい気分だ。だけど、そんな気分とは裏腹に1週間分の疲労が蓄積。心も体も。結局、動けない。 今、22時ちょうどだけど寝床にいる。この記事は寝床で書いている。まだ寝る

        • 8月28日月曜日 家のひまわりが咲きました🌸 今週も何事も起こらず過ごせますように・・・ #3行日記

        優しさと冷たさと(短編・恋愛小説)

          何も期待しない!(短・エッセイ)

          日曜日の夕方を向かえた。なんと胸が痛いことか、明日からまた過酷な日々が始まる。考えたくない。 嫌で嫌で、日曜日の夜というと本当に泣いている。こんな時、明日からも頑張ろうねと言い合える恋人でもいてくれたらなあ…なんて思ったりしているのだが。 数日前、数年前に自分のブームであった星野源を聴きなおしてみた。一言でいえば、すごく良い。特に今、ハマったのは「地獄でなぜ悪い」という曲。 応援歌。 私の嫌いな、がんばれよ!とかいう言葉は使われていない。 いつも不当に押さえつけられなが

          何も期待しない!(短・エッセイ)

          恋の季節が今年もやってくる

          夏も暮れかかり、秋に少しずつ向かっている。 夏祭り、花火大会、夏休み、ビアガーデン・・・・巷のカップルは夏を満喫してそろそろ落ち着いてくるころ。この状態でハロウィーンやクリスマスまで続けばいいのだけれど、なんて思っていても案の定それまでに別れてしまうことが多い。ああ、なんで別れちゃったのよ!なんて、毎年いくつかのカップルに余計な不安をしている私である。 私は春から夏が大の嫌いである。花粉症、春の眠気、頭痛、暑さ、汗と挙げればきりがない。本調子なのは、秋入口から冬の中盤までの

          恋の季節が今年もやってくる

          万里の『ズボラdeお気楽』エッセイ風日記#3「疲労の袋に針をさそう」

          しばらく続いた夏休みも終わり、久しぶりにバスを使う生活に戻った。 行きのバスの車内では、憂鬱だなあ。。。なんて思いながら車窓に目をやっている。自分のほかにも、高校生のお姉さん、会社員の男の人などが乗り合わせているのだが、みんなきっと嫌な気持だろうなあ、なんて想像する。そしてぐったりしてバスを降りてゆく姿に、今日もご無事で・・・何とかお互いやりきろうよ・・・と、心の中であいさつを交わす。 帰りのバスの車内では、逆に少しうれしくなる。早い時間に帰るので、会社員の方は乗り合わせない

          万里の『ズボラdeお気楽』エッセイ風日記#3「疲労の袋に針をさそう」

          不安の操り(短編・恋愛小説)

          悠太はいつまで経っても帰ってこない。もう夜中の1時を過ぎているのに。 麻耶と悠太は、だいたい1年3ヶ月前から同棲して付き合っている。最初の六、七ヶ月は朝も夜も2人で楽しく生活していたのであるがここ最近、摩耶は悠太に愛想をつかされてしまったように感じている。 その2人の同棲生活というものは、まるで子供かネックになっていて離婚できない夫婦のようである。 たとえば、悠太は麻耶が作った朝ごはんもろくに食べず、会社へ向かう。お弁当も忘れていくことが多々あり、しかもそれはわざとに思える

          不安の操り(短編・恋愛小説)

          万里の『ズボラdeお気楽』エッセイ風日記#2「来るか秋?早く来い!!」

          エッセイ風日記とはなんじゃそりゃ。その分野。あるのかしら? ふわぁ~。。さてと、起きるか。。。。あれ?!もう、こんな時間…???!!!! これは、数分前の私である。お昼寝をしてしまった。そう、今日は休み。そして明日も休み。明々後日も休み。それ以降は…考えたくない(笑) 最近寝てばかりいる。なんでこんなに眠いんだろう。今日も朝5時くらいに起きて健康な生活をしよう!と意気込んていたのだが結局起きたのは8時。それは昨日も、おとといも同じこと。夜も割とはやく寝てるし、スマホもそこ

          万里の『ズボラdeお気楽』エッセイ風日記#2「来るか秋?早く来い!!」

          万里の『ズボラdeお気楽』#1「4649」

          2023年8月19日土曜日更新。いや、更新日は書かなくていっか?上に書いてあるもんね。次回から消そうっと。 4649…それは死語。 グダグダな日々を送っている私が連載をしてみようと思う。週一回、週末にでも。1週間にあった出来事を日記みたいにして。 誰が読むんだよ?と自分でも思っているが、まあいい。 何かあって、恥をかくときも、noteのネタの為だ!!と思えるし。イライラすることもnoteの為だと思えるし。精神安定みたいにするつもり。面倒になって、1週間でやめそうだけども…

          万里の『ズボラdeお気楽』#1「4649」

          なつかしい腕の中(短編・恋愛小説)

           私と恭介が別れてから長い月日が経った。今にも雨粒からみぞれにかわりそうな曇り空。この時期は、空気が冷たくて痛い。  私にとって恭介は初めての彼氏だった。彼は、佇まいから温かい人だった。少し垂れた目、柔らかそうな髪の毛、丸い顔。性格も温厚で怒るところを見たこともない。人付き合いもすごく上手くて彼を嫌う人は一人もいなかった。でも、優しすぎるがゆえ、優柔不断なところがあった。    付き合い始めて3か月になるかならないかの頃、彼はそれまでとは違う、カラリとした態度で私と接するよ

          なつかしい腕の中(短編・恋愛小説)