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【旅行記】ポートランドの街を歩きながら。

前回のブログではポートランドについて、ネガティブな一面を少しだけ書きました。日本のメディアではいいところばかりを強調して報道してしまうので(旅行番組だったりするので、それも致し方ない部分かもしれませんが)、見逃されてしまいがちな一面です。でもあらゆる面があってこそ、その街の魅力は感じることができると僕は思っています。美しいもの、きれいなもの、かっこいいものだけを見て、そのすべてを感じることはできないと思うのです。

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それに、僕の書いた問題点は、当然のことながら、僕たちと同じ人間が関わっていることなのです。だから、見て見ぬ振りはできないし、存在する問題ではないことにはできないのです。

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そうは言ってもオレゴン州ポートランドは街並みも、あらゆるカフェやショップ、自然、そして、そこにいる人たちすべてがとても素敵で美しくCOOLなものでした。僕は日本に帰ってきた今、もう一度この街を訪れたいと心から思っています。滞在したのは、2.5日間ですからあまりにも短すぎました。もっともっと深堀りしたい、そんなふうに思える街です。

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ポートランドに滞在した2.5日間は、ほとんど雨でした。ですが、2日目の午前中、スカッと晴れわたってくれたのです。その空の広さと透明感のある青さと言ったらありませんでした。遠くに見えるオレゴンの山並みと、創生された街並みのコントラストが、まさに芸術的であったのです。

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そして、それ以上になによりも僕が感動したのは「人との関わり」です。いろんなカフェ、ショップ、スーパーで買い物をしましたが、どのお店に入っても店員さんが親切なのです。そして、その誰もがおしゃべりを楽しんでいました。日本にいると「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」の決まり文句で事足りてしまうし、それ以上をこちらも求めてはいません。ですが、あちらでは、どんな相手とも「Hi! How are you?」から始まり、どんどんおしゃべりが進みます。そこにはマニュアルなんてものはないはずです。なぜなら、店員さんもお客さんも、その会話を心から楽しんでいるように見えたからです。たとえ、マニュアルに「客との会話を楽しむこと」なんて書いてあったとしても、そんなことが実際にできるはずもありません。ホスピタリティとかそういう言葉では表現しきれないものが、そこにあるのだと僕は感じました。

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僕は、いつどんな瞬間に人は感動することができるのか、ということがこの旅の中でわかった気がします。それこそまさに「人との関わり」だと感じたのです。僕らは、何かを美しいものを見ると感動します。心を震わせます。そして、それを誰かと共有したいと思います。そして、それができたとき、僕らは”本当の意味”で感動できるのではないかと思うのです。人と会話をする=何かを共有すること。だから、僕たちは会話をすればするほど、誰かと関わり合いを持てば持つほど、感動できる瞬間が増えるし、その関わり合い自体が感動できる瞬間なのだと思うのです。だから、僕はもっと人と関わりたいと思います。人見知りだとか、関わることで傷つくのが怖いだなんて、子供みたいなことを言える年齢はとっくに終わってるし、そんなことよりも嬉しいこと楽しいことがあるのだと気づけたのですから。

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僕はその「人との関わり」を今まで大事にしてきませんでした。粗末にしてきたと言ってもいいでしょう。そのことによって、たくさんの人を不快にさせたり、傷つけたりもしました。離れていく人は離れていきました。時々、そのことを悔やんだり、かなしい気持ちになったりします。

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でも、時間は元に戻せません。前に進むだけ。だから、僕も前に進もうと思います。時間を戻したいと思うのではなく、時間を進めよう。進む時間についていくのではなく、時間を自ら進めるのです。離れていく人はいましたが、今でも変わらずそばにいてくれる人もいます。僕はそういう人たちを心から大事にしたいと思います。

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そして、これから出会うであろう人たちも。もっと世界と関わりたい。

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これが僕の大きな大きな夢です。

この記事は、2017年にオレゴン州ポートランドを訪れたときのものです。

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