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【エッセイ】何からやるかの選択

先日、30歳になったという記事を書いたが、
まだ若いと思う反面、やりたいことを現実的においてみた時に、
意外と時間がないのではないかと焦りを感じた。

年を取ったとか、何もできないというつもりは毛頭ない。
いつだって今が一番若いし、
やれないことなんてないのだから、
いつからでだって挑戦できると思っている。
でも、自分のやりたいことを現実的に並べてみた時に、
もたもたしている時間がない、とは思ったのは事実である。

その中でも特に思ったのは留学である。
海外生活は父親の仕事の関係で経験があるが、
海外留学の経験はない。
ずっとしたいと思っていて、結構本気で計画をしていた矢先、
世の中がコロナ禍に突入した。

20代後半。
仕事にも慣れてきて、お金にも少し余裕が出てきた頃だった。
今まで海外になんて微塵も興味がなかった私が、
海外旅行に行きたい!と息巻き始め、
よし留学に行こうと動き出そうとしていた矢先の出来事だった。

そして、今。
コロナとは共生していく予感が強くなり、
少しずつ海外との交流も戻ってきたこの頃。
円安の影響や世界情勢は騒がしいが、
果たしてこれ以上先延ばしにして
将来の私は今の状況をどのように思うのだろうかと考える。

急にハリーポッターの世界が頭に浮かぶ。
英語を話し、世界を飛び回りたい。

何にせよ、何かを決断する時はいつだって目の前に迫っているし、
いよいよ先延ばしにはできない気がしてきた。
でも、日本でやりたいと思っていることもあるのも事実。
何事も優先順位をつけるのが重要になってきた。

背中に当たる切っ先は焦燥感。
目の前に広がるは一寸先の見えない未来。
いつだって明るく、少し進むと先が見える。
でもきっとこの先は分岐点。
交わらない道というより、どこを先に攻めるかという選択。

この道を選んだら、こっちの道が
手の隙間から零れ落ちてしまうかもしれない。
そんなことも思いながら。

使い古された言葉かもしれないが、
人生は何もしないには長いが、何かするには短い。
その言葉が身体に突き刺さり、そして迫ってくる。

さぁ、一歩を踏み出さなくては。
ざっと居直る音がする。


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